原口総務相が公務中断し、テレビ出演=「自覚なさ過ぎ」と批判 原口総務相が公務中断し、テレビ出演=「自覚なさ過ぎ」と批判 原口一博総務相は27日、首相官邸で開かれた閣議後の閣僚懇談会を途中退席し、大阪へ出張した。閣僚懇後には、菅直人首相と全閣僚をメンバーとする新型インフルエンザ対策本部会合などが開催されたが、原口氏はいずれも欠席した。同氏の事務所は「大阪市内での民放テレビ番組収録のため」と説明している。 これに関し、仙谷由人官房長官は同日の記者会見で「収録の話は聞いていない。そういう事実があったのか、なかったのかを含めて調査したい」と述べ、原口氏側に事実関係をただす考えを示した。 みんなの党の渡辺喜美代表は同日午後、都内で記者団に「ちょっと信じ難い。閣僚の自覚があまりにもなさ過ぎる」と語り、原口氏を批判した。 (2010/08/27-17:00)
<解説> 民主党の小沢一郎前幹事長が代表選への出馬を表明したのは、党運営の主導権を奪回するには、名実共にトップに立つしかない局面に追い込まれたからだ。菅直人首相に政権中枢への復権を拒否されたことで、勝利を確信できないまま、戦いに踏み切った。 本来、表舞台に立つことを好まない。「軽いみこし」をかつぎ、陰に陽に影響力を及ぼすのが得意の政治手法だ。その意味で鳩山政権での幹事長は、居心地がよかった。 菅政権では一転して力を誇示する場面はなくなった。小沢氏は今回、首相が持ち掛けた会談を拒む一方で、鳩山由紀夫前首相を介して挙党一致、つまりは自身の重用を首相に迫ってきた。しかし、検察審査会の審議次第で強制起訴される可能性があるのに要職を望むのはどだい無理な話だ。
鳩山前首相が24日夜の小沢一郎前幹事長との会談で、9月の民主党代表選では菅首相を基本的に支持する考えを伝えたことで、小沢氏の代表選出馬は厳しい情勢になってきた。 党内でも首相再選を支持する声が広がっており、「小沢氏は外堀を埋められた」(党幹部)という見方も出ている。 関係者によると、会談は小沢氏側から申し入れ、鳩山氏に近い平野博文前官房長官と小沢氏の元秘書である樋高剛衆院議員が同席した。 鳩山氏は24日、小沢氏の出馬について、「政権交代の原動力になった小沢さんを傷つけるわけにはいかない。このまま周りが突っ走って代表選に出馬し、小沢さんが党を出るようなことになれば、民主党は崩壊する」と周囲に懸念を示した。この日の会談でも、代表選で党に亀裂が生じないよう、小沢氏に厳しい党内情勢を伝えたとみられる。鳩山氏は首相とも会談する考えで、小沢氏の処遇を含む党内融和を図るよう求めたい考えだ。 鳩山氏は同日
民主党代表選で再選を目指す菅直人首相が23日、「伝家の宝刀」を持ち出した。「脱小沢」戦略に続き、「3年間は解散しない」と明言。選挙基盤が弱い当選1回生議員を安心させ、取り込む狙いからだ。ただ、首相の権力の源泉である「解散権」を自ら封じるかのような発言は、首相の求心力低下を招きかねない。 23日午前、衆院議員会館の首相の自室で開かれた民主党の1回生議員18人との懇談会。首相は「縦割り行政を政治主導で変えたい。そのためには3年間は腰を据えて本格的な改革をやりたいんだ」と説明。そして「3年後に参院の任期が来るから、そのときに衆参ダブル選挙でいいじゃないか」と踏み込んだ。 首相は約40人の議員に自らのインタビューが載る本を贈呈。裏表紙に議員一人ひとりの名前を書き入れるサービスぶりで、1回生議員の支持拡大に躍起だった。 衆院議員のクビを切る解散権は、首相の最大の武器。首相があっさりそれを封印
民主党沖縄県連(喜納昌吉代表)の県知事選(11月28日投開票)に向けた基本政策の原案が17日、明らかになった。 焦点の米軍普天間飛行場移設問題について、「(沖縄県名護市)辺野古地域への移設に反対する」と明記し、日米両政府の合意に反対する姿勢を鮮明にしている。県連は今月中に基本政策を最終決定し、来月から支援候補の具体的な人選に入る予定だ。 原案では在沖米軍基地について「整理縮小と安全性の確保を最優先に取り組み、日米地位協定の見直しを行う」としたうえで、「普天間移設は危険性除去を最優先に、辺野古への移設に反対し、県内への新基地建設は容認しない」と明記した。 知事選には現職で自民、公明両党が支援する仲井真弘多氏(70)と、新人で社民、共産両党から出馬要請を受けた宜野湾市長・伊波洋一氏(58)の両氏が立候補を予定している。伊波氏が辺野古移設への反対を表明しているのに対し、仲井真氏は反対を明確にして
