外務省は25日、昭和30(1955)年から63年までの外交文書15冊(約6180ページ)を一般公開した。昭和が幕を閉じる前年の竹下登首相訪中に関連する極秘文書などが含まれる。竹下氏の訪中をめぐっては、外務省が事前の靖国神社「不参拝」を求めていた実態が明らかになった。 公開された外交文書からは、竹下登首相が昭和63年8月の訪中前に靖国神社を参拝すれば「訪中自体も危うくなる」として、当時の外務省が「参拝回避」を求めていたことが浮き彫りになった。竹下氏はリクルート事件で翌年に退陣を余儀なくされ、結果として石橋湛山氏以来の在職中に靖国神社参拝を見送った首相となった。首相の靖国参拝はその後、中国の対日カードとして使われている。 竹下氏訪中の準備の過程で作成された外交文書には、外務省が訪中実現に向け靖国神社の参拝を控えるべきだと考えていたことを示す箇所が複数あった。 昭和63年2月にアジア局中国課が作
東京都千代田区九段北の靖国神社の公衆トイレで11月23日、爆発音がした事件で、韓国籍の男が関与した疑いがあることが2日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁公安部は、男が宿泊した可能性がある千代田区内のホテルを家宅捜索したが、男は事件直後の11月末に出国しており、さらに裏付けを進めている。 捜査関係者によると、爆発音と同時刻、現場周辺の防犯カメラに袋を持った不審な男の姿が写っていた。 事件は11月23日午前10時ごろ発生。本殿に近い神社南門近くの公衆トイレの男性用個室トイレで爆発音があった。個室の天井には約30センチ四方の穴が開き、固形物が詰められたパイプや、時限発火装置のようなデジタル式タイマーが見つかった。けが人はなく、犯行予告や声明は確認されていない。 爆発音の約30分前、袋を持った黒っぽい服装の不審な男が周辺を歩き回り、爆発音がした時間とほぼ同時刻に立ち去る姿が防犯カメラに記録され
日本人にとって靖国神社とはどんな存在なのか。昨年暮れ、しんぶん赤旗に掲載された記事の中に気になる一文があった。(iRONNA) 「靖国神社は、過去の日本軍国主義による侵略戦争を『自存自衛の正義のたたかい』『アジア解放の戦争』などと美化・宣伝することを存在意義とする特殊な施設です」 この記事によれば、靖国神社は「侵略戦争を美化する象徴」であり、ここを訪れるのは、あたかも過去の軍国主義を礼賛するのが目的であるかのような書きぶりである。 本当にそうなのか。もしそうだとしたら、靖国を参拝する日本人は、彼らがレッテルを貼りたがる「右翼」そのものではないか。 言うまでもなく、参拝者の多くは、侵略戦争を美化したり、軍国主義の復権なんか望んではいない。戦没者の英霊が祀られたこの場所を訪れた人は、国のために戦った人へ哀悼の意を示し、ただただ恒久平和を望んでいる。 一昨年暮れに参拝した安倍晋三首相も「靖国には
日本人にとって靖国神社とはどんな存在なのか。昨年暮れ、しんぶん赤旗に掲載された記事の中に気になる一文があった。 「靖国神社は、過去の日本軍国主義による侵略戦争を『自存自衛の正義のたたかい』『アジア解放の戦争』などと美化・宣伝することを存在意義とする特殊な施設です」 この記事によれば、靖国神社は「侵略戦争を美化する象徴」であり、ここを訪れるのは、あたかも過去の軍国主義を礼賛するのが目的であるかのような書きぶりである。 本当にそうなのか。もしそうだとしたら、靖国を参拝する日本人は、彼らがレッテルを貼りたがる「右翼」そのものではないか。 言うまでもなく、参拝者の多くは、侵略戦争を美化したり、軍国主義の復権なんか望んではいない。戦没者の英霊が祀られたこの場所を訪れた人は、国のために戦った人へ哀悼の意を示し、ただただ恒久平和を望んでいる。 一昨年暮れに参拝した安倍晋三首相も「靖国には戦争のヒーローが
【ロンドン=内藤泰朗】第二次大戦後期のインパール作戦で日本軍と戦った元英軍兵士らが21日、初めて日本を訪れ、かつての敵である元旧日本軍兵士らと靖国神社を参拝し、双方の戦没者を慰霊する。一行には、激戦の舞台となったインドの映画監督ウタパル・ボルプジャリ氏が同行し、日英印をまたいだ和解の歩みを映像として記録する。 訪日するのは、インパール作戦の激戦地だったインド北東部コヒマでの戦いに加わった、英退役軍人のロイ・ウェランドさん(93)=英南東部コルチェスター在住=と、現地で英第2師団を指揮したジョン・グローバー少将の家族など英軍関係者ら4人。 一行は、コヒマの戦いから生還した元日本兵の浦山泰二さん(92)と22日に東京で面会。24日に浦山さんと靖国神社や千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れるほか、捕虜として日本で亡くなった英連邦の戦死者墓地(横浜市保土ケ谷区)で献花する。 さらに、日本陸軍31師団(烈師団)
