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ブックマーク / www.musicman.co.jp (55)

  • 連載第22回 Spotifyのその先。日本のレコード産業、黄金時代の引き寄せ方 | Musicman-net

    「レコード産業再生の鍵は、急成長するストリーミング売上のシェアを伸ばすこと」と申し上げた。だがこれは、ダウンロード売上やパッケージ売上を喰われるがままに放置してよいということではない。ストリーミング売上に喰われないように、パッケージとダウンロードを補強できれば、堅牢な回復軌道を描けるようになる。 そのためにはまず、ストリーミング時代に合わせ、パッケージとダウンロードの役割を再定義する必要がある。 これまでレコード産業は複製権ビジネスを主たる収益源として、その他の権利ビジネスで売上を積み上げてきた。アクセス権ビジネスの時代が格的に到来すると、複製権にまつわるビジネスは売上の積み増しを担当するようになる。 パッケージとダウンロードがストリーミングに喰われる時代は、思ったより早く終わるはずだ。パッケージとダウンロードにはイノヴェーションが待っているからだ。その後、Spotifyを代表とするスト

    Barak
    Barak 2012/09/15
  • 連載第11回 Spotify、iTunesの本拠地アメリカに上陸 成功へ | Musicman-net

    Spotify、1年押しでアメリカに上陸 ▲Spotifyに出資し、取締役に就任したナップスターの創業者ショーン・パーカー(右)。かつて夢見たフリーミアム・ミュージックの世界を実現したSpotifyに入れ込み、アメリカ上陸に奔走。Googleが交渉に失敗したタフなワーナーミュージック社と契約を成立させた 出典:flickr ( Some Rights Resereved by LeWEB12 ) 実は、2010年にアメリカ進出、というのが元々の予定だった。だが、1年以上も手間取る事態が起こった。メジャーレーベルとの交渉である。 読者は疑問に思うかもしれない。「SpotifyがヨーロッパでiTunesを超える収益源になりつつあったし、Spotifyの株主にもなったじゃないか。この期に及んで何を拒むことがあるのか」と。 答えはアメリカは日と並び、最後のCDの砦だからだ。 スウェーデン、イギ

    Barak
    Barak 2012/07/25
  • 連載第05回 メジャーレーベルの創った「究極のソーシャルミュージック」はなぜ失敗したのか | Musicman-net

    MySpace体の凋落だけではない? MySpaceミュージック、3つの失敗 ▲元MySpaceミュージック社長のコートニー・ホルト。インターネットの登場で停滞したMTVを、あらゆるインターネットメディアと結びつけて再建した手腕を買われ、ニューズ社の帝王マードックにヘッドハンティングされた 出典:flickr ( Some rights reserved by Fortune Live Media) サービスインからわずか3年後の2011年。 『MySpaceミュージックを覚えていますか?』 という書き出して始まる記事がITニュース・ポータルのテッククランチに掲載された(※)。2010年の一年で、半分のユーザーを失ってしまったのだ。マードックに見放されて、たたき売りにされた2011年には下降トレンドはさらに悪化し、MySpaceミュージックは死に体となりつつある。 今、発表当初の記事を読

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    Barak 2012/07/25
  • 連載第07回 ナップスター裁判からiTunes、パイレーツベイ裁判からSpotifyへ | Musicman-net

    ナップスター裁判がiTunesを産んだように、パイレーツベイ裁判がSpotifyを産んだ MOG(モウグ)、というアメリカ発の定額制音楽配信サービスがある。 フリーミアム音楽配信ではないのでSpotifyほど爆発的に成功したわけではない。が、後発ながら、老舗のナップスターやラプソディとは一線を画した素晴らしいユーザビリティーで市場に受け入れられた。 MOGは最近(2012年6月)、Beats by Dre(ビーツ・バイ・ドレー)社に買収された。高級ヘッドフォン・ブランドのBeats by Dre社はその名が示すとおり通り、Hip Hopアーティスト、Dr. Dre(ドクター・ドレー)が率いている。ここ数年、「スマートフォンと高級ヘッドフォン」の組み合わせでいい音を聞く兆しが生まれつつあり、Beats 社の業績はいい。Dreは、この新しい「音質志向」に目をつけた台湾HTC社から240億円(3

