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ブックマーク / gordias.hatenadiary.org (7)

  • 香西豊子『流通する人体』と膨大な言葉 - G★RDIAS

    流通する「人体」―献体・献血・臓器提供の歴史 作者: 香西豊子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/07/17メディア: 単行購入: 1人 クリック: 62回この商品を含むブログ (21件) を見る 訳あって、このを読んだ。著者は、1973年生まれだから若い世代の研究者である。このでは、献体や、献血や、臓器提供や、人体標展などを例にとって、人体(の一部)のドネーションという社会行為が、明治期以降、日でどのように変遷してきたのか、そしてそれをめぐる言説配置がどのようにシフトしてきたのかを、文献を丹念に読んで調べたものだ。その労力には拍手を送りたいし、著者の今後の研究活動にも期待したい。 そのうえで、言いたいことがあるのだが、著者は、この歴史を「人の意志」というキーワードを使って再編成してみせている。だが私から見ればそれは中途半端だ。なぜなら、「人の意志(意思)」をめぐ

    香西豊子『流通する人体』と膨大な言葉 - G★RDIAS
    contractio
    contractio 2012/11/13
    「萌えなあかん」 大きなお世話であるwww
  • 西田幾多郎の生命の哲学 - G★RDIAS

    論文書きのために、次のを読んだ。 西田幾多郎の生命哲学 (講談社現代新書) 作者: 檜垣立哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/01/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (28件) を見る なかなか面白かった。西田は、『善の研究』を読んでいたほかは、後期の全集などをぱらぱらと読むくらいだったから、このを読むことで西田の全体像を、いまっぽい枠組みで概観することができた。京都学派とのしがらみなしに西田を読める良いだと思う。 檜垣さんは、西田を生命の哲学として読み解こうとする。前半がとくに引き締まっていてクリアーである。後半はちょっと息切れしてるかなとか思うが、言いたいことは分かる。西田自身が後期・晩年は煮詰まっているのだろう。 檜垣さんは「生命」についてこのように言う。 生命は自らを展開させる力をもっている。生命は自己増殖し、自己展開し、進

    contractio
    contractio 2008/01/06
    不覚にもワロタ<「私自身はもっと楽しい方向に生命の哲学を開いていきたい」
  • 「性同一性障害 × 患者の権利――現代医療の責任の範域」 - G★RDIAS

    12月8日に、立命館大学で、性同一性障害と医療の問題に関するシンポジウムが開かれます。基調講演の講師である田中玲さんの著作は読みました。トランスジェンダーであることを理由*1に、病院に受け入れ拒否をされた経験を綴られています。 また、現在、裁判を進行中のヨシノユギさん*2もパネラーで出ています。ヨシノさんは、性同一性障害と認定され、大阪医大で乳房切除手術を受けました。しかし、手術が失敗し患部が壊死しました。その後の、医療関係者の対応も含めて、性同一性障害をめぐる医療を問題化するため、医療過誤裁判として提訴しました。ヨシノさん自身は、こう書きます。 「大阪医大に対して、一連の対応についての質問状を提出したところ、一ヶ月後に『過失は一切ない』という回答が返ってきました。また、その後の診察では、形成主治医から『この回答を出すことで決別するかもしれないと考えた』という言葉を聞きました。大阪医大は、

    「性同一性障害 × 患者の権利――現代医療の責任の範域」 - G★RDIAS
  • 性同一性障害不当解雇撤回裁判 - G★RDIAS

    性同一性障害を理由にした解雇に対し、撤回を求める裁判が行われています。雇用者は社会福祉法人大阪自彊館(じきょうかん)で、大阪市野宿生活者巡回相談事業を営んでいます。原告は「『男か女かはっきりしろ』、『野宿者から蔑視される』など差別的な言葉を浴びせかけられたあげく、仕事を取り上げられ、雇い止めに」されたことを訴えています。 性同一性障害者への、職場での差別については、問題化されることが多いですが、実際の裁判でどのような判決が下されるのかは、いまだ不明確です。また、どうすることがハラスメントにあたるのか、わかりにくい部分もあります。裁判の行方は、注目です。 それから、この裁判は労働組合が取り組んでいます。1人でも入れる労働組合で、非正規雇用の人も入れるそうです。もちろん、フリーター問題にも取り組んでいます。こちらも、目を引きました。 性同一性障害を理由にした不当解雇に反対する裁判 「自彊館闘争

    性同一性障害不当解雇撤回裁判 - G★RDIAS
  • 『中学総合的研究英語』はすばらしい本です - G★RDIAS

    中学総合的研究英語 作者: 金子朝子,赤池秀代,秋山安弘,井戸聖宏,向後秀明,二ノ宮靖史,ドン・メイビン出版社/メーカー: 旺文社発売日: 2006/02メディア: 単行購入: 10人 クリック: 160回この商品を含むブログ (5件) を見る とある用事で、英会話の基を勉強するためのを探すことになり、それなら中学校の英語の参考書がいいのではと思って、ジュンク堂に行っていろいろ調べてみたら、このがダントツによいことがわかりました。発行は2006年だから、新しい。執筆陣にはネイティヴも参加していて、例文にもヘンなのは見あたらない。かゆいところに手が届くとはこのことで、このをマスターして、あとは英単語を覚えれば、もう英語での会話に苦労することはないのではないか、と思われるくらいの良書です。しかし、いまの中学生はいいなあ、こんな英語を勉強することができて。われわれの頃はひどい参考

    『中学総合的研究英語』はすばらしい本です - G★RDIAS
  • サバルタンと赦しについての覚え書き - G★RDIAS

    〔・・・・・〕いたるところに回教徒の姿が見えた。かれらはやせ細って汚い格好をしていた。肌と顔は黒ずみ、視線はうつろになり、眼はくぼみ、服はすり切れ、ぬれていて、悪臭を放っていた。足取りはおぼつかなく、緩慢で、行進のリズムに合わせられない。〔・・・・・・〕かれらは、思い出とべ物のことだけを話した。昨日、スープのなかに何切れのじゃかいもが入っていたか、肉は何口分だったか、スープは濃かったか、それともほとんど水だったか、ということを。〔・・・・・・〕家から届く手紙も慰めにならず、家に帰れるという幻想を抱くことはもうなかった。一度でよいから満腹を味わいたいと思い、小包を待ちこがれた。わたしたちは、パンのくずやコーヒーのかすを手に入れるために、調理場のごみくずをあさることを願った。 (アガンベン、228頁) 以上は、アガンベン『アウシュビッツの残りのもの』に収録されている、回教徒と呼ばれる、ユダヤ

    サバルタンと赦しについての覚え書き - G★RDIAS
    contractio
    contractio 2007/09/06
    (ある意味)勉強になる。というかコメント欄が面白すぎる。
  • 私、産みたくありません。 - G★RDIAS

    昨日、会陰切開への恐怖感について書いていると、kanjinaiさんとshohojiさんがこんなコメントを下さった。 shohoji 『切らなかったら、場合によっては引き裂けて、もっと痛い目にあうのではないだろうか。 出産の際には、「痛いからいやだ」とか考える余裕はないし、このくらいの痛さなど、後になれば痛いことなど忘れちゃうものだと思います。』 (2007/07/08 01:25) kanjinai 『会陰切開については、ずっと賛否両論の議論があります。ウェブでも、たとえば、反対:<http: //www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/osan/164sekkai.htm><http://www.sairosha.com/w- plus1ein.htm> 賛成:<http: //www2s.biglobe.ne.jp/~SYYYT/zokuboya/gensou.html>などがあ

    私、産みたくありません。 - G★RDIAS
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