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ブックマーク / bambi-eco1020.hatenablog.com (34)

  • 「たべるのだいすき」 - バンビのあくび

    私が通っていた中学校は白飯は家から持参し、おかずのみを業者が届けるというかたちをとっていた。業者から届けられるおかずは何度も使ってだいぶくたびれているような容器(お弁当箱)に入っていた。 容器をあけると中は3つに仕切られており、メインのおかずと副菜が彩りよく……ではなく、時間がなくて慌てて詰めたかのような姿でおさめられていた。私たちはおかずの容器を取りに行く際、容器の周りじっくりみて、おかずが蓋からはみ出していないものをなるべく選んでいた。皆が容器を持ち上げてぐるりと見ている様は滑稽であった。 おかずはたいてい冷めていた。冷めているにも関わらず、カレーがメインの日などがあり、ほとんど手をつけなかったのを覚えている。というより、私は揚げ物など、固形になっているようなおかずしかべていなかった。なぜかと言えば、煮ものやあえ物には容器のにおいが移っていて、とてもじゃないけどべる気がおきなかった

    「たべるのだいすき」 - バンビのあくび
    cild
    cild 2017/09/19
  • 私とラグビーと - バンビのあくび

    私の母はテレビでスポーツ観戦をするのが好きだった。 駅伝、サッカー、バレーボール、フィギュアスケート、ゴルフ、器械体操・・なんでも楽しそうに眺めていたけれど、母が一番エキサイトしながら観戦していたのは間違いなくラグビーだった。 母はラグビー観戦となると、途端に言葉が悪くなった。 「いけっ!つぶせ!」 普段、穏やかでおおらかな母の口から出てくる言葉とは思えなかったが、一緒にラグビーを観ていたらなんとなくその言葉を発したくなる気持ちもわかるような気がした。 知らぬ間に、母がラグビーを観戦している横で私も一緒に観戦することが増えていった。 高校ラグビーをみて花園を知り、大学ラグビーをみて早明戦という言葉を覚え、社会人ラグビーをみて平尾誠二を知った。詳細なルールまではわからないけれど、だいたいのルールは把握していた。「あ、ノックオンだ!」という程度には。 ラグビーは体の接触があるスポーツのため、安

    cild
    cild 2015/10/19
  • エレベーター好きの息子と山手線ホームに設置されているエレベーターをすべて調べてきました! - バンビのあくび

    皆様、ごきげんよう。 夏の終わり、いかがお過ごしでしょうか? さてさて、さかのぼるは昨年の夏休み。 エレベーター好きの息子の記事を書いたら面白いかな?とふと思いつきまして、息子に色々聞きながらエレベーターの記事を書いたところ、皆様にわりと受け入れてもらえたようで私も息子も「良かったね。楽しかったね」と気分が良く新学期を迎えることができました。 (こちらがその記事です) bambi-eco1020.hatenablog.com そんなこともあって、調子に乗った私達は今年の夏休みもエレベーター記事を書くことにしました! 今回は「エレベーター好きの息子と山手線ホームに設置されているエレベーターをすべて調べてきました!」でお送りしたいと思います。 山手線一周をひたすら電車→エレベーター→電車→エレベーターを繰り返したんですけど、正直、夏にやるのはけっこうキツかったです。もしもやってみるなら夏以外の

    エレベーター好きの息子と山手線ホームに設置されているエレベーターをすべて調べてきました! - バンビのあくび
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    cild 2015/08/31
    最高の母ちゃんだ…
  • おおきな木がほしかった - バンビのあくび

    おおきな木がほしかった。 幼い頃。 小学校へ上がる前の頃。 私は大きな木が欲しかったのだ。 「大きな木がほしい」 その思いの先には、大きな木の上に小屋なんか作ってジュース飲んでお菓子をべて、鳥がピーチクパーチク鳴いているのを聞いて「歌ってるみたいね」なんて思って、それから「太陽がいつもよりちょいとばかり近くて風もそよそよ流れていくわ。うふふっ」と呟きながら絵を読んで、そんで友達連れて来て一緒にトランプして過ごしてみたいという妄想があった。 木の上に住む、またはくつろぐスペースを作るというのは、アニメで見た「トムソーヤの冒険」に出て来るハックに憧れたことが理由の1つである。 ハックの自由気ままな生活と木の上の小屋が、糸で結ばれ、私の記憶に留まっている。トムがポリーに小言を言われ、窓から飛び出しハックの家へ行く。窮屈な学校生活に嫌気がさしているトムは自由なハックに憧れる。それと同時にその場

