ここ10年ぐらいで書店が大いにヒマになったのは読者が減ったからだろう。若い頃、配達先のお宅で驚くほどの蔵書のお客様が数人いらした。全集等の定期ものをよく買っていただいた。70代になるとめっきり本を読まなくなるらしい。今の店舗に移り、当時のお客様はほとんど鬼籍に入られた。これからの10年を考えると更に本好きが減るだろう。ますます厳しい状況が予想される。ならば効率の良い店にシフトしていかないと経営的に苦しくなるだろう。シェアを奪うために店を大きくしてきたことがどんどん負担になっていく。今すぐ店を小さくすることは出来ないが、この先、確実に取り込みたいお客様を想定すると大規模店舗は不自由だ。スタンダードが変わるのはどこからなのか、よく見ていなくてはいけない。