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ブックマーク / shinichiroinaba.hatenablog.com (15)

  • お買いもの - shinichiroinaba's blog

    ゴーストの条件 クラウドを巡礼する想像力 (講談社BOX) 作者: 村上裕一,村崎久都出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/02メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 601回この商品を含むブログ (28件) を見る ああん……。著者の村上さんってこれの人だよね? その節は適切なご指摘ありがとうございました。 さて、このはなんだか拙著『モダンのクールダウン』とも共通する問題意識の上で仕事をされているようだが、第二部まではともかく、葉鍵系のギャルゲーとか『うみねこ』とかいった当方が現物を見ていない素材を扱った第三部になると急に難解になるような気がする……それは著者の責任なのか、それとも対象の問題なのか? ――このからうかがう限りでは、『うみねこ』は『ひぐらし』と比較すると、凝りすぎて独りよがりになった作品であるような印象を受けますが如何。あと余計なことで

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    RanTairyu 2011/10/04
  • 禹宗ウォン「日本の労働者にとっての会社」『歴史と経済』第203号(2009年4月) - shinichiroinaba's blog

    「複線管理」が日の人事労務管理のもっとも大きな特徴であった.「複線管理」とは,上位身分・資格の一定枠は初めから別コースで確保しておき,残りを多数に競わせる管理方式である.「年功」は戦前日の労務管理のコアとはいえない.それはむしろ労働者側の武器であった.労働者は年功を主張することによって,複線管理に穴を開け,より多くの人が地位を向上できる途を探ろうとしたのである. (4頁) 「身分の取引」と日の雇用慣行―国鉄の事例分析 作者: 禹宗〓@53A5@出版社/メーカー: 日経済評論社発売日: 2003/03メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る

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    RanTairyu 2009/10/01
  • 『1Q84』バブルをめぐって - shinichiroinaba's blog

    http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20090613/p1 の続きなわけだが。 バカ売れしていることに別に含むところはない。しかし絶賛ばかりで少々鼻白んでいるところだったので、東浩紀の『週刊朝日』でのコメントに少しばかり溜飲が下がる。 以前U2のHow to dismantle an Atomic Bombがやけに評判がよいので買ってみて、一聴なんともいえない違和感を感じたので、加藤秀一大先生にご意見を伺ったら「あれはU2自身によるU2ベストだから」とのことで納得した覚えがある。 ここで終わってしまえばこの作品は、山形浩生がクッツェーを評して言った「できあいの「問題」を上品に優柔不断化して安心させる仕掛け」、あるいは花村萬月に投げつけた「結構なご身分で。「ハルヒ」とかラノベと同じですな。」といった批判がぴたりとはまってしまうんじゃないか。そこでは寓意

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    RanTairyu 2009/06/19
  • マクニール『戦争の世界史』より - shinichiroinaba's blog

    「軍事革命」の一環としての組織的教練について。ナッサウ伯マウリッツ(1567〜1625)。 マウリッツ公は、(中略)それ以前にはヨーロッパ諸国の軍隊に普及していなかったローマ時代の三つの事柄を強調した。ひとつはシャベルであった。ローマの軍隊はその宿営地を、いちいち急ごしらえの土の塁壁で囲んで要塞化するのを常としていた。マウリッツはそのまねをし、とくに、敵が占領している都市や要塞を包囲攻撃する場合に、兵隊たちに壕を掘らせてその中に隠れさせた。(中略)この種の重労働にはよい副次的効果もあって、それまで要塞を囲んでいる側の軍隊の常態であった、ごろごろ怠惰に過ごすか、さもなくば気晴らしに馬鹿な金遣いをするかの生活が画然とあらたまった。実際マウリッツ公は兵隊がだらだらするのが根っから大嫌いで、かれの兵隊は土掘りをしていないときは、教練で暇がないようにさせられていた。 マウリッツがローマ軍の先例を参考

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    RanTairyu 2008/11/30
  • ポール・クルーグマン『格差はつくられた』(早川書房) - shinichiroinaba's blog

    格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略 作者: ポールクルーグマン,Paul Krugman,三上義一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/06/01メディア: 単行購入: 7人 クリック: 176回この商品を含むブログ (65件) を見る かなり政治主義的解釈が前面に出ていて、「選挙キャンペーン」と言ってしまえばそれまでだが、ロジックは明快で、裏付けももちろんそれなりにきちんとあるので、勉強になる――と思ったら参照文献のリストがありません。これはひどい。あと、抄訳だそうですね。それならそうときちんと断り書きを入れるべきだ。 それにしてもここ1,2週間ちょっと調べただけでも相当数の「不平等と経済成長」に関するマクロ経済学的研究の蓄積があるのに、「格差」がこれほど議論になっており、経済学的な研究も結構あるはずの日語圏にいたはずのおれの眼にほとんど目に

