私が不思議に思うのは、CCCというレンタルビデオを生業としている人たちの手による事業なのに、蔵書や配架についていい加減なラインナップをなぜ許容できるのか、ということです。言葉を選ばずに言えば、ご自身の事業に対する認識やプライドが低いのではないか、と批判されても仕方ないのではないかと思います。 武雄市図書館については、当時の首長の差配も含め、行政手続き上の瑕疵が以前から指摘されていました。ただ、市井の方の多くは、法令に反していると批判されても、その法令自体が分からないことも少なくなかったかと思います。しかし図書館の蔵書や配架は、そうした市井の方が日常生活で触れるものです。さすがにネガティブな反応が顕在化するのは自明でしょう。 特に財政状態の厳しい自治体では、図書館そのものの形骸化が以前から指摘されており、私自身もいくつかの地方都市で寂れた図書館を目にしたことがあります。それを踏まえれば、単に
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉の大筋合意で「著作権の非親告罪化」が確実なことを受け、著作権対策本部は7日、「4分33秒以上の沈黙」を事前許可制とする方針を明らかにした。「(沈黙が)ジョン・ケージの楽曲『4分33秒』の著作権を侵害しているため」と理由を説明している。 著作権の非親告罪化は、権利者の告訴がなくても起訴・処罰できるようにする仕組み。「4分33秒」は4分33秒間の無音で構成されるため、許可を得ない沈黙は「演奏」にあたり、著作権侵害で処罰される可能性があるという。 「沈黙申請」の手続きは、沈黙の目的や長さ、利益の有無などを記入した書類の提出を義務付ける方針。専門の審査官が内容を確認した後、10日ほどで可否通知が自宅へ届くという。 許可を得ないで沈黙した場合は刑事罰に問われる可能性もある。対策本部の職員は、「卒業式や会議、寝起きドッキリなど4分33秒以上の沈黙が予想される場
来年1月から本格スタートとなるマイナンバー制度 番号の通知が迫る、マイナンバー制度ーー。 10月1日から住民票を持つ国民一人ひとりに12桁の番号が割り振られ、来年1月から本格スタートとなる。制度開始後は、行政手続きで住民票などの添付書類が不要になるなどいろんなことが便利になるのだが、ネガティブ要素として危惧される問題も多数指摘されている。(参考記事→「地方財政が破綻、中小企業は倒産ラッシュに!」) そこで、マイナンバーに潜むリスクをすでに実践されている韓国のケースから考えてみよう。 2010年に国連の世界電子政府ランキングで1位に輝くなど、マイナンバー制の先進国に数えられる韓国。名称は住民登録番号制度と呼ばれているが、この制度に詳しい韓国紙の在京特派員が言う。 「これがスタートしたのは1962年です。韓国は38度線を挟んで北朝鮮と対峙しているためスパイが越南する危険性がある。ただ、同民族で
小牧で新しい市立図書館の建設計画可否についての住民投票が行われ、投票率50%のうち、反対が56%、賛成が44%で、計画には市民は批判的だという結果になったという。 国政での自民政府の抑制を欠いた行政や議会運営を連日見てきたからだという訳でもあるまいが、市民の意見がこうして明らかにされることは、なかなかに民主主義的だと思って、NHKのローカル記事を面白く読んだ。 いったい、住民投票がなぜ行われたのかが疑問だったが、ニュースによると「新図書館ビル建設計画」は総工費が42億円、3階建てのビルには、50万冊の蔵書を収納できる図書館スペースと憩いのカフェなどを併設し、「民間活力導入」を謳って、最近各地の公共図書館で流行のようになっているレンタルショップによる運営代行を導入すると意気込んだ市長の提案を受けて、市議会が今年3月に予算案を可決した。 しかし、この計画案には「市民の意見を聞いていない」として
これまでの経緯の概略 武雄市 武雄市図書館の改装に合わせて追加購入された蔵書1万冊の内容に問題があると話題になり、業務を委託されたCCCがすべて古本で購入していたことを認め、さらに武雄市教育委員会は見積もられた2000万のうち半分以上が別途CCCに委託されていた他の業務に流用されていたとした。 海老名市 9月17日市議会で飯田英榮議員が入手した蔵書購入リストについて、付録本や古本でしか手に入らない昔の雑誌が含まれていたことを質問。 18日、山口良樹議員も同じリストについて、タトゥ本がふさわしいのかと質問。 同日、氏家康太議員が市長・教育長の意向を答弁させ、教育長はまだ購入していないとして、TRCと教育長であらためてチェックするとした。さらに予算手続きの不備も明かされた。 教育長がチェックすることは29日委員会、30日取材でも繰り返された。 風俗店ガイドの購入と所蔵を山口議員が指摘