政府は10日午前、日韓併合100年に併せた首相談話を閣議決定し発表した。首相談話では、日本による韓国の植民地支配に対し「多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明いたします」と明記した。談話の全文は以下の通り。 ◇ 本年は、日韓関係にとって大きな節目の年です。ちょうど百年前の八月、日韓併合条約が締結され、以後三十六年に及ぶ植民地支配が始まりました。三・一独立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました。 私は、歴史に対して誠実に向き合いたいと思います。歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたいと思います。痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそ
政府が10日に閣議決定した日韓併合100年の菅首相の「首相談話」は、従来の政府見解の枠内で、菅政権の外交姿勢をアピールするという微妙なバランスに腐心した。 談話をめぐる政権の思惑と、内外に与える影響を探った。 10日午前の閣議で、閣僚が首相談話に署名し、閣僚懇談会に切り替わると、玄葉公務員改革相が言葉を選びながら発言した。 「党内には様々な意見がある。今回は(閣議で)サインをしたが、今後は早い段階で相談いただきたい」。民主党政調会長を兼ねる玄葉氏は、政府・与党内に十分な根回しが行われなかったことへの不満を口にしたのだ。 「1995年の村山首相談話を超えるものではない」と仙谷官房長官が理解を求め、続く菅首相が「未来志向の日韓関係を築くために、決断した」と発言すると、閣内の議論はあっけなく終了した。 談話の作成に直接かかわったのは、首相、仙谷氏、福山哲郎、古川元久両官房副長官の4人。村山首相談
日韓併合100年に向けた菅直人首相談話が、10日に閣議決定される。民主党の玄葉光一郎政調会長も9日、福山哲郎官房副長官との会談で了承した。戦後50年の平成7年8月に出された村山富市首相談話を踏襲し、日本による「植民地支配と侵略」を謝罪する内容だとされる。 菅談話をめぐっては、これまで与野党から異論が続出していた。民主党国会対策委員会の笠浩史筆頭副委員長と松原仁副委員長らは「与党の政策調査会できちんと議論すべきだ」と仙谷由人官房長官に申し入れた。民主党国対でも首相談話への反対論が相次いだ。玄葉政調会長も「補償の話が蒸し返されてはならない」と慎重論を唱えていたのに残念だ。 一方、自民党の谷垣禎一総裁は「(首相談話を)出す必要があるのかどうか、大きな疑問だ」と述べた。超党派議連「創生『日本』」(会長・安倍晋三元首相)も「(首相談話は)国民や歴史に対する重大な背信で、容認できない」とする声明をまと
衆院予算委員会で自民党の平沢勝栄氏(左)の質問に反論する菅直人首相=3日午前、国会・衆院第一委員室(酒巻俊介撮影) 「こういう場でそこまで言うなら、きちんと証拠を挙げていただきたい」 菅直人首相は3日の衆院予算委員会で、首相が平成14年に出演したラジオ日本の番組内で「私は君が代を歌いたくない」と国歌斉唱を拒否したと自民党の平沢勝栄氏から指摘され、色をなして反論した。 平沢氏は番組関係者から聞いた話としてこのエピソードを紹介すると、首相は自席から険しい表情で「違う、違う」と、首相としては異例のやじ。答弁では「小中学校の時代から、国歌を斉唱しなかったとかそういう態度をとったことはない。(ラジオで)そんな行動を取るはずがない」と、“事実無根”を強調した。しかし平沢氏は「当時そばにいたみんなから聞いた」と述べて納得せず、平行線をたどった。
参院予算委員会は4日午前、菅首相と全閣僚が出席して質疑を行い、参院選で野党が過半数を握った参院でも与野党の論戦が始まった。 首相は「総理大臣という席についた政治家の評価は、歴史が決めるものだ。歴史に恥じない行動を取りたい」と述べ、政権運営への決意を強調。「財政運営の健全化のために不退転の決意で臨んでいく」と述べ、財政再建に重点的に取り組む考えを改めて示した。 昨年衆院選の民主党政権公約(マニフェスト)の柱である子ども手当については、「消費増加効果については検証が今後、必要になると思う」と述べ、経済効果の観点からも制度のあり方を検討する考えを示した。 参院選で与党が敗北したことに関しては、「私の消費税に関する発言が、すぐにも消費税を上げるかのように受け止められたことが大きく影響した。国民の皆さんだけでなく、我が党の皆さんにご迷惑かけた」と改めて陳謝した。 4日午前は、自民党の林芳正参院政審会
参院選大敗の影響で、菅直人首相(63)が本来担うべき首脳外交が「機能不全」に陥っている。弱体化した政権基盤の立て直しや、9月の民主党代表選での生き残りのために時間を割かれ、外遊日程が決まらないのだ。このままでは、国際社会における日本の存在感は薄れるばかり。「日本沈没の黄信号が灯り始めた」(野党幹部)との指摘も出ている。 「菅外交は顔が見えないどころか、においすらしない」 永田町の一部でこう揶揄される菅首相。6月下旬、外交デビューとしてカナダでのG8(主要国)首脳会議などに出席。「用意周到な準備をして臨んだ」(周辺)が存在感を発揮できず、各国首脳らが集合写真撮影後に談笑していた際も、1人だけ輪に入れずポツンと立ち尽くした。 首脳同士の個別会談にも岡田克也外相(57)が同席する異例の対応で、「これでは他国の首脳と親密な関係を築くのは難しい」(外務省筋)との声すら漏れた。 それでも、菅首
