【話の肖像画】「与党脳」と「野党脳」を使い分けよ 脳科学者・茂木健一郎 (1/3ページ) 2009.7.28 03:14 《“超売れっ子”である。学歴は文句なし。本を書けばベストセラー。ブラウン管でも、あの“もじゃもじゃ頭”を見ない日はないぐらい。マルチな才能にあふれる脳科学者の目に、「現代の日本社会」はどう映っているのだろう》 −−総選挙(8月30日投開票)が近づいていますが、閉塞(へいそく)感が強い日本の政治に国民はうんざり。何とかなりませんか 茂木 日本政治の一番の問題は、「与党脳」と「野党脳」の使い分けができていないことですね。与党であるときと、野党になったときの“脳の使い方”はまったく違うからです。 昭和30(1955)年の保守合同以来、自民党が日本の繁栄のために果たしてきた功績は率直に認めねばなりません。彼らも、官僚機構や国と地方の関係など、いろいろな問題があるのは分かってい