【台北=牧野田亨】台湾の国防部(国防省に相当)は7日夜、米海軍のミサイル駆逐艦2隻が7日午前、台湾南部の海域から台湾海峡を通過し、北東に向かったと発表した。台湾の中央通信によると、米軍艦が台湾海峡を通過したのは2007年以来約11年ぶり。貿易問題などで対立する中国を揺さぶる狙いとみられる。 台湾の外交部(外務省に相当)も7日夜、米軍艦の台湾海峡通過について談話を発表し、「安全保障部門と協力し、情勢に注意している」と明らかにした。台湾への軍事圧力を強める中国を念頭に「絶えず高まる軍事的脅威に対応するため、(我々は)国防への投資を加速して防衛能力を強化する」とも表明した。