アルグン・アカ(モンゴル語: Arγun aqa, ? - 1275年)とは、 モンゴル帝国に仕えた書記官僚の一人。元々はオイラト部族の貧しい家柄の出であったが、オゴデイ家に仕えて出世し、最後にはモンゴルのイラン総督府の第4代長官となった。『元史』などの漢文史料では阿児渾(āérhún)、『集史』などのペルシア語史料ではارغون اقا(Arghūn āqā)と表記される。 『集史』「オイラト部族志」や「ジャライル部族志」の伝えるところによると、アルグン・アカは貧しい家の出で、ある飢饉の年に父親によってジャライル部のイルゲイ・ノヤンによって牛の腿肉一欠片で売られてしまったという。イルゲイが自らの息子をオゴデイのケシクテイ(親衛隊)に入れる時、アルグンはその補佐役として選ばれたが、やがてその才能を発揮して立身出世し、やがてオゴデイにも親任されるようになったという[1][2]。 オゴデイが第