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ブックマーク / morinorihide.hatenablog.com (14)

  • 哲学系読書会のためのレジュメの作り方 - 昆虫亀

    最近は授業準備時期ということもあって、初回授業でどういう資料を学生に与えるべきなのか、というのをいろいろと考えていた。 考えていて頭に浮かんだのは、よくの謝辞とかインタビューとかで言われている「わたしは修士のときに○○先輩にレジュメの作り方(哲学文献の読み方)を叩き込まれた」的な発言だ。ああいうゼミ内、もしくは先輩後輩関係で受け継がれる「コツ」みたいなやつは、学生にはとっとと伝えるべきで、隠しておく必要はまったくない。というか、そういう大事な情報は、もうどっかの先生がうまくまとめて公開してくれとるじゃろ、、、 、、、と思って探してみたのだが、意外と見つからなかった。なぜだ。(もしかしたら僕が知らないだけで、各研究室で門外不出の秘伝資料として受け継がれているのかもしれない)。*1 ちなみに「研究発表のプレゼン用レジュメ」の作り方は、web上にいろいろと落ちてる。でも、以下で述べるように、読

    哲学系読書会のためのレジュメの作り方 - 昆虫亀
    contractio
    contractio 2019/02/06
    えらい
  • ブックフェアの作り方:分析美学は加速した - 昆虫亀

    2015年に紀伊国屋書店の(今はなき)新宿南店で「分析美学は加速する」というブックフェアをやりました(9/8〜10/25)。 記録HPはこちら(現在は解説文も全文公開されております)→ブックフェア「分析美学は加速する 美と芸術の哲学を駆けめぐるブックマップ最新版」 このブックフェアにはいちおうプロデューサーとして関わったこともあって、終わったときは記録ブログを書こうとしてたんだけど、結局我が家に第一子が生まれたりしてバタバタしているうちに機を逸して、その後記録を残さずじまいになってました。 ただこのブックフェアがけっこう成功してたこともあって、「ブックフェアってどうなの?どうやってやるの?」的な質問は今もたまにもらうんですよ。なので、あらためて記録残しとこうかなーと思い、エントリを執筆する次第。このエントリ長いです。 はじめにひとつ注意をしておくと、自分はちょっと一回ブックフェアやっただ

    ブックフェアの作り方:分析美学は加速した - 昆虫亀
    contractio
    contractio 2017/03/14
    ブックフェアノウハウ/「最終ゴールが「本を売ること」ではなく「今後も役に立つ資料を作ること」にスライド」←研究者に〈どうやって売るか〉とか考えさせても 碌なことにはならないので この方がよい。
  • 「おける論文」、「横のものを縦に研究」への批判について - 昆虫亀

    「自分で一から考える」型の研究を称揚し、「おける論文」「横のものを縦に」系の研究をけなす論調は、人文系の研究ではたびたび見られるし、「反省的に思考する」作業を重視する哲学分野では、数ヶ月に一度聞く話。 これモチベーションはわからなくもない*1し、自分で考えることそれ自体には重要な意味があると思うのだが、こういう話を聞くにつれ、いつも「一般向けの哲学カフェはさておき、専門家なら先行研究をふまえて議論しましょうね。そうしないと学術的に無駄が多いよ」という論点でオチが着く。ここまでだと大して面白くない話。 ただ最近は、「日の」「今の若手」研究者に向って「自分で考える研究のほうがすばらしい」と説教することの害については、一度(というか大事なことなので繰り返し)明示しておいたほうがいいかな、と思うので、ブログ書いときます。 1.まず「日の」という部分について。非西洋言語圏の中で、西洋文化の議論を

    「おける論文」、「横のものを縦に研究」への批判について - 昆虫亀
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    contractio 2016/05/10
    真面目に答えてみた人がいた
  • 9月上旬より、紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 - 昆虫亀

    紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 そろそろ正式告知OKとなりましたので、こちらでも宣伝しておきます。 『分析美学基論文集』刊行記念 森功次プロデュース 分析美学は加速する――美と芸術を駆けめぐるブックマップ最新版 紀伊國屋書店新宿南店*1 開催期間:9月8日から10月下旬予定。 ※開始日確定しました webページが公開されました! http://socio-logic.jp/events/201509_aesthetics.php ブックフェア会場では無料のブックガイド冊子を配布します。まだ現在編集中ですのでページ数がどれくらいになるかわかりませんが、かなり充実してます。ぜんぶで4万字(!)近い。 追記:ブックガイド冊子全部で32ページになりました! これほんと読みごたえある。 項目立て&執筆陣は以下のとおりです。 美と芸術を駆けめぐるブックマップ 構成 はじめに

    9月上旬より、紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 - 昆虫亀
    contractio
    contractio 2015/08/23
    この功徳により赤田くんが来世ではモテる。
  • 『分析美学基本論文集(仮)』目次 - 昆虫亀

    現在、分析美学の基礎論文集の翻訳が作業中なのですが、どんな論文が入るのか知りたいという要望がありましたので、目次を公開しておきます。 「アート」の定義 Danto, Arthur. "The artworld." The journal of philosophy (1964): 571-584. Dickie, George. "What is Art? An Institutional Analysis." in Art and the Aesthetic. An Institutional Analysis, Cornell University Press, (1974): 19-52. 美的価値 Sibley, Frank. "Aesthetic concepts." The philosophical review (1959): 421-450. Margolis, Jose

    『分析美学基本論文集(仮)』目次 - 昆虫亀
  • 「分析美学は薄っぺらい」という意見について思ったいくつかのこと - 昆虫亀

    先週末に美学会(九州大学)に参加してきたんだが、そこで(相変わらず)何人かの方から「分析美学ってなんか薄っぺらいよね」的なコメントを聞いたので、akadaさんのこの記事を読み返していた。 哲学の初学者にありがちな間違い - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ 分析美学や分析哲学に対しては、一方の方々は「薄っぺらい」「深みがない」「当たり前のこと言ってるだけ」と感じ、もう一方の(とくに専門的にやってる)人たちは「議論が着実に洗練されていってるとても意義のある分野」だと感じている、というギャップがしばしば見られる。じっさい『分析美学入門』を翻訳したあとしばらく分析美学に対する批判や感想に耳をすましていたこともあって、「薄っぺらい」的な批判はたくさん聞いてきた。面と向かって直接言われたこともしばしばある。このギャップはどこから来てるんだろうか、という点は前々から気になっていた*1んだが、最近ちょ

    「分析美学は薄っぺらい」という意見について思ったいくつかのこと - 昆虫亀
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    contractio 2014/10/15
    これは計量社会学にもけっこう通じる話のような→「分析哲学ってのはマーシャルアーツみたいなものだ」
  • 鈴木生郎・秋葉剛史・谷川卓・倉田剛『ワードマップ 現代形而上学』が出ましたので、美学的見地からの宣伝 - 昆虫亀

    表題のとおりです。 哲学界では「ついに出たか!」という感じで、あちこちで話題になってます。 詳しい目次はat_akadaさんのブログで見れます。 http://d.hatena.ne.jp/at_akada/20140303/1393852281 リンク先で書の長所の簡単な紹介もされてますし、いまさらこの全体についてのべた褒め記事書いてもしょうがないので、ブログでは美学的観点から「書読め」という提灯記事を書いておきます。 まぁこのブログ見てる人の殆どは美学に興味があるでしょうしね。 書は現代形而上学についての解説・入門書ですが、美学に興味がある人にとって注目すべきなのは、第8章「人工物の存在論」です。 というのもこの章で、芸術作品などを例に、Amie L. Thomassonの依存関係を軸にしたカテゴリー論がけっこう丁寧に紹介されているからです。美学に興味ある人にとっては、ここの

    鈴木生郎・秋葉剛史・谷川卓・倉田剛『ワードマップ 現代形而上学』が出ましたので、美学的見地からの宣伝 - 昆虫亀
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    contractio 2014/03/11
    進撃のゆるふわ工作員
  • 名古屋哲学フォーラム2013で発表してきました。資料公開。 - 昆虫亀

