西松建設がダミーの政治団体経由で二階俊博・経済産業相側のパーティー券を購入していた問題をめぐり、二階氏の秘書について検察審査会の議決に基づき再捜査していた東京地検特捜部は31日、再び不起訴処分(嫌疑不十分)にしたと発表した。 この問題では、政治資金規正法違反容疑で告発されていた二階氏の秘書を不起訴としたことについて、東京第三検察審査会が「捜査が尽くされているとは到底言えない」などとして、「不起訴不当」と議決。特捜部は再捜査の結果、「二階氏の秘書は西松建設側にパーティー券の購入は依頼したが、ダミー団体経由で購入することを共謀したと裏付ける証拠はない」とした。 告発状などによると、二階氏の秘書は06年6月と7月、西松建設側と共謀して、ダミーの政治団体経由でパーティー券340万円分を購入したとされる。
国沢幹雄・西松建設元社長 西松建設から民主党の小沢一郎前代表側などへの違法献金事件で、東京地裁は17日、政治資金規正法違反(第三者名義寄付)などの罪に問われた同社元社長の国沢幹雄被告(70)に対し、禁固1年4カ月執行猶予3年(求刑禁固1年6カ月)の有罪判決を言い渡した。山口雅高裁判長は「被告人は、政治資金の収支を透明化することで政治活動の公明と公正を確保しようとした法の規制をことさら免れた」と非難した。 小沢氏側への違法献金の目的については、判決は「岩手県と秋田県が発注する公共工事を談合で受注することを実効的にするため、受注業者の決定に強い影響力を持っていた小沢氏の秘書らと良好な関係を築こうとした」と指摘。ゼネコン談合組織の本命業者の選定に対する小沢氏側の影響力を認定した。 また、西松建設から小沢氏側への献金総額は97〜06年に計1億3800万円に上り、その大半が「実体のない政治
自民党の林幹雄国家公安委員長側と藤井孝男元運輸相側に各100万円を違法に献金したとして、西松建設元社長の国沢幹雄被告(70)=小沢一郎民主党前代表側への違法献金事件などで公判中=が政治資金規正法違反(第三者名義寄付)容疑で告発されていた問題で、東京地検特捜部は14日、国沢元社長を不起訴処分(起訴猶予)にしたと発表した。 東京地検は不起訴の理由について、国沢元社長がダミーの政治団体を使って、官民の工事の情報収集などのために違法に献金していたことは証拠上認められるが、「政治家との癒着や献金規模から見てはるかに悪質な事案を既に起訴しているため、あえて起訴する必要はないと判断した」と説明している。また、この問題での公訴時効が迫っていることを考慮し、この日に処分を出したという。 告発状などによると、西松建設の国沢元社長は06年7月、林氏が代表を務める政党支部「自民党千葉県第十支部」と藤井氏の資金
◇検察捜査への疑問に答えたか 毎日新聞「開かれた新聞」委員会の月例報告(5月度)は、西松建設違法献金事件での小沢一郎民主党代表の秘書逮捕、起訴をめぐる報道を取り上げます。 ============== <経緯> 西松建設から違法に献金を受け取ったとして、東京地検特捜部は3月3日、小沢代表の公設第1秘書、大久保隆規容疑者を政治資金規正法違反容疑で逮捕し、同24日に起訴しました。 半年以内に総選挙がある時期に野党第1党の代表の秘書が逮捕された▽いわゆるヤミではなく、政治資金収支報告書に記載された「表の献金」だった--ことなどから、読者から「不公平な捜査では」との疑問や「報道機関も検察寄りだ」などの批判が寄せられました。 毎日新聞は「乏しい違法認識」(同4日朝刊)などで事件の詳細を描きつつ、「総選挙前の立件 検察OBも『なぜ?』」(同22日朝刊)などで疑問点を整理、捜査の背景を伝えてきました。同
西松建設がダミーの政治団体経由で二階俊博・経済産業相側のパーティー券を購入していた問題で、東京地検特捜部は26日、同社元社長の国沢幹雄被告(70)=民主党・小沢一郎前代表側への違法献金事件で起訴され公判中=を政治資金規正法違反(第三者名義寄付)の罪で追起訴した。 特捜部は、この問題では元社長に対する告発を不起訴処分(起訴猶予)としたが、東京第三検察審査会による「起訴相当」の議決(16日付)を受けて再捜査した結果、一転して起訴の判断となった。検察が政界捜査で審査会の議決を受け、不起訴処分を見直して起訴するのは極めて異例だ。 改正検察審査会法で5月21日から、検察が不起訴としても、審査会が2度「起訴相当」の議決をすれば強制的に起訴されることになったため、検察側は、審査会の議決を重く見て判断を見直した。 一方、二階派の政治団体や会計責任者については、審査会が不起訴処分(嫌疑不十分)を「不起
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く