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    Barak 2012/07/25
  • 連載第08回 違法DL刑罰化で揺れるイギリス Spotifyにスポットライト | Musicman-net

    Spotifyが入ってこないのはJASRACのせい? ▲違法ダウンロードの刑罰化とSpotifyの上陸で揺れる2009年。グラストンベリー・フェスにBlurが登壇した。Blurたちのブリットポップに影響を受けた新世代がこの頃、再び英音楽シーンに好景気をもたらしつつあり、SpotifyやLast.fmをロンドンで育てる環境を作り上げた 出典:flickr ( Some Rights Resereved by Martin Pettitt ) 「どうして日にはSpotifyが入ってこないの? JASRACのせい?」 そう、単刀直入にたずねたい音楽ファンもいらっしゃることだろう。そこで、ここでちょっと基礎をおさらいしておこう。 著作権法では、著作権と著作隣接権がある。 たとえば着メロなら作曲だけだから、著作権を管理しているJASRACにお金を払えば誰でも着メロビジネスができる。だが着うたや楽曲

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    Barak 2012/07/25
  • 連載第09回 違法DL罰則化のその先 キャメロン英首相が選択したのはSpotify | Musicman-net

    ▲2009年から2010年にかけてイギリスで起きたSpotify旋風と平行して、Lady Gagaの英国上陸もブームとなった。Spotifyの2009年総合ランキングで4位だったGagaは、翌年にはSpotify上で1位に君臨した(※) 出典:Wikimedia Commons ( Some Rights Reserved by Stephen Carlile ) (※ http://www.guardian.co.uk/technology/pda/2010/dec/15/spotify-2010-gaga ) イギリスの音楽シーンが揺れだした2009年2月、スウェーデンでも違法ダウンロード取締法が施行された。その後わずか9ヶ月で、スウェーデンのレコード産業の売上が18%も改善した(※1)。通年ではCD等物理売上は前年度比240万ドルのプラス。デジタルの売上増はCD等の5倍以上にあたる1

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    Barak 2012/07/25
  • 連載第10回 違法ダウンロードを減らし、CD4〜8枚分/人を年間で売上げるSpotify | Musicman-net

    英レコード産業、Spotifyの活躍で売上回復へ ▲Ed Sheeran(エド・シーラン)。UKチャートが新たに始めた『ストリーミング・チャート』で1位となった。Spotify、Deezer、We7などフリーミアム音楽配信をベースとしたこのチャート、アデルがTOP10外になるなどエッジが効いている(※) 出典:Wikimedia Commons (※ http://www.guardian.co.uk/media/2012/may/10/spotify-streaming-services-chart ) イギリスで格サービスインする際、CDとのカニバリズムを恐れるレーベルの経営陣に対して、エックは次のように説得した。 「イギリス人はCDを年に一枚(希望小売価格12ポンド)しか買いません。フリーミアムに取り込めば年12ポンド以上支払ってくれますよ(※)」 (※ なお、IFPI2012によ

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    Barak 2012/07/25
  • 連載第04回 メジャーレーベルの楽曲使用料はぼったくりなのか | Musicman-net

    「一回聴くと1円」のロイヤリティーはぼったくりだったのか 「エンジェル投資家とヴェンチャーファンドから集めた数十億円を、ロイヤリティー(楽曲使用料)という装置を使って、レコード会社にごっそり移動する。音楽ITのスタートアップというのは、そういうビジネスモデルです」 iMeemの買収から9ヶ月後、ヴェンチャー志望家向けスタートアップ・セミナーの壇上に立った創業者のコールドウェルは、皮肉たっぷりにソーシャルミュージック事業のビジネスモデルをこう振り返った(※)。 (※ http://www.justin.tv/startupschool/b/272178844) 彼は今、picplz(ピクプリズ)という写真共有アプリのヴェンチャーを立ち上げている。写真共有アプリといえば、女性受けして大ヒットしたInstagram(インスタグラム)が有名だが、Instagramはこの頃、iPhone専用だった

