5月28日に川崎市登戸駅近くでスクールバスを待つ小学6年生の女子と39歳の男性が51歳の男に刺され、殺害された。他、18人が重軽傷者となった。この登戸殺傷事件の容疑者は、2日、殺人と殺人未遂などの疑いで書類送検された。 容疑者はすでに自殺していることもあり、警察は遺品の捜査や親族への聞き取りなどを進めたが、動機の解明には至らず、これで捜査は終結した。 書類送検後はどうなるか? 通常の刑事事件では、警察の捜査後、容疑者は検察に送られ、検察が起訴すると裁判となる。が、容疑者が死亡している場合、捜査書類は検察に送られはするものの、本人の死亡により裁判は成立しない。よって、不起訴となる。 容疑者は永遠に容疑者のままとなり、事件の「なぜ」は公式には永遠に封じられたと言っていいだろう。 釈然としない気持ちだけが残る。 今後、時期を見て追悼の報道などはなされるだろうが、事件を解明する報道はなくなるだろう