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ブックマーク / stillblue.ti-da.net (12)

  • 経過報告20

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 アパートへ戻る車の中で気がついた。 二時間前まで、私の運転する車の助手席には、が座っていました。 今は誰もいません。 手渡された、のかばんがポツリと置かれているだけです。 覚悟はしていましたが、その十倍くらいの覚悟が必要だったようです。さすがにまいりました。 朝までシミュレーションしていたせいで寝不足。体は不調だが、が用意してくれた朝ごはんをと一緒にべる。 今朝のの様態はそれほど悪くないようだ。 昨日の妙案どおり、階下の住人に悟られないように外で予約しますと紙に書いてに見せる。は納得してくれる。 病院が始まる時間までのん

    経過報告20
  • はじめに

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 私の伯母は心の病になり40年以上入院し、晩年は一歩も病院の外へ出ることなく入院先の病院で生涯を終えました。 父方の祖父も心に病を負っていたらしかったのですが、祖父に関してはほとんど何も知りません。 統合失調症という病に関しては『ブラックジャックによろしく』という漫画を読んでいたので、どのような病気なのか、そして精神病という病に対する世間の偏見の多さも理解はしていました。そして、私自身できるだけ偏見を持たないように努めていました。 しかし、知識はあくまで知識にすぎなく、身近なところでこの病に出会うことがなければ、知識も薄れてしまいます。

    はじめに
    banraidou
    banraidou 2009/10/12
    読み進めているうちに、胃がシクシクしてきた。俺には想像すらつかない。
  • 経過報告14

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 仕事に出かけるふりをして、病院へ。 私の精神状態を見てもらうためだ。 欲不振と吐き気を説明、熱を測ってもらうと体温37.3度。熱っぽい感じはしていたが、かなりまずい状況だ。 の病気が原因と説明したところ、の状態を聞いてくれたのでくわしく説明する。 そして、統合失調症だから入院させたほうがいいと言い切られる。 症状は統合失調症の典型的な症例で、薬を飲みたがらないのであれば入院させ、早い段階で多目の薬で叩いて直すほうがいいとのこと。それが社会のためであり、病気は治療させなければいけないという言動に違和感を感じはするものの、最後の手段と

    経過報告14
  • スターシップ-反乱-

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 著 マイク レズニック 販売元/出版社 早川書房 発売日 2009-04-05 Amazon/bk1/楽天ブックス もの凄く久しぶりのレズニックだ。 <Widowmaker>シリーズか『サンティアゴ』の続編あたりが翻訳されるといいなあと思っていたので、今回はちょっと残念といえば残念でもあったけれども。 ミリタリSFというふれこみだったので、どちらかといえば一匹狼的な人物が主人公に多いレズニックとミリタリSFという組み合わせに不安はあったけれども、しかし、読んでみるとまあそんな不安など消し飛んでしまった。主人公が軍隊という組織のなかの一員

    スターシップ-反乱-
    banraidou
    banraidou 2009/04/29
  • コスミック・レイプ

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 著 シオドア・スタージョン 販売元/出版社 サンリオ 発売日 1980-12 Amazon/bk1 何処をどう切り取ってもスタージョンらしさにあふれていて、そういう意味ではスタージョンってどんな作家なのかを知るのにはちょうどいいのかも知れないけれども、しかしスタージョンの小説がほとんど絶版状態だった五年くらい前ならばともかく、ここまでスタージョンの小説を簡単に読むことが出来る今となってはほとんど意味をなさない。というか、ここまで他の作品が翻訳されてしまうと、うーん、この話単体で出してもなあ、という気もする。 いや、だからといって復刊する

    コスミック・レイプ
    banraidou
    banraidou 2009/02/15
  • 来月の気になる本 2009/1

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 今年は訃報続きでした。 3月19日にアーサー・チャールズ・クラークが90歳で亡くなったのが引き金となったわけでもないのですが、クラークが亡くなっても日には今日泊亜蘭がいるさ、と思っていたら5月12日に97歳で没。 ロバート・アスプリンが同じ月の5月22日にまだ61歳という歳で亡くなり、ここからもう毎月のように訃報続き。 6月6日に野田昌宏が今日泊亜蘭の後を追いかけるかのように74歳で没、海外ではアルジス・バドリスが6月8日に77歳でなくなりました。 翌月の7月4日にトーマス・M.・ディッシュが68歳という歳で拳銃自殺。8月になるとSF