    Barak
    Barak 2012/06/29
  • 連載第03回 Spotify登場前夜。2600万人を集めながら玉砕したiMeem | Musicman-net

    アメリカでのPandora Radioの上場。上場すればPandora Radioを超える評価額がすでに付いたSpotify。「音楽ITベンチャーは儲からない」というIT業界の常識をぶち壊し、世界では、ソーシャルミュージック・メディアは流行のビジネスになろうとしている。 だが、成功だけでなく、つらい失敗からも学ばなければ人は成長しない。それは音楽業界も同じだ。ソーシャルミュージックの中でも、Spotifyのような成功例は希なのだ。 定額制配信では大衆の心をつかみきれないことはわかっていた。かといって、ラジオの無料&広告モデルを取り入れた音楽配信サイトは、Spotify以前からいくつもあったが、鳴り物入りでサービスインしては沈没していくばかりだった。 だから、Spotifyが2009年にイギリス進出し、無料会員だけでなく着実に有料会員を集めていったとき、 「ようやく音楽配信で、新しい成功例

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    Barak 2012/06/29
  • 連載第01回 「Facebookミュージックはすでにある。Spotifyだ」 | Musicman-net

    ▲Spotifyとの協業を発表したFacebookの創業者フランツ・ザッカーバーグ。ジョブズ亡き後、ネチズンが最も注目するプレゼンテーターになった 出典:flickr 2011年9月22日。サンフランシスコで開催されたf8カンファレンスには、世界中のメディアとデベロッパーが集った。スティーブ・ジョブズが壇上から去って後、世界のネチズンが最も注目するプレゼンテーションは、巨大SNSを創業した27歳のザッカーバーグのものになろうとしていた。 「これまでの五年間は、世界中の人間を取り込むことが目標でした」 ザッカーバーグは、Facebook(フェイスブック)の短い歴史をこう総括した後、ユーザー数が8億人を超え、一日のアクティブユーザー数が5億人に達したことを発表した。 FacebookはGoogle(グーグル)までも脅かすようになった。 Googleは、広告業者とアフィリエイト業者の息のかかった

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    Barak 2012/06/24
  • 第101回 北川 直樹 氏 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント 代表取締役 コーポレイト・エグゼクティブCEO | Musicman-net

    第101回 北川 直樹 氏 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント 代表取締役 コーポレイト・エグゼクティブCEO 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント 代表取締役 コーポレイト・エグゼクティブCEO/一般社団法人 日レコード協会 会長 今回の「Musicman's RELAY」は高久光雄さんからのご紹介で、ソニー・ミュージックエンタテインメント 代表取締役 コーポレイト・エグゼクティブCEO 北川直樹さんのご登場です。大学在学中から当時のCBS・ソニーでアルバイトをされ、そこでの働きが認められ同社に入社されてからは、制作を中心に洋楽・邦楽でご活躍。途中、関連会社で映画の宣伝に携われるなど、幅広い経験を積まれました。その後、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ、そしてソニー・ミュージックグループのリーダーとして、有能なスタッフを統率し、多くのヒット曲を送り出し続

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    Barak 2012/06/20
    "父が持っていたソニーのカセットデンスケをテレビの前に置いて、歌番組を録音したりしていました。"/"レコードは高くて買えませんでしたから、ずっとロック喫茶で音楽を聴いていました。"へー(棒
  • 連載第00回 4. ソーシャルミュージックで見えてきた 音楽産業の次世代型ビジネスモデル | Musicman-net