    おおきな木がほしかった - バンビのあくび
    cild
    cild 2015/04/22
    そういえば僕はジャックと豆の木に登りたかった
  • ドムドムハンバーガーへ行ってきた - バンビのあくび

    その昔。 私が住んでいた都会でも田舎でもない平々凡々なマチにドムドムハンバーガーができた。 小さな駅の横に「ファーストフード店が建った!」と皆が浮かれていついた。 子どもでも手の届く値段のコロッケバーガーをべながら、友達と待ち合わせもした。 まだ携帯電話もなかった時代の話である。 それから様々なファーストフード店が建ち、駅横という立地の上でドムドムを訪れることはあっても、わざわざ「ドムドム行こうよー」とまでは言わなくなった。 マチに溶け込んだ「そこにあるのが当たり前」だったドムドム。 何年か経ち、駅の建て替えを機に、私のマチからドムドムが消えた。 少しずつ、姿を消していくドムドム。 今や探すのが困難かも知れない。 *** 数年前、千種を訪れた時のこと。 息子が「お母さん、あのハンバーガー屋さんなに?ドムドムハンバーガーって初めてみた!」と言った。息子の指差す先には確かに見覚えのあるゾウ

    ドムドムハンバーガーへ行ってきた - バンビのあくび
  • スープをコトコトゆっくりと。 - バンビのあくび

    農産物直売所に安くて立派なセロリが売っていた。 セロリは好みの分かれる野菜だから、立派なものでもこうして出会える時がある。 ピクルスにでもしようかな?と思い浮かべながら手に取ると、娘が「セロリの入ったスープが飲みたい」と言った。 寒くなると温かいスープや味噌汁がとても美味しく感じるので、毎日冷蔵庫にあるものを使って汁物作っている。娘が飲みたいと言った「セロリの入ったスープ」は何も特別なことはなく、色んな野菜を入れたコンソメ味のスープである。 今日は、セロリ、玉ねぎ、人参、キャベツ、しめじを入れた。あ、それからベーコンを入れたかったけれどなかったのでソーセージを切って鍋に入れた。コンロで軽く火を通した後、鍋を石油ストーブの上に移した。コトコトとゆっくり火が通っていくにつれ、部屋の中がセロリのにおいでいっぱいになった。(苦手な人は耐えられぬかも知れない) ちょうどその時、近所のおじさんが回覧板

    スープをコトコトゆっくりと。 - バンビのあくび
  • まるでプリズムのよう - バンビのあくび

    小学校で行われたマラソン大会を観に行った。 息子も娘も運動は得意な方ではなく、息子からは「観に来なくていいよ」とずっと言われ続けていた。だが、数日前に「やっぱり観に来てよ」と息子は私に言った。 「目標はあるの?」と問いかけると、しばらく考えてから「何位というのはないんだけど、ヒロくんより早くゴールしたい」と言った。 ヒロくんは息子の親友で、私から見ると運動能力は大差ないように思えるのだが、息子は1年生の時からずっとヒロくんより早くゴールをしたことがなかった。人と比べるのは・・と言う人もいるかも知れないが、明らかに後ろから数えた方が早い順位の2人はお互い「あいつより速く走ろう」と競い合っているからこそ完走している良きライバルだった。 冷たい風がぴゅうぴゅうと吹いている中で、まずは1年生の娘が走り出した。1年生のマラソンはみんながぴょこぴょこと走っているヒヨコのようで速くても遅くても可愛らしい

    まるでプリズムのよう - バンビのあくび
  • 私だって女の子だもん☆ - バンビのあくび

    昨夜、テクテクと学校へ向かい、広報紙の校正作業をしてきました。 2学期の広報紙は6年生全員の修学旅行に行った感想(1人150字ぐらい)がメインで赤ペンを強く握りながらみんなで直しまくってやりました。それを見ながら「これが6年生の文章だよな~。これが小学生の書く文章だよ!」を肌で感じた次第です。 6年生はド定番の京都・奈良への修学旅行だったんですけど、感想文にもクラスカラーが出るようで、神社仏閣を見た話オンパレードの真面目なクラス、班行動や友達とお揃いのお土産を購入したのが楽しかったなどの微笑ましいクラス、夜に部屋で恋バナや笑点ゴッコをしましたばかりのフフッ、フフフ!と片方の口角が上がる怪しい笑いを浮かべてしまうようなクラスがあり、とても興味深かったです。 恋バナクラスは男女とも「恋バナをしました」が圧倒的で「そうか、6年生ってそうなのか」と私はぶつぶつ呟きながら、横にいた息子(小6)に「ね

