福島第1原発事故で「計画的避難区域」に指定される福島県飯舘村は13日、村内で説明会を開き、菅野典雄村長らが住民に政府の考えや避難までの準備について話した。会場からは「補償はいくら出るのか」などの質問が相次ぎ、「国の立場ある人間が来い」と政府の対応を厳しく批判する人もいた。 最初の説明会は村南部の地区。政府は1カ月をめどに避難を実施するとしているが、菅野村長は「こちらの要望を伝え、時間をかけて行うようにしたい」と述べた。 続いて説明会があった別の地区の小学校体育館。避難区域の設定前に自主的に避難した場合はどうなるのかという質問に、門馬伸市副村長が「補償対象にならないと聞いている」と答えると、「ふざけるな」と怒声が飛んだ。菅野村長が懸命に説明したが、住民の怒りは収まらなかった。