ヘイト被害者の闘い 『#鶴橋安寧 アンチ・ヘイト・クロニクル』李信恵著 影書房 amazonで『#鶴橋安寧 アンチ・ヘイト・クロニクル』を探すとレビュー欄が賑やかだ。そして☆1つのレビューの殆どが、読んでいないとしか思えない内容で。著者に対する悪罵か、在日朝鮮人に対する憎悪表現で溢れている。 彼らは何故そんなに著者を怖れるのか? 著者は在日コリアの女性ライター。女性誌や地域情報紙、またインターネット上にも盛んに執筆する。李信恵と書いて「リ・シネ」と読む(らしい)。彼女の一日はツイッターの罵詈雑言を読むところから始まる。「チョンは駆除」「売国奴」などと罵られ、「質問や意見」に反論していく。なんともやり切れない一日のスタートだ。そんなリ・シネが書いた本書は、副題に「アンチ・ヘイト・クロニクル」とある。人種差別主義者たちによる差別扇動憎悪表現とその被害者の闘いの記録だ。 ネトウヨと呼ばれる人々が