    私だって女の子だもん☆ - バンビのあくび
  • 割り切れない感情だってあるんだ - バンビのあくび

    一昨日のことだ。 仕事から帰り、玄関を開けると私が「ただいま」と言う前に、娘が駆け寄ってきた。明らかに私を待っていた娘は「おかえり」と言った後、「あのね・・」と少し不安そうな顔で話始めた。 「今日、すぐそばにある公園へアイカツカード(娘が今ハマってる)を入れたリュックを背負って遊びに行ったの。そしたらね、男の子達がカードを取り上げてね、折ったり踏んだりしたの」 娘はさらに続けてこう言った。 「でね、公園にある雲梯をしようと思ったら『この雲梯使うなら20円ちょうだい』と行ってきたの。私、怖くて・・すっごく怖かったから20円渡したの」 この時点で、少し冷静さを失った私。 娘はまだあるの。と続きを話始めた。 「でね、結局20円は返してくれたんだけど、投げるように返されたから探しても10円しか見つからなかったの・・」 下を向き、泣きそうになっている娘。 私、もう限界。 娘に「それ、すぐ電話するわ」

    割り切れない感情だってあるんだ - バンビのあくび
  • 迷路の中をくぐり抜けて - バンビのあくび

    視界が霞んで、先が見えなくなった時。 以前はなるべく早くそこから逃げ出そうと思っていた。 明るい方向はどっちだろう?ずっとつながっている道はどこだろう?四方を見渡し、出口を探した。 その昔、私が小学生だった時に巨大迷路が流行ったことがある。 少し遠いけど自転車でなら行けるぐらいの場所に巨大迷路ができたのを聞き、私達は大はしゃぎだった。「よし、みんなで行こう!」誰かが言ったその掛け声にはいはい!と手を挙げた10人は、自転車で列を作り、ペダルを一生懸命こいで巨大迷路へ向かった。 途中、テルちゃんの自転車がパンクすると言うアクシデントがあったものの、わりと近くに自転車屋さんがあったため、なんとかクリア。時間にロスが出たので先を急ごうとみんな必死にペダルをこいだ。ヘトヘトになりながらなんとか巨大迷路に到着した私達は初めて見る巨大迷路にテンションが上がり、先ほどまでの疲れも忘れ、すぐに2~3人のチー

    迷路の中をくぐり抜けて - バンビのあくび
  • 私の好きなブログをご紹介します☆ - バンビのあくび

    朝、お寺の掃除に行きました。 雑巾をキュッと絞り、板間を一枚一枚拭きました。 水につけた手の冷たさで冬の足音が聞こえた気がしました。 さて。いつか書いてみたいなと思っていたものの、なんとなく書かずにいた「私の好きなブログ」 ちょうど今週のお題になっておりましたので、私の好きなブログを紹介したいと思います。 どれもこれも大好きです。 *** 『それから』 ココルカさんのブログです。 音楽の記事が多めだと思いますが、映画のエンドロールまで見るか?と言う記事も好きでしたし、ココルカさんの想いが出ている文章が素敵だなと思っています。 私はこちらの記事が印象的でした。 「ねえ、俺、鼻毛出てない?」 その一言で私は恋に落ちた。 なんでしょう、これ。インパクトがありすぎて思わず前のめりで読んでしまいました。 それから、こちらも。 またまた鼻毛。 ブログに立て続けに出てきた「鼻毛」記事を読んで、ココルカさ

  • 伸びきったゴムに気をつけよ! - バンビのあくび

    今でこそ女の子も体育時の服装はハーフパンツですが昔はブルマってやつがあったじゃないですか? 当時、私はバレー部だったのですが練習時はハーフパンツを着用し、大会になるとブルマを着用することになっていました。(ウチの部では) 大会を数日後に控えたある日の練習でのこと。 その日も、いつものようにブルマの上にハーフパンツを履いて汗水垂らしながら練習していた私。 大会前なこともあり、レギュラーメンバーの練習時間が長く取られ、レギュラーだった私はヘトヘト。 それに加えて体育館の蒸し蒸しした暑さもあり、思考回路は停止…。 そんな時に顧問の先生が「大会の雰囲気に近づけるからハーフパンツを脱いでブルマで練習しろ!」と言ってきたのです。 「えー。ブルマやだなぁ」とは思いつつも、先輩がすでにハーフパンツを脱いでいたため後輩が嫌とも言えず、のろのろとハーフパンツを脱ぎ、コートに戻ったのです。 ここで私はなんとなく

