菅首相は8日の衆院本会議で、東京電力福島第一原子力発電所事故の責任をめぐって首相を「恥知らず」などと厳しく批判した公明党に、色をなして反論した。 本会議は原子力損害賠償支援機構法案に関する質疑で、公明党の佐藤茂樹議員が登壇。米国の文化人類学者ルース・ベネディクトが代表作「菊と刀」で、日本文化を「恥の文化」と分析したことを引きながら、「失政に次ぐ失政を重ねながら居座り続ける、恥知らずな史上最低の首相と烙印(らくいん)(らくいん)を押される前に身を処すべきだ」と首相に早期退陣を迫った。 首相はこれに対し、「今回の原発事故は、長年与党だった公明党の皆さんにも責任の一端はある。全ての失政を押しつけ、責任を免れようとすることこそ、恥の文化に反する」と、声を張り上げて逆襲した。