前回の本コラムで書いた衆議院社会保障税一体改革特別委の公聴会の話を少し補足しよう。公述内容は、ダイヤモンドオンライン(http://diamond.jp/articles/-/20026)で図表とともに書いてある。ただ、それは事前に用意した草稿である。実際、直前に話を加えたところもある。 はじめに、社会保障と税の一体改革について、「社会保障の薄皮、中身は消費税あんこたっぷりの薄皮饅頭」と言った。これに対して、斎藤やすのり議員(新党きづな)から、「もう薄皮もなくなり、消費税だけのあんこになっている」という発言があった。そのとおりだ。 そのほか、「増税とは税率を上げることで増収には直結しない。財政再建のために増税が必要というが、これは正しくない。私は財政再建の立場だが、経済成長なくして財政再建なしだ」といったことを述べた。別にこれは目新しい話ではなく、諸外国の歴史からの教訓である。 国際