覚醒剤を使用した罪などに問われた男が「自分の尿から覚醒剤反応が出たのは覚醒剤を使用した交際相手の尿を飲んだからだ」などと主張し、札幌地方裁判所浦河支部が先月「被告の主張を退ける客観的な証拠がない」として覚醒剤の使用について無罪とする判決を言い渡していたことがわかりました。 この裁判はおととし11月、傷害事件で逮捕された日高地方の30代の男の被告が逮捕後に採取された尿から覚醒剤の陽性反応が出たとして傷害と覚醒剤を使用した罪に問われていたものです。 裁判で男は「尿から覚醒剤の反応が出たのは覚醒剤を使っていた交際相手の尿を飲んだためで自分はやっていない」などと主張していました。 先月22日、札幌地方裁判所浦河支部で開かれた裁判で大川恭平裁判官は覚醒剤の使用については「『尿を飲んだ』という供述に疑問がないわけではないが、被告の腕に注射の痕が確認できないことなどから被告の主張を退ける客観的な証拠は見