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ブックマーク / kingfish.hatenablog.com (6)

  • 西洋音楽史 岡田暁生 - 本と奇妙な煙

    西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書) 作者: 岡田暁生出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/10/01メディア: 新書購入: 25人 クリック: 169回この商品を含むブログ (217件) を見る以下のような定義に鼻白む方もおられましょうが、色々面白い話しがありますから。 「芸術」としての音楽のありようとは 紙の上で音の設計図を組み立てるという知的な性格を強く帯びているのが、芸術音楽である。(略) 書で辿るのは、楽譜として残された知的エリート階級の音楽歴史である。 「西洋芸術音楽」の定義 「知的エリート階級(聖職者ならびに貴族)によって支えられ」、「主としてイタリア・フランス・ドイツを中心に発達した」、「紙に書かれ設計される」音楽文化のことである。 グレゴリオ聖歌の空間 異端審問と火あぶり、巡礼と托鉢僧の行列、数々の災害と天変地異、悪魔の憑依、血を流すマリア像と

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    RanTairyu
    RanTairyu 2007/12/20
  • 文系院生ブルース - 本と奇妙な煙

    遅れてきた青年 文系院生ブルース 美人は有利だ 年齢制限があるので ストーカー 金沢からの手紙―ウラ日的社会事評 作者:仲正 昌樹発売日: 2006/09/01メディア: 単行 『「ひょっとしたら、ずっと就職できないかもしれないな」、と結構リアルに感じていた(略)遅れたきた院生だった』仲正昌樹がいかにして「二流大学」教授になったかという序文がホームレス予備軍の部外者には面白かったので。 美人論、ストーカー、煙草と先生もスパーク。 遅れてきた青年 [教養部解体のどさくさで法学部に分属になったドイツ語教師の後任として採用、法学部から見れば] 「余計なもの」が紛れ込んできた、としか見えていなかったろう。最初の教授会に出た時、私(当時、34才)と同年令以下の東大や京大などの旧帝大出身の助教授達が皆ちゃんとしたスーツを着て、霞が関のお役人のような“丁重な言葉遣い”をしているのを見て、軽いカル

    文系院生ブルース - 本と奇妙な煙
    RanTairyu
    RanTairyu 2007/10/23
    「「私」はいまだかつて煙草というものを吸ったことがないので、寝煙草してしまうほど煙草に執着する人間の心」
  • 手塚vs宮崎、どっちがディズニー - 本と奇妙な煙

    手塚のアンチ・ディズニー論 東映で四年やって虫プロに移った杉井ギサブロー 公称55万円、実際は155万円 虫プロ営業の説明 杉井ギサブロー 手塚怒りのアンケート テレビアニメを独占したくて狂気攻撃 虫プロとは 手塚がアニメ界の労働環境を劣悪にし、アニメを紙芝居化した、という定説を著者は打ち砕こうとするのですが、弁護しようとして逆に手塚のキラーぶりを露にしているところも。 アニメ作家としての手塚治虫―その軌跡と質 作者:津堅 信之発売日: 2007/03/01メディア: 単行 手塚のアンチ・ディズニーディズニー信者手塚が低コストを正当化するために唱えた1960年のアンチ・ディズニー論 「ディズニーみたいになりたいとは、マンガ家ならだれでも思うでしょう。しかし、ぼくは仕事の方向としては、ディズニーを目標にしていません。ディズニーとは目標が違います。ディズニーの作品は、一言にして言えば、

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    RanTairyu 2007/04/29
  • NGOはネオリベのトロイの木馬 - 本と奇妙な煙

    NGOは「グローバルなネオリベラリズムのトロイの馬」 IMFネオリベ化のきっかけ リベラリズムとネオリベラリズムとの決定的な違い ネオリベラリズムとは何か 作者:デヴィッド ハーヴェイ青土社Amazon NGOは「グローバルなネオリベラリズムのトロイの馬」 必要に迫られた個人の多くは、自らの権利を追求する財政的資源を持たないものだから、こうした理想を表明する唯一の手段は、代わりに利益を追求してくれる代弁者集団を形成することだ。そうした集団やNGOの興隆も人権言説と同様、1980年あたりからネオリベラルな転換とともに目だって増えてきた傾向である。NGOも多くの場合、国家が社会的寄与活動から撤退した空白に乗りこんできたのであって、それがNGOによる民営化プロセスとも言えるものとなり、さらに国家の社会的活動からの撤退を加速することになった。よってNGOは「グローバルなネオリベラリズムのトロイの馬

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  • 宮崎駿「風の帰る場所」 - 本と奇妙な煙

    音楽を聴くのが楽しいせいか、を読む根気がなくて、ついこーゆーの読んじゃうね。 風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡 作者: 宮崎駿出版社/メーカー: ロッキング・オン発売日: 2002/07/19メディア: 単行購入: 9人 クリック: 102回この商品を含むブログ (35件) を見る 1990.01 渋谷陽一の前衛的自己表現欲みたいなのはないのですかという問いに、 集団作業だし 少なくとも子供に向けて作品を作りたいっていうふうに思ったときから、そういう部分で映画を作るのはやりたくないと思ってます。映画だけじゃないです、他のものでもそうです。それは大人に向けて作るときは、また違うでしょう。大人に向けて作ったら、たぶん『あなたは生きてる資格がないよ』ってことをね(笑)、力説するような映画を作るかもしれませんけど」 ゴローおおお (左翼的理想主義捨てないですねと言われ) [圧政に立ち向

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    RanTairyu 2006/12/16
  • 思想としての<共和国>&人権産業 - 本と奇妙な煙

    デモクラットとか、共和主義者か ドブレの考える共和制と民主制の相違 フランス革命二百年祭でも ドブレ怒りの鉄拳:人権野郎をぶっとばせ 人権屋が大嫌いという人は最後の方から読んでください。 思想としての“共和国”―日のデモクラシーのために 作者:ドゥブレ,レジス,信孝, 三浦,陽一, 樋口,章, 水林メディア: 単行 1989年イスラム・スカーフ事件の際に書かれたドブレのエッセー+日人学者論考&対談ですが、ドブレのとこだけを。 デモクラットとか、共和主義者か 共和主義的政府はどうかといえば、たとえ自覚していなくても、人間を、よき判断をくだし仲間とともに討議するために生まれた、質的に理性的な動物としてとらえているのだ。行為と言葉を一致させ、自分自身をしっかり所有することができる者が自由なのである。他方、デモクラシーという統治形態は、人間を工作し交換するために生まれた、質的に生産的な動

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    RanTairyu
    RanTairyu 2006/08/23
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