さむさむぴゅーぴゅーそとは木枯らし、うとうとスヤスヤおねむがたりないのかな、とろとろぬくぬくハイハイはってあちこちどちらへ、きゅっとまるまり又らいねん。 いえいえ、まだもうすこしよ、ちび六、冬眠するまえにおもいでぴかぴか、きぶんツヤツヤ、そしてみなさんにごあいさつね。 「だれよ、まだお昼まえじゃない、まったくもう休みの日くらいふて寝させてよね」 おやおや、おねえさんふきげんですね。でも今にはじまったことじゃないですから、あっ、ないしょないしょ。 「わたしよ、寒いんだから早くドアあけてくれない。お客さん連れているの、聞こえてる」 「聞こえてるわよ、なにさ、電話くらいしてちょうだいよ」 「電話したけど、出ないからわざわざ来たのよ、どうせ留守番なんでしょう。待たせたら失礼じゃない」 「えっ、なにそれ、あんたひとりじゃないの、ちょっと待って」 「何回も電話したの、文句いうひまあったら素早くしてよ。