【ロンドン=中沢謙介】米欧格付け大手フィッチ・レーティングスは28日、ユーロ圏が合意したギリシャ債務の削減が実施された場合、ギリシャ国債を「債務不履行(デフォルト)」とみなすと発表した。 ギリシャ債務の削減について、大手格付け会社が格付けに与える影響を示すのは初めて。同社は債務削減が行われる来年1月にも、同国債を「デフォルト」格に引き下げるものとみられる。 ユーロ圏は26日の首脳会議で、財政・金融危機の収束に向けた包括策の一環として、民間投資家が保有するギリシャ国債の元本を50%削減することで合意した。フィッチは債務削減自体については、「ギリシャ財政をより持続的なものにするために必要なステップだ」と評価している。