    来月の気になる本 2009/1
  • 時間封鎖

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 著 ロバート・チャールズ・ウィルスン 販売元/出版社 東京創元社 発売日 2008-10 Amazon/bk1/楽天ブックス 著 ロバート・チャールズ・ウィルスン 販売元/出版社 東京創元社 発売日 2008-10 Amazon/bk1/楽天ブックス その昔『世界の秘密の扉』を読んだとき、恐ろしく地味というか、悪いところは何もないけれども抜き出たいいところも何もない話だったなあということを思ったので、その後でもう一冊出た時には読むことはなかった。 で、そのロバート・チャールズ・ウィルスンの作品がまた翻訳されると知って驚いたのだが、その作

    時間封鎖
    banraidou
    banraidou 2008/11/21
  • 宇宙飛行士ピルクス物語

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 著 スタニスワフ レム 販売元/出版社 早川書房 発売日 2008-09-05 Amazon/bk1/livedoor/楽天ブックス 著 スタニスワフ レム 販売元/出版社 早川書房 発売日 2008-09-05 Amazon/bk1/livedoor/楽天ブックス このが復刊されるなんてありえないだろうと思っていたので、文庫化される情報を目にしたときには驚いた。まあ、レムの人気度を見た場合、何かしらの作品がふたたび世に出るだろうとは思ってはいたけれども、出るとしたら<泰平ヨン>シリーズだと思っていたのだ。 で、レムといえばユーモアと

    宇宙飛行士ピルクス物語
    banraidou
    banraidou 2008/11/01
  • 野獣の書

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 『老人と宇宙』の時にも書いたがロバートといえばロバート・A・ハインラインというほどハインラインに傾倒していた時期があった。そんな時期、「孤児」といえば『宇宙の孤児』であったから、ロバート・ストールマンの『孤児』は真っ先に目を付ける割にはすぐさま無視されるだった。 しかしハインラインに対する熱も冷めてくると、逆にいつも頭に浮かぶのがストールマンの『孤児』だった。しかし、その頃にはもはや絶版、でも読めないとわかるとなおいっそう読みたくなるのが悲しい性である。 で、読んでみた。 読みたいから直ぐに探し、入手して読んでみるなどという欲望にあっ

    野獣の書
  • エア

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 著 ジェフ・ライマン 販売元/出版社 早川書房 発売日 2008-05-23 Amazon/楽天ブックス 解説では、人間くさいおばさんが心の中に住んでいれば一気呵成だなんてやけに弱気なことが書かれていたけれども、心の中におばさんが住んでいなくったって大丈夫だろう、これは。少なくとも池上永一の『夏化粧』よりはまともじゃないか。 生計の糧となる自分の知識と技術が時代遅れになってしまうことの不安と恐れを体験したことのある人間ならば、主人公の気持ちはよくわかるはずだ。 なおかつ自分のまわりの人間はそれに対して何の対応もとろうとしない状況下でむな

    エア
  • 来月の気になる本 2008/7

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 『メグとセロンⅢ ウレリックスの憂』時雨沢恵一 電撃文庫 『ハローサマー、グッドバイ』マイクル・コーニイ 河出文庫 『カタブツ』沢村 凜 講談社文庫 『ロズウェルなんか知らない』篠田節子 講談社文庫 『踊る夜光怪人』はやみねかおる 講談社文庫 『レイコちゃんと蒲鉾工場(仮)』北野勇作 光文社文庫 『マイナス・ゼロ』広瀬 正 集英社文庫 『流行の学園 ラブコメを目指してみる(仮)』田中ロミオ ガガガ文庫 『銀齢の果て』筒井康隆 新潮文庫 『忘れないと誓ったぼくがいた』平山瑞穂 新潮文庫 『向日葵の咲かない夏』道尾秀介 新潮文庫 『セカン

    来月の気になる本 2008/7
  • ブラックジュース

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 著 マーゴ・ラナガン佐田 千織 販売元/出版社 河出書房新社 発売日 2008-05 Amazon/楽天ブックス 奇想というほど奇想でもないのだが、まあとりあえず変な設定を作っておいてその設定下における主人公たちのある日の一日を有無をいわさず描ききっただけの話が多い。 冒頭の「沈んでいく姉さんを送る歌」における罪人をタールの沼に沈ませる刑罰は確かに嫌な刑罰なのだが、そのまわりで罪人の親類たちが歌を歌い続けるという光景は嫌な刑罰という以前に実にシュールな光景へと変化してしまう。 そんなわけだから、嫌な刑罰といって真っ先に思いつく式貴士の「

    ブラックジュース
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