    伸びきったゴムに気をつけよ! - バンビのあくび
    cild
    cild 2014/11/05
  • 『ツナガル』 ~【第1回】短編小説の集い(B:写真) - バンビのあくび

    だんだん寒くなってきましたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか? さてさて、前回も参加させて頂きましたが、懲りずにまたお話を書いてみました。 お暇な方がいらっしゃいましたら、お付き合い頂けると嬉しいです☆ *** 『ツナガル』 暗く重たい、今にも雨が降り出して来そうな空だった。 「行ってきますー」 パタパタと廊下を走ってきたシュウは、つま先を運動に引っ掛けて慌てて家を飛び出して行った。カンカンと階段を降りる音が聞こえたかと思うと、その音は1度止まり、今度はカンカンカンと上がってくる音がした。 「傘!傘を忘れたっ!」 そう言いながらバタンとドアを開け、再度「行ってきます!」と言いながら傘を持ち、走って出て行った。 カンカンカン。 毎朝のことながら、なんと慌ただしいことだろうとマコは思った。 もう少し早く起きれば慌てずにすむのだが、小学校が家から近いこともありギリギリまで毛布に包まれて「ん、あ

    『ツナガル』 ~【第1回】短編小説の集い(B:写真) - バンビのあくび
  • 夜の散歩 - バンビのあくび

    夜。 子どもが寝静まってから、ドアを静かに開けて外へ出た。 少しひんやりとした空気が体を纏った。 夏はいつ終わったのだろうかと曖昧な記憶を辿る間にも、冬の足音はゆっくりと近づいてくる。そんな今でしか感じられない心地良い、ひんやりとした秋の空気だと思った。 特に行き先がある訳ではない。 ただ歩きたかっただけなのだが、都会ではない「この地」では、ある程度方向を決めて歩かないと路頭に迷ってしまう。これと言ったランドマークもないのだが、さてどうしよう、と考えた時に「そうだ、海を目指そう」と思った。 海なし県出身の私は、海に対してとても憧れがある。幼い頃、家族で訪れた太平洋も日海もキラキラと水が輝いていてどこまでも広かったなぁと思いながら、てくてくと歩き出した。 国道が近づくと、車の音とともに動くテールランプの灯りが私の視界に入ってきた。テールランプの放つ光はひんやりとした夜の方が綺麗に見えるのは

    夜の散歩 - バンビのあくび
  • 地図が読める息子くん。なぜかセクシー娘ちゃん。 - バンビのあくび

    私の中でたまにやってくるどうでも良いことを書いちゃうわよーってな波があちらからやってきたので、今日はだらだらっと書いていきます。 ブックマークナゴヤへ行ったのですよと昨日のブログに書いたんですけど、あれ、けっこう地下鉄で移動してるんですね。 私、東京の地下鉄ならかろうじてわかるんですけど、名古屋の地下鉄なんて全然わからんのですよ。名古屋駅から栄に行くことは度々あるので、「東山線」っていう無敵な地下鉄路線は知っておるけども、桜通線?名城線?鶴舞線?なんのこっちゃそれって感じなんですよ。頭の中には「名古屋城に桜が咲いて鶴が舞う」と言う素敵なイメージしか浮かばず、このままでは私の「スキップしながら屋と雑貨屋を軽快に巡る」という計画がすべて水の泡・・。 そこでマントを翻し、じゃじゃーんと登場したのは、エレベーターマニアであり、小鉄の息子くん。 私が「このお店と、あっちのお店は行きたいの。ウフウフ

    地図が読める息子くん。なぜかセクシー娘ちゃん。 - バンビのあくび
  • 偽らないココロ - バンビのあくび

    小学生の時、ナミちゃんと言う友達がいた。 ナミちゃんは幼稚園からの友達で裕福な家の子であった。遊びに行くとそこで働いている方々がナミちゃんのことを「お嬢さん」と呼んでいた。私はナミちゃんと一緒に遊んでいると楽しいのだけれど「お嬢さん」と言われるナミちゃんと遊ぶのはどこが居心地が悪いなとなんとなく思っていた。 ナミちゃんはワガママで自分の都合が悪くなるとすぐに泣いた。ちょっとしたことでも、ほんの些細な言葉のい違いでも、すぐにメソメソ泣き出した。こちらも泣いた子を相手にそこまでやり合う気もないので、結局それが物事の終わりを示していた。いつも泣いて終わる。今日も泣いて終わる。 そんなナミちゃんだから一緒に遊べる子は自ずと限られてくる。我が強い子はナミちゃんがすぐに泣き出すと「もう遊びたくない」とそのまま帰って行った。 小学生の時、みんなの間でお誕生日会をやるのが大流行した。各家庭、それぞれ何人