    ーー楽曲のダウンロード販売に将来はないのでしょうか。 榎:アップルはクラウド配信に加えてもうひとつの手を打っている、という噂があります。HQオーディオの許諾交渉を欧州でやっているらしいんです。このHQオーディオのダウンロード販売が、パッケージ販売の正当的な代替になっていく気がします。ただ、さまざまなサービスがあるなかで中でHQオーディオがある、という陣形を創らないと、失敗するのではないかと見ています。 どう組み合わせるとHQオーディオのダウンロード販売が輝いてくるか、試しに描いてみましょう。 まずパーソナライズド放送などで新しい音楽に出会ってもらい、ここは広告収入でまかなう。そのアーティストを聞き込むために定額制音楽配信を使ってもらい、サブスクリプション収入を得る。ファンになったらHQオーディオも個別にダウンロード購入してもらい、パッケージ収入に該当する売上を建てるという形です。 情報ビ

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    Barak 2012/06/17
  • 連載第00回 1. 音楽の違法DLは世界で95% 解決できないiTunesと解決できるSpotify | Musicman-net

    生産額の減少が続き、暗い話題が絶えない日音楽産業。この現状を打破するため、360度ビジネスや定額制音楽配信サービス、B to B事業の展開など様々な方法で業界の底上げを図っている。しかし、未だパッケージの売上を補う方法が見つからないまま、超円高により、CD売上がドルベースで世界一になるという皮肉な状況となった。 一方、海外ではフリーミアム(基サービスを無料で提供し、上位サービスに課金する)モデルなどを利用した『ソーシャル・ミュージック』を積極的に取り入れたことで、売上が回復する国も出始めている。 SpotifyやPandora Radioが起こしたソーシャル・ミュージックのブームは、欧米各国の議会を巻き込む勢いを見せている。しかし日音楽シーンは、iTunesや着うたフルの時代で話が止まっており、海外のメジャーレーベルと日音楽産業との間には、鎖国時代のような“情報格差”が生じて

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    Barak 2012/06/17
  • 連載第00回 2. Pandora Radioが地上波を越えNo.1に。対応に追われるアメリカ放送業界 | Musicman-net

    連載第00回 2. Pandora Radioが地上波を越えNo.1に。対応に追われるアメリカ放送業界 ーー原稿を読んで「中国音楽市場が、実はフリーミアムモデルに最適だ」と知りました。中国では音楽がインターネットで一番人気があるんですね。 出典:中国コンテンツビジネスレポート2010年度(2)(2010年9月) 独立行政法人日貿易振興機構(ジェトロ) http://www.jetro.go.jp/industry/contents/reports/07000354 榎:そうなんです。確かに中国音楽産業の規模は小さく、しかも年々縮小していますが、これは従来のパッケージ販売型のビジネスモデルが通じない、ということですね。これは他の新興諸国でもいえることです。インターネット時代から入ったアジア諸国で、今からラジオ産業を育てて、新曲を聴いてもらって、CDショップを創ってそこで買ってもらって

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    Barak 2012/06/17
  • 連載第00回 3. ミュージシャンの起こした革命 ソーシャル・ミュージック・メディアの時代へ | Musicman-net

    :実は海外のメジャーレーベルも、偉そうな顔はできないんです。試行錯誤と大ブーイングの末に、SpotifyやPandora Radioのようなファイナルアンサーに同意していったんですね。 2006年に、アメリカのインターネットラジオからロイヤリティー(楽曲使用料)を取る方式が変わることになったんです。それまでは暫定的に売上の11〜14%を支払えばインターネットラジオ局をたててよいことになってたんで、向こうのFMラジオ局並みにたくさんのネットラジオが立ち上がりました。 それで、時期が来たらアクセスに応じてロイヤリティーを支払うことで決まってたので、コピーライト・ロイヤリティー・ボードから新しい支払いルールが上がってきました。が、中身を見たら、とんでもなく高い料率が設定されてたんです。ネットラジオの平均売上の3倍にあたる金額が設定されてました。 ーーつまり、メジャーレーベルはすべてのネットラ

    Barak
    Barak 2012/06/17