福島第一原子力発電所の事故を巡って、検察審査会が「起訴すべき」と議決した東京電力の元会長ら3人について、東京地方検察庁は、再捜査でも「原発事故の前に今回の規模の津波が発生し原発の主要機器が浸水する危険性を認識すべき状況にあったとは認めがたい」と判断し、改めて不起訴にしました。 これを受けて検察審査会は、強制的に起訴するかどうか2回目の審査を行うことになりました。 福島第一原発の事故を巡って、東京地方検察庁はおととし、住民グループなどから告訴・告発を受けた東京電力の旧経営陣ら全員を不起訴にしましたが、去年7月、東京第五検察審査会が、東京電力の勝俣恒久元会長(74)ら旧経営陣3人について「起訴すべき」と議決したため、東京地検は再捜査を進めていました。 東京地検は去年10月末までだった捜査期間の延長を検察審査会に通知し、原子力工学や津波の専門家などから事情を聴くなどしましたが、22日、勝俣元会長