オーストリア・ウィーン市庁舎(2015年1月9日撮影、資料写真)。(c)ROLAND SCHLAGER / APA / AFP 【10月18日 AFP】ナチス・ドイツ(Nazi)の独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)が1938年に演説を行ったオーストリア首都ウィーンの市庁舎にあるバルコニーについて、活動家らが取り壊しを求めている。地元メディアが17日、報じた。 1938年4月9日、ヒトラーは荘厳なネオゴシック様式の市庁舎に特設された木製バルコニーで演説を行った。その後演説を記念するため、バルコニーは常設用に石材で造り替えられた。 その経緯について知る人が減る中、「記憶の空白」を意味する名称の芸術家団体が、このバルコニーの取り壊しを求めている。 同団体は、第一共和国成立100周年とナチス・ドイツによるオーストリア併合「アンシュルス(Anschluss)」から80年という節目の