企業にとっては、新たに規定された「要配慮個人情報」と、個人情報の第三者提供委係る記録義務の扱いが問題となる。後者は、名簿屋対策なので追跡可能性ということで「トレーサビリティ」とも呼ばれているが、普通の企業にとっては負担になる可能性がある。「匿名加工情報」については、積極的に活用する企業だけが留意すれば足りる。規制緩和であり、ビジネスチャンスと捉える企業もあるだろう。 「要配慮個人情報」(2条3項、17条2項、23条2項)は第三者提供が原則禁止だ。いわゆる機微情報である要配慮個人情報については、本人同意を得て取得することを原則義務化(17条2項)し、本人同意を得ない(拒絶選択による)第三者提供の特例(オプトアウト)を禁止(23条2項)している。 ただし、法令に基づく場合や、人の生命・身体・財産の保護のために必要であって本人の同意を得ることが困難であるなどの場合には同意なしに取得できる(17条
個人情報保護法の改正で、公正取引委員会と並ぶ包括的な監督機関である独立組織ができた。改正前の個人情報保護法の所管は消費者庁、監督は事業所管大臣であった。縦割りの弊害に加え、名簿屋など明確にどの大臣が所管するのか不明瞭な業界があるという問題があった。 改正により、分野包括的で、かつ専門的知見が蓄積可能な規制機関として「個人情報保護委員会」(以下「委員会」という)が創設される。委員会は、いわゆる「3条機関(委員会)」である。内閣府設置法49条3項に基づいて置かれる(59条1項)もので、公正取引委員会と並ぶ独立組織である。個人情報保護の監督機関として、政府からの独立を図る諸外国の組織に倣ったものである(表1)。 委員会の組織概要 委員会は、委員長および委員8人の合計9人で構成(63条1項)し、委員のうち4人は非常勤とする(63条2項)。委員長および委員の任命については、人格が高潔で識見の高い者の
2015年10月06日20:03 カテゴリ日記 海老名ツタヤ図書館。 我が町海老名の図書館が、今月一日にリニューアルしました。 ご存知の方も多いと思いますが、海老名市中央図書館はツタヤと提携した新しいスタイルの図書館になりました。いわゆるツタヤ図書館です。 頂上のドーム部分が特徴的な建物。元はプラネタリウムがあったのですが、リニューアルに伴い廃止されました。ちなみに私はこの建物を勝手に海老名ドームと呼んでいます。 新しくなった施設の概要はこのような感じです(館内撮影禁止のため写真はありません) 〈B1F〉 国内外の小説コーナー。リニューアル前は地下書庫で、一般利用者は入れませんでした。 〈1F〉 蔦谷書店とスターバックス、中央カウンターがあります。スタバで買った飲み物は館内の閲覧スペースでも飲めます(持参した飲み物も可。ただしペットボトルや水筒などフタがついたものだけ)。 〈2F〉 生活や
10月1日にリニューアルオープン、CCCが運営する海老名中央図書館(通称・ツタヤ図書館) 10月1日にリニューアルオープンした海老名中央図書館(神奈川県海老名市)。 武雄図書館(佐賀県武雄市)に続き、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する全国2館目の『ツタヤ図書館』だが、またも“選書問題”に揺れている。 2013年に開館した武雄図書館では、武雄市民には無縁の『埼玉ラーメンマップ』、古すぎる実用本『Windows98/95に強くなる』など資料価値の低い中古本が、CCCの関連会社が運営する中古本サイト『ネットオフ』から大量購入されていたことが発覚。前回記事(「ツタヤ図書館が身内の中古書店から“無用の100円本”を大量購入」)で詳細にレポートしたところ大反響を呼んだ。 なぜ、こんな事態に? CCC社員で武雄から転属、前任でも現場を担当し、海老名中央図書館の館長を務める髙橋聡氏はこ
もやもやするので時間があるときに書く。とりあえず関連ページをリンク。 メモ 結論は図書館も国立大学と一緒で改善すべき点は大量にあれど、ガラガラポンして良いかというと良いものでない。漸進的にゆっくりと変化すべき TSUTAYA図書館の選書を批判する意見が図書館戦争の未来に続いているようでアレ。 図書へのアクセス容易性と分類の話は分けるべき 分類の適切さと配架の適切さはわけるべき 経費削減 or 新規参入が理由で日本十進分類法(NDC)を使っていない可能性もある ちゃんとやることやって、守ること守れば別にCCCが図書館運営しても良いだろう。 私が武雄市の図書館問題で気になったのは個人情報(図書館の貸出履歴)の扱いがアレだと思ったから フェンスを外す人の好例:本の貸出情報は個人情報であるかないか プライバシー侵害を懸念する際に「個人情報保護法」でいう個人情報でないから問題ないと主張する組織が相次
