新型コロナウイルスの脅威には入管もかなわず、2020年4月から被収容者の仮放免が多く出るようになった。茨城県の東日本入管センター(牛久入管)には3月31日の時点で224人の被収容者がいたが、東京入管から移送される人を合わせても現在は100人以下となっている。 たくさんの人が自由の身となるのはとても喜ばしいことだ。しかしそれでもまだ、解放されないままの人々がいる。なぜなのか、長期収容されている人に限って解放されない。その基準がはっきりしないので、残された被収容者たちは困り果てている。 そして最も困ったことには、彼らが入管職員や常勤医の陰湿なイジメに苦しめられているという現実がある。 長期収容のストレスで体を壊し、ほとんどの人が拒食症状態。食事をしても吐いてしまう。そのせいで歩けず、車いすを使っている人が何人かいる。一時期、多くの被収容者がハンストをやっていて、それがメディアに流れ社会的に問題