    偽らないココロ - バンビのあくび
  • かえりみち - バンビのあくび

    仕事を終え、会社を出た。 空を見上げるとやや赤みがかった夕焼け空で、そこにあった雲は左から右に流れるように動いていた。今日は台風が過ぎ去った後で高い高い空はまだ風がごぅごぅ吹いているのであろう。大きなイモムシのような形をした雲も流れるように動いて行った。 私は車に乗り込み、運転席に腰掛けるとメガネケースからメガネ取り出した。しばらく前に買ったメガネもだいぶ私の顔に馴染んだと感じている。手早くシートベルトをしめ、エンジンをかけた。 駐車場から道路にゆっくり出ると、いつもと同じ道を同じように進んで行く。 しばらく車を走らせ、赤い光の見えた1つ目の信号で車を停止した。横断歩道を青い作業着を着て少しくたびれた顔の男性がせかせかと渡って行った。 左手にあったコンビニの前で女の子が2人、それぞれの自転車に跨って楽しそうに話をしていた。その手には中華まんがキュッと握られていた。「ああ、中華まんの美味しい

    かえりみち - バンビのあくび
  • キャラメルボックス『無伴奏ソナタ』を観ました - バンビのあくび

    キャラメルボックス『無伴奏ソナタ』を観ました。 無伴奏ソナタ | キャラメルボックス 2014 Greeting Theater | 演劇集団キャラメルボックス 三重県総合文化センターの20周年記念事業、キャラメルボックス初の三重公演。最近、三重県総合文化センターはとても頑張っていて、田舎でも色んな公演が観られて嬉しいかぎりです。 以下、ネタバレも含まれますので、これからご覧になる方はお気をつけて下さい。 キャラメルボックス『無伴奏ソナタ』はSF作家であるオースン・スコット・カード『無伴奏ソナタ』を舞台化したものです。原作はわずか36ページしかない短編ですが、その世界を壊さずに、むしろ『音』による厚みさえ加えられた素晴らしい作品です。 すべての人間の職業が、幼児期のテストで決定される時代。 クリスチャン・ハロルドセンは生後6ヶ月のテストでリズムと音感に優れた才能を示し、2歳のテストで音楽

    キャラメルボックス『無伴奏ソナタ』を観ました - バンビのあくび
  • リスタート - バンビのあくび

    昨日、息子が私に言った。 「2学期から授業妨害をしていた女の子は野村先生が怒ったら泣いたんだよ」って。 野村先生は背が高くひょろっとした若い男の先生で、いつもニコニコ温和な方である。怒ることもほぼなく、息子も「あの先生って怒ることがあるのかなぁ?」と口にするぐらいだった。 その野村先生が怒ったのである。 そして女の子は泣いた。 「野村先生、怒ったら思っていたよりこわかった」と息子は言った。 その場を見ていないので何とも言えないが、きっと怒り具合より、いつも見ない先生の姿が怖かったんじゃないのかなと思っている。 私は野村先生の感情が女の子にぶつかったんだと思っている。 別にふてくされてそのまま教室から出ていくことも出来るのに、出て行った先で泣くことも出来るのに、教室で泣いたことはそういうことなんじゃないかと思う。 今日、こちらの記事を読んだ。 ぜろすけさん主催の「短編小説の集い」に参加させて

    リスタート - バンビのあくび
    cild
    cild 2014/10/03
  • 運動会でした - バンビのあくび

    眠い目をこすりながら、5時過ぎに起床した。 昨夜、下ごしらえをすませた材をフライパンや鍋で、ジュージュー、グラグラと調理していく。 数日前、「何がべたい?」と子ども達に聞いてみると「たこさんウインナー!」「ポテトサラダ!」「からあげ」「おにぎり」「デザートの果物も忘れないでね♡」などなどたくさん挙がった。 娘にいたっては「はい、これ」とご希望のおかずが書いた紙を私に渡してくれた。その紙は100点のテストの端を惜しげもなく切り取ったものだったので、娘のに対する意欲に私は白旗をあげざるを得なかった。 昔、給調理の仕事をしていたこともあるので、同時進行で料理をするのには慣れている。3つあるコンロをすべて埋めてしまうと「あぁ、4つめが欲しいなぁ」と心の底から思った。でも、実際のところ、そこまで同時に調理することは少ないだろうから必要ないとは思う。 出来上がったおかずを大きなお弁当箱に詰めて

    運動会でした - バンビのあくび