沖縄県竹富町は国の是正要求に反発、打開策は見えない。育鵬社版中学公民教科書と下村博文文部科学相(右)、竹富町教委の慶田盛安三教育長(左) 中学公民教科書の採択をめぐり、地区協議会が選んだ保守色の強い育鵬社版を拒否する沖縄県竹富町教育委員会に、下村博文文部科学相が是正要求を突きつけた。地区内での同一教科書の採択を義務づけた法律に違反するとの判断だが、戦時中の惨事が伝わる町は、今後も独自に東京書籍版を使う構えだ。対立は先鋭化し打開策は見えない。
![東京新聞:安倍政権 沖縄に強圧 竹富町教科書「是正要求」:政治(TOKYO Web)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7447f16b46cf91f2de361dad75af1f0258db8ba6/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.tokyo-np.co.jp%2Farticle%2Fpolitics%2Fnews%2Fimages%2FPK2014031602100053_size0.jpg)
フジサンケイグループ育鵬社の教科書「新しいみんなの公民」の採択をめぐる文科省と沖縄・竹富町の“攻防”が見過ごせなくなってきた。 育鵬社といえば、先の都知事選で田母神俊雄氏を全面支援した「新しい歴史教科書をつくる会」系。社長はフジテレビの元幹部だ。 こんな教科書は使いたくないという竹富町教委の気持ちがわかるが、文科省は県教委を通じ、「なんとかしろ」と圧力をかけてきた。しかし、県教委が動かないので業を煮やし、今月中にも直接、竹富町に「是正要求」する方針を固めたのだ。国が市町村の教育行政に直接、圧力をかけるなんて前代未聞だ。 問題の教科書を見ると、たとえば「平和主義」のところでは見開き2ページのうち約3分の2のスペースを割いて自衛隊の存在意義を説いている。「なぜ日本の憲法は一度も改正されていないのでしょう」にも2ページを割いている。 「そもそも竹富町と、石垣、与那国両市町で構成される八重
2001年4月3日に、小泉政権の福田官房長官が以下の談話を発表しています。 福田官房長官コメント 平成14年度より使用される中学校の歴史教科書について 平成13年4月3日 1. 平成14年度より使用される中学校の歴史教科書について、今般、文部科学大臣は、申請のあった計8冊について検定決定を行った。 2. 我が国の教科書検定制度は、民間の著作・編集者の創意工夫を活かした多様な教科書が発行されるとの基本理念に立つものであり、国が特定の歴史認識や歴史観を確定するという性格のものではなく、検定決定したことをもって、その教科書の歴史認識や歴史観が政府の考え方と一致するものと解されるべきものではない。教科書検定制度は、あくまでも当該図書が検定基準に照らして教科用図書として適切なものであるか否かとの観点から、検定の時点における客観的な学問的成果や適切な資料等に照らして、明らかな誤りやバランスの欠如などの
安倍晋三首相は10日の衆院予算委員会で、「(教科書の)検定基準に改正教育基本法の精神が生かされていない」と指摘し、教科書検定制度の見直しを検討する考えを示した。 2006年、第1次安倍内閣のとき教育基本法が改正され、「日本の伝統と文化を尊重」「愛国心、郷土愛」などが教育の目的として盛り込まれた。首相はこの日、「検定官自身にその認識が無いのではないか。初等・中等の段階で、日本人としての誇りや自信を持つことが教育の基本だ」と話した。 下村博文文部科学相も、3月に発表された2014年度に使う高校教科書の検定結果について「残念ながら新しい学習指導要領にのっとった教科書記述になっていない部分がある」と批判。その上で「日本に生まれて良かったと思える歴史認識を教科書に書き込むことは大変重要だ」と述べた。日本維新の会の中山成彬氏への答弁。 関連記事「開かれた官邸」見学会でPR 首相発案、中学生を招待(
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