独自分類で配架され、本が探しにくいという声も… (c)朝日新聞社 @@写禁 武雄市(佐賀県)に続いて国内2例目となる“TSUTAYA図書館”が10月1日、神奈川県海老名市に改装オープンした。疑惑の選書で注目を集めたためか、市民から賛否の声が上がる。 駅近の一等地にある海老名市立中央図書館は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と図書館流通センター(TRC)の共同事業体に運営を委託し、総事業費10億7900万円。 銀色に輝く図書館の中に入ってみると、1階の大半は蔦屋書店とスターバックスコーヒーが占めている。地下1階、地上2、3階が主に図書館エリアで、4階はプラネタリウムを改修した子供専用のフロア。本を読みながらくつろげる空間が広がっている。 「子供と一緒だと肩身が狭かったけど、ここなら周囲を気にせず、本を楽しめてうれしい」(30代の女性) 本誌(10月9日号)で報じたように、海老名市
Discover What's Out There with IPFS IPFS is an open system to manage data without a central server A Universe of Uses IPFS's versatility shines across different industries – making it the multi-purpose tool for the decentralized age. Develop offline-native productivity toolsAnytype uses the content addressing on IPFS to empower users to build personal knowledge webs that can be shared with others
When Manny Griffiths worked with a personal injury lawyer after his wife’s car accident, he was surprised by the lack of information and communication from their lawyer regarding their claim.… Proton, the Swiss company behind a suite of privacy-focused apps such as ProtonMail, is following in the footsteps of Signal and Mozilla by transitioning to a new non-profit foundation model. The newly setup
公認会計士からプレイングCTOへ 神林飛志さん。キレ芸が魅力(ちょと怖い) 「ITで世界が変わった?変わってないから!」 「ITなんてなくても世界は回るから!全てのIT屋は反省すべき!全力で反省しろ」 「ITエンジニアなんて世の中で一番要らない職業だから!」 ……とまあ、この調子で取材に来るなり、全否定。けんもほろろ、とりつく島もない勢い。 今回のDBプロはノーチラス・テクノロジーズ 代表取締役社長の神林飛志さん。某イベントで行なわれたパネルディスカッションでこのキレっぷりを目撃したDBオンライン編集部たっての希望で実現した取材である。とあるデータベースの重鎮も「ちょっと怖いかもしれないけど、面白い人だから話を聞いてごらんよ」と太鼓判。そこでやってきてみれば、やっぱりちょっと怖い。でも確かに面白い。 「ぼくはITやコンピュータに幻想がないから」という神林さん、波瀾万丈な経歴の持ち主でもある
