はじめに--客観主義 vs 相対主義 R・J・バーンスタインは、『科学・解釈学・実践--客観主義と相対主義を越えて』で、 哲学、倫理学、人類学、さらには社会学において今世紀になされてきた多くの論争に通底する ものとして「客観主義と相対主義の対立」があると指摘している(1)。バーンスタインが言 うところの「客観主義」とは、 不変にして非歴史的な母型ないし準拠枠といったものが存在し(あるいは存在せねばなら ず)、それを究極的なよりどころにして、合理性・知識・真理・実在・善・正義などの本性を 決定することができるとする、そうした基本的な確信……(2) を支えている考え方であり、一方「相対主義」とは、 合理性・真理・実在・正義・善・規範など、そのいずれであれ、これまで哲学者たちが最 も基本的なものと考えてきた概念をひとたび吟味しはじめると、そうした概念はすべて、つま るところ特定の概念図式・理論的
もういろんなとこで先行宣伝しているのでそのまま書きますが、 1) ドゥルシラ・コーネル『自由の道徳的イメージ』(御茶の水書房):カント、ハイデガー、カッシラー、ファノンといった思想家たちにおいて世界を知ること、(再)想像することはどんなふうに捉えられてきたか、それは現代のフェミニズムをはじめとする批判的な社会理論にどのような現代的含意を持ちうるか、といったことを考察するもの。 http://www.amazon.co.jp/dp/0847697932/ 2) シーラ・ジャサノフ『法廷に立つ科学』(勁草書房):科学技術社会論(STS)における「法と科学」研究の古典。法と科学が裁判という場において、どちらかがどちらかを一方的に規制するのではなく、相互に構築しあっているさまを描き出すもの。 http://www.amazon.co.jp/dp/067479303X という2冊です。リバタリアニズ
Mark M. Meerschaert氏の著した『Mathematical Modeling (Fourth Edition)』の全訳である。本書では、「ファイブ・ステップ法(five-step method)」と呼ばれる手順にしたがえば誰でも数理モデルを考えることができることがわかりやすく説明されている。特に、ある専門分野に偏ることなく、様々な分野からのテーマが具体的に取り上げられていることは、様々な分野で数理モデルが有用であることを物語っている。「ファイブ・ステップ法」の中には「モデルの定式化」というステップがあるが、そこで使われることが多い数理モデルを「最適化モデル」「動的モデル」「確率モデル」の3つに大別している。また、MathematicaやMapleをはじめとする様々な数式処理ソフトウエアを駆使していることも本書の特徴である。これらのソフトウエアが使える環境で本書を読めば、さら
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