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    RanTairyu 2008/10/06
    []「との嘆きとともに締めくくられた99年のウッドフォードの講演から、時代は確実に変わってきている、というこ」
  • 『ユリイカ』2008年6月号「特集:マンガ批評の新展開」 - shinichiroinaba's blog

    id:boxman氏の「おめーらのアングルにはのれねーよ」てなぼやきで一部で有名な誌を紀伊国屋の店頭で見かけた。 ユリイカ2008年6月号 特集=マンガ批評の新展開 作者: 荒川 弘出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/05/26メディア: ムック購入: 4人 クリック: 48回この商品を含むブログ (51件) を見る 評論はともかく荒川弘と島田虎之介のインタビューがあったので即買い。 まだきちんと読んでいないのだが、とりあえず荒川のあらゆる意味での――人間として、創作者として、プロとして、社会人としての――まっとうさに気圧される。やはり日まんがの2000年代をしょってたつのは荒川弘とよしながふみなのか。『PLANETS』インタビューでベタほめしたので、『Invitation』時評では少し批判的なコメントをしたのだが、なんつうかあれは揚げ足取り――とはいかないが、枝葉末節という

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    RanTairyu 2008/06/26
    []「 この他に目についたところでは、福満しげゆきを論じた杉田俊介のエッセイの補注で、東浩紀のエロゲー論や」
  • 日本で出たそうで気になっているもの - shinichiroinaba's blog

    人生越境ゲーム―私の履歴書 作者: 青木昌彦出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2008/04メディア: 単行購入: 7人 クリック: 39回この商品を含むブログ (26件) を見る 山形先生もほめておられるので。 ところで新左翼運動史の史料としての価値はどうなのか。 なんつうか移りゆくこの十年 動かぬ視点 (日経ビジネス人文庫) 作者: 青木昌彦出版社/メーカー: 日経済新聞社発売日: 2002/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見るで開陳されていた「新左翼勝ち組史観」とでもいうべき能天気さが何となく引っ掛かるのですよ。もちろん氏の天候転向は結果的には正しかったわけで、そのこと自体に異を唱えたり批判するつもりは全くないのだが、それにしても「実はエスタブリッシュメント入りした旧新左翼が世の中をリードしている」と言わんばかりのエッセイにはちょっと鼻白む思い

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    RanTairyu 2008/06/15
    「 自慢話——もあるにはあるが、蹉跌についても気負いなく飄々と描いておられるあたりはやはり尊敬に値する」
  • 岩田正美『現代の貧困 ――ワーキングプア/ホームレス/生活保護』ちくま新書 - shinichiroinaba's blog

    http://www.bk1.co.jp/product/2784343?partnerid=p-inaba3302385 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480063625/interactivedn-22 70年代から貧困研究にずっと取り組んできた(現社会保障審議会福祉部会長)、第一人者による入門書。 「格差は事実問題だが、貧困は価値判断の問題」 「貧困に陥るリスクが高いのはあくまで「特定の人々」であり、その姿は景気変動や構造転換とはあまり関係なく、相対的に不変である――低学歴、非婚・離婚、不安定就業といった要因の連鎖が集中する人々が、しかも地域的に偏在している」 等々……。

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    RanTairyu 2007/10/19
  • 『哲学の歴史7 18-19世紀 理性の劇場』(中央公論新社)

    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4124035241/interactivedn-22 いわゆる「ドイツ観念論」の巻。(でも当はそんな学派はないんだって。) とりあえず加藤尚武先生の「ヘーゲル」のとこだけ読む。 これまでもあちこちでおっしゃってたことが大半ではあるが、このようにまとめられると壮観であるし便利。「観念論が二元論だとすれば、一元論者ヘーゲルは断じて観念論者ではない」というご託宣にはうならされる。 パラフレーズすると―― 「ヘーゲルがわからなくてもあんたが悪いんじゃないですよ、思いつきをしゃべり散らかすばかりで、まともな文章を書かない(書く気がない)ヘーゲルと、そういうトンデモ師匠の支離滅裂なメモと自分たちの講義ノートから「神秘的な体系家ヘーゲル」をでっち上げた弟子たちが悪いんですよ。 あんたら素人さんたちは『法の哲学』を弟子の

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    RanTairyu 2007/07/13
  • 浅羽通明『右翼と左翼』評by韓リフ先生 - shinichiroinaba's blog

