シャンプー、ひげそり、洗顔料――街を歩いていて、こういった試供品(サンプル)をもらったことがないだろうか。 サンプルを無料配布することを「サンプリング」と呼ぶ。メーカー名や商品名を知ってもらう狙いに加え、実際に消費者に商品を使ってもらう、さらにはアンケートの回答から消費者の生の声を聞くのが目的だ。 貝印は6月、使い捨てひげそりの新商品「iFIT」のプロモーションのため、東急ホテルズと組んでちょっと変わったサンプリングキャンペーンを行った。ここではそのサンプリング手法を詳しく見ていこう。 東急インに宿泊したビジネスマンを対象に5万個のiFITを配布 3本入り452円 iFITは、2月に発売された貝印の使い捨てひげそりだ。iFITの特徴は、首の部分がさまざまな方向に曲がり、肌にフィットして良くそれること。5枚刃タイプで、3本入りで452円と、同社の使い捨てひげそりの中でも最上位のモデルである。