北東アジアの力関係が変動する中で、安倍晋三首相はそれを巧みに利用し成果を挙げつつある。特に安倍政権を非難し続ける韓国の朴槿恵政権は、慰安婦問題を対日外交の中心に据えているため行き詰まりをみせている。日本は日米同盟を地域の安定軸として北東アジアの勢力均衡を有利に展開する外交を続けるべきである。 ≪日米の不興買う韓国の政策≫ 韓国で最近会った研究者は「慰安婦問題は朴政権にとって政権の正統性にかかわる問題だ」と言っていた。朴大統領は就任以来、外国要人に「告げ口外交」をし、折あるごとに「歴史を直視していない」と日本を非難してきた。今年3月1日の独立運動記念式典の演説でも8月15日の光復節の演説でも同様の対日批判を展開した。 当然、日本の反発も強くなる。雑誌などでは、「歴史を直視せよというのなら、ベトナム戦争時代の韓国兵によるベトナム女性への性的暴力を取り上げるべきだ」とか、朝日新聞が慰安婦強制連行
終戦の日の15日、全国各地で戦没者を追悼する式典が開かれました。毎年この日の一番の話題は首相の靖国神社参拝です。心静かに戦没者に哀悼の意をささげる日であるはずなのに、特定の近隣国や一部マスコミが大騒ぎし、近年は何ともかまびすしい日になってしまいました。 これらの国々は、靖国神社がA級戦犯とされた人々を合祀(ごうし)しているのが気に入らず、首相参拝を批判しているのだとされています。だが、本当にそうでしょうか。 合祀が知られるようになった昭和54年から60年ごろまでは、歴代首相が20回以上参拝したのに、特に問題視されませんでした。つまり、実際には合祀問題にこだわっているのではなく、単に日本攻撃の材料として政治利用しているだけなのでしょう。いいかげんにしてほしいものです。(編集局総務 五嶋清)
Q 靖国神社(やすくにじんじゃ)には誰がまつられているの? A 先の大戦や日清・日露戦争、戊辰(ぼしん)戦争などで亡くなった兵士たちや、坂本龍馬(りょうま)や吉田松陰しょういん)など幕末(ばくまつ)の志士もそうだよ。 Q 首相や大臣が参拝すると批判する人たちがいるのはどうして? A 東京裁判で「A級戦犯」とされた人たちが一緒にまつられているから、中国や韓国は、日本が戦争の反省をしていないと強く批判するんだ。国内の一部のマスコミや政党も批判するけどね。でも、国会決議などによって「戦犯(せんぱん)」の名誉はすでに回復されているのにね。 Q 批判されることではないんじゃない? A そうだよ。国のために亡くなった人たちを敬うのは、どこの国でも当たり前でしょ。何も問題はないんだ。安倍晋三首相は「世界共通のリーダーの姿勢」と言うよね。
69回目の「終戦の日」を迎えた15日の靖国神社は、政治家や政権への批判などはほとんど見当たらず、落ち着いた雰囲気だった。その中で例年以上に目立ったのは、根拠がないまま慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話と、慰安婦問題での自社報道の誤りを一部認めた朝日新聞への批判だ。 最寄り駅から靖国神社へ向かう歩道では、さまざまな団体が世相を映したビラを配っていた。例えばこんなものもある。 「『従軍慰安婦』は朝日新聞の捏造(ねつぞう)だ」 「韓国の大嘘宣伝【20万人が性奴隷にされた!】の火元は朝日新聞」 そのすぐそばでは、河野談話撤廃の署名活動も行われていた。 境内で毎年開かれる戦没者追悼中央集会では、司会者が次世代の党の山田宏幹事長について、6月の政府による河野談話作成経緯の検証に道を開いたことを挙げて「英霊の名誉を守った」と紹介した。河野談話によって旧日本軍兵士は、いわれなき罪を背
■この時代に「軍国主義」とは 毎年、この時期になると、さきの大戦で戦陣に散った人々を偲(しの)ぶ物語がメディアを賑(にぎ)わす。いつの時代になっても、国のために命をささげた人たちのドラマには胸をうたれる。 本紙7月30日付「教育再生考」で紹介された植村真久少尉(戦死後、大尉)の遺書もその一つである。特攻隊を率いて戦死した少尉は、生後6カ月の愛娘(まなむすめ)にあて、「大きくなって父に会いたいときは、九段へいらっしゃい」と言い残す(學藝書林、「証言 私の昭和史」)。 ≪歴史認識は入り込めぬ≫ その東京・九段の靖国神社ではきょう、多くの人が亡き父、夫、兄弟の霊にぬかずき、国に殉じた人たちに哀悼の誠をささげる。 今の時代、「死者との対話」は静かに行われるべきだ。歴史認識や外交上の配慮、政治的な思惑など入り込む余地はない。 中国や韓国は、日本の指導者の参拝を容認しない。「日本の軍国主義が行ってきた