    当の書の対立軸は、書の著者も属すると思われる「理念」なくしては生きて行けない人たちvs現実で十分お腹一杯生きてける人たち との対立だと思う。この対立軸を全面に出していないために、例えば小泉政権のこーぞー改革の内実=現実の分析さえも、「平等」を犠牲にして「格差社会」を容認した、という紋切り型=「理念」の零落形態を採用するにとどまってしまっている。 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20061203#p2 きわめて少数の例外をのぞいてほぼ思想系のの常道であるが、書も全くマクロ経済政策なんか歯牙にもかけず、また「格差社会」についても大竹文雄さんの議論などもどこかに吹っ飛び、その意味では浅羽氏の採用している立場はすでに指摘したけれども「理念」なくしては生きてない人&そんな人たちを主要読者層としているので、それになじみやすい?橘木先生や金子勝氏らのセ

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  • 左翼・右翼・保守主義(承前) - shinichiroinaba's blog

    いっちーへの部分的回答も含んでいるとよいのだが。 あと実定法学的に問題ありまくりでしょうからつっこんでください。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060712/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060723/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060804/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20061027/p1 - ここまで議論を過度に抽象的に進めてきたので、このあたりで馬鹿正直に、文字通りの憲法学の議論を参照してみよう。 日国憲法を含めて、現代の先進諸国の大半は硬性憲法と違憲立法審査制度を備えた立憲民主主義体制、すなわち、民主主義を憲法によって拘束するという体制をとっている。前者は簡略にい

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  • すが秀美『1968年』(ちくま新書) - shinichiroinaba's blog

    前著『革命的な、あまりに革命的な』を読んで「これじゃ全共闘「勝ち組」(来の意味での「勝ち組」つまり日の戦勝を信じていた南米日人移民)じゃねえか」とうんざりした(その上持ち上げられていた岩田弘『世界資主義』を読んであまりのトンデモに更にうんざりした)ので読まなかっただが、O出版のO氏に薦められて読む。 なんだか全然別のじゃないですか。非常に面白い。前作では空回りしていた小熊『民主と愛国』批判も今回は説得的になっている。べ平連背後のソ連の影についての考証はスリリングだし、シニシズムとしての内ゲバの分析は圧巻。「市民派」「党派」「ノンセクト」のいずれに対しても鋭いメスが振るわれている。 昔から気になっていたことのひとつに、多くの左翼があまりにもあっさりソ連崩壊を他人事として祝福できていた、ということがあった。既存党派だけではなく、「市民」「無党派」でさえ、実は社会主義に心情的に依存して

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  • 左翼・右翼・保守主義(承前) - shinichiroinaba's blog

    もう皆さんお忘れだとは思いますが。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060712/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060723/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060804/p1 - あらためて整理するならば、左翼は共同体のうちに「亀裂」「危機」を見出し、その克服を共同的秩序そのものの解体再編=革命によってなしとげようとする。それに対して保守主義者は、「亀裂」「危機」の存在そのものは認めながら、全面的な革命によってではなく、あくまで部分的修正によって対処しようとする。これに対して右翼とは、「亀裂」「危機」自体の存在を否認する立場である。 ただしここで考えなければならないことは、「亀裂」「危機」に対する素朴実在論的な立場は問題をはらんでい

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    RanTairyu 2006/10/27
  • ゲームと公共性(反響……じゃなくて) - shinichiroinaba's blog

    RGN(Research on Game design and Narrative。コンピュータ・ゲームのデザインと物語についての研究会)第3回「プレイヤーという存在」 http://www.4gamer.net/news.php?url=/news/history/2006.08/20060803142459detail.html ふーん。 茂内報告の言う「プレーヤーとPCの非同一性」については『マイクロ・エシックス』の項目「テレビゲーム」で書いておいたし、増田報告の「Rule-Breaking」の話は、ご人も言うとおり、「ゲームと公共性」とつながる話じゃん。 茂内氏の修論は結構力作ですね。

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    RanTairyu 2006/08/06
  • インタラクティヴ読書ノート別館の別館 - ゲームと公共性

    http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_e146.html 文献リストがほしいですな。 とりあえずweb上では http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/nk/lhcontents.html#vol2 http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/510/510-1.pdf http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/510/510-2.pdf 告知を忘れていたが実は24日土曜日には福岡に飛んで、久留米大学サテライトキャンパスの公開講座で、「日にとってマルクス主義とはなんだったか」という話をしてきたのだ。 昨日28日には都立新宿高校で出張模擬授業をしてきたのだ。お題は「ゲームと公共性」。でも「公共性」という言葉の解説に時間をとられてゲー

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    RanTairyu 2006/06/30
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