みんなの党が、参院選で掲げたアジェンダ(政策課題)の実現に向けて他党への働きかけに乗り出した。23日には、江田憲司幹事長らが国会議員の歳費を月割り支給から日割りへ改める法案への協力を各党に要請。浅尾慶一郎政調会長は玄葉光一郎公務員制度改革担当相(民主党政調会長)と会談、公務員制度改革の両党協議を申し入れた。法案成立には他党との協力が必要なためだが、党の改革姿勢を内外にアピールするねらいもある。民主党からは「性急だ」(幹部)と反発も出ている。 江田氏は23日、自民党の大島理森幹事長と会談、議員歳費を日割り支給とし、月額3割カット、ボーナス5割カットする法案を、30日召集予定の臨時国会で成立させるよう提案した。大島氏は、衆参両院の議院運営委員会に議題として提案し、歳費カットは党内で議論する考えを示した。 山内康一・みんなの党国対委員長も22、23の両日、各党国対委員長を訪ね、同様の協力を求めた
参院選で大敗した民主党。陣頭指揮を執った枝野幸男幹事長が、参院対策と党代表選などの党内政局の「2正面作戦」に苦慮している。野党との関係構築を訴える枝野氏だが、先の通常国会で、高い内閣支持率を背景に野党に高圧的な態度をとったことがたたって野党側から総スカン。党内でも「先はない」と見切られ求心力を下げるばかりだ。満身創痍(そうい)の苦悩は続く。(小田博士) 「(改選1の)1人区の皆さんを中心に建設的かつ厳しい意見を承っている」 枝野氏は20日の記者会見で、終わったばかりの県連代表からの参院選ヒアリングをこう振り返った。 党内随一の論客といわれ、鼻っ柱の強さが売りの枝野氏だが、ヒアリングでは「本当に申し訳なかった」と平身低頭の連続だ。21日からもブロック別議員懇談会がほぼ連日開催され、針のむしろは続く。 ヒアリングでは面と向かって枝野氏に辞任を求める声はなかったとされる。だがこの沈黙も、「9月の
【ワシントン=佐々木類】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、代替施設の位置や工法を8月末までに決めるとした日米合意に関し、米側が現行案のV字滑走路ではなく、日本側が修正を検討している1本の滑走路でも受け入れ可能との考えを示していたことが分かった。 米政府高官が17日、日米関係筋に明らかにした。15日にワシントンで行われた日米専門家協議でも、米側はこうした考えを日本側に伝えてきた。 米側が1本の滑走路でも受け入れ可能との考えを示してきたのは、2006年に日米で合意した現行案が最善との考えに変わりないものの、14年までに移設を終えるには、1本の滑走路の方が工事が簡略で済むとの判断がある。 米側は、専門家協議の検討期限である8月末について、「目標だ」(クローリー国務省報道官)との立場だ。菅政権発足前、工法と移設先について「8月末までに必ず決着させる」(ルース駐日米大使)とした立場から
民主党静岡県連会長の牧野聖修衆院議員は16日午前、党本部で開かれた参院選の敗因を分析するためのヒアリングに出席し、枝野幸男幹事長らに対し、「選挙責任者としての小沢一郎前幹事長の責任は大きい。万死に値する。本人が責任をとらないなら、離党勧告をしてほしい」と述べ、党執行部に小沢氏に離党を勧告するよう要請した。 これに対し、枝野氏は「受け止めておく」と述べるにとどめた。 改選2議席の選挙区に2人を擁立する民主党の選挙戦略は小沢氏が発案し、現執行部も踏襲した。牧野氏は「1人区に集中すべきだった」として選挙戦術の誤りを指摘した。民主党は静岡選挙区(改選数2)で現職と新人の2人を擁立。当選は現職議員のみだった。
フォーサイト POLITICS 民主党の参院選マニフェスト(政権公約)を発表する菅直人首相=2010年6月17日、東京・港区【時事通信社】 第22回参院選が6月24日に公示された。選挙戦を前にして、各党は恒例のマニフェスト(政権公約)を発表したが、これをめぐって18日の岡田克也外相の記者会見で次のようなやりとりがあった。 記者団「民主党のマニフェストには領土問題が記載されていない」 岡田氏「マニフェストは限られたボリュームの中で、ある程度重点を置いて作成されている。領土問題がそこに書かれていなかったとしても、領土問題に後ろ向きであるということではもちろんない」 記者団「限られたボリュームと言うが、マニフェストには菅首相の写真付きヒストリーが載っている。領土問題は、これより優先順位が低いのか」 岡田氏「マニフェストは最終的には、党がレイアウトを含めて作ったもの。党としてはこれが適切だと判断し
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