ルバイヤート(ペルシア語: رباعیات)は、11世紀のペルシャ(現在のイラン)を生きた学者・詩人のウマル・ハイヤームが編纂したとされる詩集である。中世イスラム文学の最高峰とも言われ、19世紀ヨーロッパにて再発見がなされた後、2010年現在まで多くの読者を獲得しつづけている。 ルバイヤートとは、ペルシャ語で四行詩を意味する「ルバーイイ」の複数形である。日本語に直せば「四行詩集」になるこの言葉はしかし、作者であるウマル・ハイヤームのものがあまりにも有名でありすぎたため、現在ではその言葉はこの作品にのみ冠されるようになっている。 ただし、この詩は作者の存命中に作成されてはいたけれど、明らかにイスラム教に反する、むしろ冒涜するような内容から、発表を差し控えていたとされる曰く付きの作品である。しかし、その死後に友人達の間で広まると一気に巷間にあふれ出し、偉大な学者として知られていたオマル・ハイ