    先日、名古屋哲学フォーラムで発表してきました。 http://www.human.nagoya-u.ac.jp/lab/phil/forum/ 名古屋哲学フォーラム2013秋 テーマ: 美を語る資格があるのは誰だ? 心理学(脳神経美学) vs 科学哲学 vs 分析美学 日時: 2013年9月14日(土曜日)午後1時半より 会場: 南山大学名古屋キャンパスR棟R32教室 提題: 川畑秀明(神経美学・慶應義塾大学文学部准教授) 「脳は美の何について語り得るか」 森功次(美学芸術学・日学術振興会特別研究員PD(山形大学)) 「美的経験と価値判断との間にある謎:来るべき共同研究に向けて」 太田陽(科学哲学、特に実験美学の哲学・名古屋大学大学院情報科学研究科) 「哲学的美学と経験的美学」 ご来場できなかった方々のために、(ほんの)少しだけ追記したものを、upしておきます。 名古屋哲学フォーラム20

    名古屋哲学フォーラム2013で発表してきました。資料公開。 - 昆虫亀
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    contractio 2013/09/20
    質疑応答はどんな感じだったのかな。
  • 哲学・美学イベントカレンダーつくってみた。 - 昆虫亀

    3月は学会系イベントがたくさんあるのに、誰もまとめてくれないし、情報が来ないことも多いー*1。 社会学はイベントカレンダーとかあるのに。 誰かイベントカレンダーつくってくれないかなー! と、つねづね思ってましたが、誰もつくってくれないので自分でつくりました。 後悔はしていない。そして公開する。 googleカレンダーです。アカウントはphilosophy.calendar.jp@gmail.com スマホなどでうまくやるとカレンダーに取り込めますよ! (東の方のイベントは水色で、西の方のイベントは黄色です。ブログじゃうまく表示されないけど、カレンダー右下のボタンを押せば飛べます。)この機能、アカウント違うとダメらしい。なにかいい方法ないものか。 まぁもっとちゃんとしたサイトがあればいいのですが*2。 いまのところ、私のアンテナにひっかかった限りで、哲学・美学に関係しそうな学会イベントをまと

    哲学・美学イベントカレンダーつくってみた。 - 昆虫亀
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    contractio 2012/03/14
    すばらしい。情報持ってる人が複数共有してくれるとなおよし。
  • 山形浩生氏の再反論をうけて。 - 昆虫亀

    さっそく再反論が来てました。 http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20120121 お忙しい中、わざわざありがとうございます。当に感謝しております。 この議論で世間の皆様がすこしでも美学に関心をもっていただけているようで、こういうマイナーな学問をやっている者としてはありがたい機会であります。 プラスチックの木でなにが悪いのか: 環境美学入門 作者:西村清和 勁草書房 Amazon でも相変わらず、山形氏は議論の問題設定を誤解されているようなので、ちゃんと書いておきますね。 1.山形氏の誤解 注意して欲しいのは、ここで議論されているのは 「いきなり目の前に人工物だか自然だかよくわからないものが出されたときに、それをわれわれはどのように判別し、どのように見ることができるのか?」という問題ではありません。 ちゃんと読んだひとはわかると思いますが、 ここで問題にな

    山形浩生氏の再反論をうけて。 - 昆虫亀
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    contractio 2012/01/22
    要 山形先生に何が起きたのか調査隊。
  • ■[仕事][連絡]批評理論と社会理論〈1〉アイステーシス (叢書・アレテイア)に寄稿しました。 2011-11-02 - 昆虫亀

