展覧会のディレクションは、21_21 DESIGN SIGHTディレクターを務める深澤直人さん。深澤さんはプロダクトデザインの第一人者のため、モノをつくる側でもありますが、今回は選び手になって「雑貨とは何か」から紐解いていきます。 展示室の前にあるのは、山のような行商の荷車。江戸~明治時代には、ザルやヤカンなどの生活必需品を売り歩く行商が盛んにあり、こちらは写真資料を基に現代の日用品で再現したもの。荒物(あらもの)と呼ばれたこれらの品々は、現在の雑貨に繋がります。 荒物の行商は、まるで祭りの山車のようです 続いて、雑貨がどのように私たちの暮らしに取り入れられてきたのか、15のキーワードで探る「雑貨のルーツ」。 紹介されているキーワードは「バウハウス」「北欧デザイン」「民藝運動」「プラスチック」「消費社会」など。工業化の進展、大量生産・大量消費社会の到来、大衆に訴える広告宣伝…時代の風景とと