きょう、日本人拉致問題の再調査をめぐる日朝局長級協議が始まり、集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈変更の閣議決定も行われる見通しです。安倍晋三首相は自ら掲げた政策課題を着実にこなし、政権は安定しているように見えます。 しかし、産経新聞とFNNの世論調査で、過半数が「評価しない」と答えているのが「社会保障政策」です。過去4カ月、この傾向は変わりません。 厚生労働省は先週、厚生年金の給付水準が、若年層ほど早く現役世代の40%台に落ち込むとの試算を示しました。10年前に掲げた「百年安心」はもはや幻となっています。 社会保障は即効薬がないテーマです。第1次安倍政権でも、年金問題が参院選敗北の一因になりました。今後、外交・安保だけでなく内政面での結果が求められます。(編集長 近藤真史)
≪W杯観戦後のマナー称賛≫ サムライブルーがワールドカップ第一戦でコートジボワールに逆転負けしたときはがっかりした。「藍色武士首戦失利」と中国語新聞にも出た。日本人サポーターがそれでも青い袋にごみを拾って帰った由だ。さては特派員が気落ちした読者の慰めに「美談」を送信したのか。そう思ったら各国メディアが日本人のマナーの良さに感心したのは事実らしい。数百名の日本人サポーターのこの「ファインプレー」を人民中国の記者も好意的に報じたと聞くと、両国関係が微妙な時だけに嬉しい。 国内で暮らしているとわからないが、外国人が気づく日本人の美点がある。駅で列を作る。そこへ電車がきちんと来る。到着が3分遅れても車掌が謝る。外国人はそんな几帳面(きちょうめん)な日本に感心する。呆(あき)れもする。私も謝るのはほどほどにせよ、という一人である。 近年の外国人観光客の増加は単に円安のせいでなく、日本のお国柄がいいか
「昨年、私は靖国神社を参拝した際、コメントを述べました。その際、国のために戦った方々のために手を合わせる、ご冥福をお祈りするのは世界共通のリーダーの姿勢であると。私もその意味において『御霊安かれなれ』と手を合わせたと申し上げました」 「同時に私はこう申し上げました。私は20世紀は、まさに多くの方々が戦禍に苦しんだ時代であったと。二度と再び人々が戦禍に苦しむことのない平和な時代をつくっていくために、全力を尽くしていくという意味において、不戦の誓いをしたところでございます」 「同時に、私は何度も申し上げていることでありますが、日本は戦後、先の大戦に対する痛切な反省の上に立って、今日の平和な国をつくってきた。そして、自由で民主的な日本をつくってきたわけであります」 「基本的な人権を守り、法を順守する日本をつくってきた。そのことに誇りを感じているところでありますし、ひたすら平和国家としての歩みを進
火曜の夜、たまたまテレビのチャンネルをNHKにあわせると、中堅歌手が亡くなった島倉千代子さんの「東京だョおっ母さん」を歌うところでした。 この歌は島倉さんの代表作であるばかりでなく、昭和歌謡屈指の名曲ですが、彼女は生前、NHKではとうとう2番を歌えずじまいでした。 詳しくは「一筆多論」(昨年11月16日付)に書きましたが、戦死した兄に妹が田舎の母とともに靖国神社に会いに行く、という歌詞がNHK的には問題だったのでしょう。 しかし、2番がない「おっ母さん」は、何とかを入れないコーヒーのようなもの。案の定、中堅歌手も2番を歌わせてもらえず、気の毒な限りでした。 時あたかもNHKでは放送総局長が交代します。NHKが真に国民の放送局に生まれ変われるか、小紙も厳しく監視していきます。(編集長 乾正人)
米国上院共和党のマルコ・ルビオ議員が、オバマ政権の安倍晋三首相靖国参拝への「失望」表明にはっきりと反対したことは、日本側でも注視されるべきだろう。 ルビオ議員が共和党側で人気上昇中の若手スター政治家で、次回の大統領選の候補の一人に目されているからだけではない。上院外交委員会の東アジア太平洋問題小委員会の共和党側筆頭議員で、日本やアジアへの政策を動かしうる立場にあるからだけでもない。 米国の連邦議会上院という国政の最高の場で野党側とはいえ、オバマ政権の姿勢に明らかに反する対日政策が宣言されたことの意味が最も大きいといえよう。オバマ政権の対日姿勢の象徴としての「失望」は決して米国全体の反応ではないことも証されたわけだ。ルビオ議員は韓国訪問中の1月24日、ソウルの大手研究所での演説の際、質疑応答でその主張を明確に述べた。靖国参拝など歴史問題で日本の態度を変えさせる必要があるかという、韓国記者から
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