お知らせ ニュースリリース 2015年度一覧 「データに関する取引の推進を目的とした契約ガイドライン」を公表します~契約締結時に留意すべき点をチェックリスト化しました~ 経済産業省は、分野・産業の壁を超えてデータに関する取引を活性化させることを目的として、データに関する取引の当事者が、契約締結時に留意すべきポイントをチェックリスト形式で整理した「データに関する取引の推進を目的とした契約ガイドライン」(以下、「本ガイドライン」)を作成しました。なお、本ガイドラインは、あくまで、事業者が必要に応じて参照する手引きとして公表するもので、本ガイドラインに記載する事項についての検討や契約書への反映を強制する目的で公表するものではありません。 1.背景 現在、ビッグデータを利活用することで新規ビジネスの構築を図る事例が増えており、これらのビジネス構築に当たってデータを保有する事業者とデータの提供を受け
経済産業省は6日、「データに関する取引の推進を目的とした契約ガイドライン」を公表した。取引当事者が、契約締結時に留意すべきポイントをチェックリスト形式で整理した内容となっている。 ここ最近、「ビッグデータ」を利活用した新規ビジネスの事例が増えている。ビジネス構築にあたっては、「データを保有する事業者」と「データの提供を受ける事業者」が交渉すべき内容が多岐にわたっているが、先行事例・判断材料が少ないため、事業者の負担が大きいというのが現状だ。ガイドラインはそういった負担を軽減し、データに関する取引を活性化するのが目的とのこと。 データ駆動型(ドリブン)イノベーション創出戦略協議会やウェブサイトにおける意見募集を行い、産業構造審議会商務流通情報分科会情報経済小委員会が内容を確認し、ガイドラインを作成した。ガイドラインは、検討項目をまとめたチェックリストと、検討項目の確認結果を具体的に契約書に反
先般、個人情報の保護を図りつつ、近年の飛躍的な情報通信技術の進展に対応したパーソナルデータ(個人の行動・状態等に関する情報など)の適正かつ効果的な利活用を積極的に推進していくため、民間部門の個人情報について、個人情報保護法の改正が行われました。 これを踏まえ、総務省では、行政機関及び独立行政法人等が保有するパーソナルデータの利活用に係る検討を行っています。 つきましては、行政機関及び独立行政法人等に係る制度改正の参考とさせていただくため、平成27年10月7日(水)から同年10月20日(火)までの間、国民の皆様からの御意見を広く募集いたします。 本年の通常国会において、個人情報の保護を図りつつ、近年の飛躍的な情報通信技術の進展に対応したパーソナルデータの適正かつ効果的な利活用を積極的に推進していくため、民間部門の個人情報について、個人情報保護法の改正が行われました(https://www.k
▼22時10分すぎ Daily News Session 番組がピックアップしたニュースを独自の視点で読み解きます! 詳しい項目はコチラから! ※午後8時頃に更新されます ▼22時40分すぎ Main Session ■テーマ TPPが大筋合意。何がどう合意されたのか? 経済、農業、そして著作権...今後の影響を考える。 ■スタジオ 毎日新聞経済部 副部長 山本明彦さん ■募集するメッセージ TPPの合意内容や影響など、疑問・質問をお待ちしています。 ■メッセージの宛先です メールアドレス ss954@tbs.co.jp ファクシミリ 03‐5562‐9540 twitterのハッシュタグは #ss954 です Facebookも活用中! 番組への感想など、お葉書の宛先は... 〒107‐8066 TBSラジオ「荻上チキ・Session‐22」まで ▼23時40分す
住民投票で反対票が多数を占めた新図書館建設計画について、小牧市の山下史守朗市長は6日、各地で注目されたレンタル大手TSUTAYA(ツタヤ)との連携取りやめの可能性を初めて明言した。 同市議選の当選証書付与式に出席した後、報道陣から質問を受けた山下市長は「現在進めている基本設計などの手続きは一時中断し、計画のどこが問題なのかを数か月間かけて丁寧に検証していきたい」と述べた。検証の結果によっては、指定管理者として予定していたツタヤを展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)との連携を取りやめることもありえる」と話した。 検証の方法については、「市民の代表が参加する協議組織を開設し、建設費や指定管理者制度のあり方など、これまで指摘されてきた問題点を掘り下げていくことも考えている」と説明した。 開票直後の記者会見で山下市長は「必要に応じて見直しを考えていきたい」と言及していたが、今回、
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