内閣不信任決議案をめぐる民主党内の攻防が激化している。小沢一郎元代表らは、不信任案賛成を示唆して菅直人首相を自主的退陣に追い込む作戦。菅首相や党執行部は「解散総選挙」「党除籍(除名)」をチラつかせて小沢グループを屈服させたい。殺るか殺られるかの「菅vs小沢・最終戦争」の行方が注目されている。 「事を荒立てることばかり考えているわけではない。ただ、それでもなお駄目なら決断する時には決断する」 小沢氏は30日夕、自らを支持する中堅議員グループ「一新会」の役員会に顔を出し、こう心情を語った。「決断する」という言葉を受け、31日朝刊各紙は「小沢氏 不信任案同調示唆」と報じた。 東日本大震災や福島第1原発事故の稚拙極まる対応をめぐり、野党が週内に提出を予定している内閣不信任案。当初の「与党vs野党」という構図は、いまや昨年来続く、「菅vs小沢」という争いに集約されてきた。 小沢氏は盟友の羽田