人生に絶望している人は、おそらく二種類に分類できる。 世界そのものに絶望している人と、 世界には絶望していないが、自分の現状に絶望している人だ。 世界そのものに絶望している場合、対策は「まだ知らない物事の中から、面白いものを探す」しかない。 とはいえそもそも、人間が人生の中で知ることが出来る物事などたかが知れており、世界のごく一部に過ぎない。 そのごく一部を見ただけで「世界そのものに絶望」するのは、時期尚早というか、短絡的と言わざるをえない。 現状にのみ絶望している場合、対策は、その現状から逃れることになるだろう。 その際、現状の内でどの部分が本質的な問題なのかを突き詰めることも重要になる。 前者に比べれば、この「現状にのみ絶望」のほうが論理的だ。そして救いがある。 とはいえ、人生には「逃れられない現実」もあるから、絶対に助かるとはいえない。 僕自身の話をすると、まず、「世界そのものに絶望