    ようやく出ました。 amazonデビューです。いぇい。 第5章「作品の倫理性が芸術的価値にもたらす影響――不完全な倫理主義を目指して」を執筆してます*1。 分析美学の枠組をつかいながら、芸術作品の倫理性とそれが作品の価値に与える影響について考えよう、という論文です。 具体的にはBerys Gautの理論を検討しつつ、倫理主義の立場を全面的に引き受けるのは問題があるんじゃないか、という主張をしてます。 序文のとこだけ引用しときますね。 序 三人の映画好きが、マフィア映画の傑作『ゴッドファーザー』について、こう話している。 晴郎「この映画の見所は、なんといってもボスの冷酷非情な振る舞いだ。とりわけ、あの残酷な殺戮シーンは、素晴らしい。」 長治「何言ってるんだ。この作品が傑作たりえたのは、真の家族愛を描いているからだよ。」 重彦「いや、残虐性とか愛とか、作品の評価に関係ないんじゃないかな。絶妙な

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    contractio 2012/01/16
    「知的所有権とオートポイエーシス」・・・だと?
  • 立命館で分析美学のレクチャーしてきました。資料公開。 - 昆虫亀

    立命館大学の「分析哲学と芸術」研究会にレクチャーに行って来ました。 これです⇒(http://d.hatena.ne.jp/conchucame/20111121) 田邉くん、吉田さん、貴重な機会をどうもありがとうございました。 2日間、立命館の優秀なPDの方々にもいろいろ話を聞いていただきました。感謝です。 むしろうちの研究室でもああいう人呼んで、なんかやりたいのですが。 パワポのデータを公開しておきます。 発表者用のノートデータも見れますので、興味ある人はそちらも読んでいただけると、理解が深まるかと。 とくに初日のやつは、最近わたしが考えている立場をつよく出しております。 批判、ツッコミなどお待ちしております。 「分析哲学と芸術」研究会:レクチャー資料 一日目(2011/12/1)「芸術的価値とは何か」 ⇒ こちら 二日目(2011/12/2)「ケンダル・ウォルトンのフィクション理論に

    立命館で分析美学のレクチャーしてきました。資料公開。 - 昆虫亀
    contractio
    contractio 2011/12/13
    「ディスカッション大好きっ子」
  • 分析美学の研究会を再開します。 - 昆虫亀

    以前やってて、休止中だった分析美学の勉強会を再開することになりました。 修士組も一段落したことだし。春休みだし。さらにはウチの社長が来年度前半はサバティカルだし。 研究会の目標は「分析美学の基を、お勉強していきましょう」というものです。最先端を追うよりもまずは基礎力を!、と。 なので、この研究会では、「最近の面白そうな論文」よりも、「昔のだけど絶対読むべき超基礎文献」を重視します。 超基礎文献をみんなでザクザクと読んで、気がついたら、「なんかあのへん分析美学詳しい奴おおいよね?」みたいなのが理想。 初回はRichard Wollheimの”On Pictorial Representation”(JAAC, 1998, Summer, pp.217-226)。 曜日・頻度などはメンバーによって決めますが、とりあえず初回は、 2月15日(月曜日)の13:00から東京大学郷キャンパス、美

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    contractio
    contractio 2010/02/08
    主張「新婚さんいらっしゃい状態です」が分析的ではない件。
  • 年始の挨拶、および、『フィクションの哲学』非公式合評会の宣伝 - 昆虫亀

    実家帰っていたので届いた年賀状を確認したのが遅く、それからさらに風邪を引いたので、返事も出しそびれております。 すいません。 わたくし、「おみくじって『大吉』しかないんでしょ」と思い込んでいたくらい、子供のころは「大吉」しか引かなかったんですけど、ここ数年は「大吉」なんて見たことがありません。 大吉の比率って何年か前から変わった?>寺社関連のひと 特に細工が無いのなら、子供のころに持っていた「大吉を引く力」がいまや失われたということに・・・。 悲しい。 明けましておめでとうございます。年も中吉ながらがんばります。 今年の目標はいろいろあって「我慢」ということになりました。 宣伝です。 清塚邦彦『フィクションの哲学』の合評会(非公式)をやります。 清塚邦彦『フィクションの哲学』(非公式)合評会 日時 1月24日(日曜日) 13:00より 場所 東京大学郷キャンパス 法文二号館2213 美

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