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ブックマーク / blog.miraclelinux.com (33)

  • ユメのチカラ: デバッグの話(昔の日記から)

    わたしは、90年代にシリコンバレーにいたとき、シリコンバレー日記と言うものを書いていてWebで公開していた。今そのサイトはないのであるが、インターネットのWebアーカイブにその内容が残っている。先日「プロセスプログラミングの実践方法」というエントリでデバッグの話を書いたので、それつながりということで、当時、記した日記を全文転載し、ちょっと長くなるが後書き的な解説を加えたい。文体が微妙に違うがご愛嬌と言うことでご勘弁願いたい。 転載始まりデバッグ 誰もが使っている言葉なんだけど,実のところよく分からない言葉というのがある.少なくとも,なんとなくの定義はあるのだけど厳密な全員が納得できるような定義があるようでない言葉というのがある. デバッグというのも実はわかったようでいてよく分からない.とりあえづ,デバッグというのはプログラムのバグを直す作業だとしよう.そうするとプログラムのバグとは何か?と

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    daisukebe 2007/08/31
    何度も読み返したい
  • ユメのチカラ: 闘うプログラマ

    わたしが紹介するまでもなく、「 闘うプログラマー〈上〉」、「 闘うプログラマー〈下〉」はビル・ゲイツの野望を実現すべく雇われた「伝説のプログラマ」デイブ・カトラーのNT開発物語である。 わたしはデイブ・カトラーに会ったことはないがDEC時代にいろいろ伝説は聞いていた。一番、有名な都市伝説は、Windows NT (WNT)というのはVMS (DECのベストセラーマシンVAXのOS)を一文字づつずらした名前にしたというものである。誰かがデイブ・カトラーにその真偽を問うメールをしたところ、今ごろ気がついたのかよ、という返信が来たという。90年代初頭にそのようなメールがでまわっていたような記憶がある。 それはともかく鬼軍曹のような風貌のプロジェクトリーダ率いるNT開発物語はザカリーの筆力もありぐいぐいと人を引きつける。 それは栄光と挫折の物語である。20世紀最後の商用OS開発物語と言ってもいい。

  • ユメのチカラ: シリコンバレーの思い出

    今から約10年くらいまえにシリコンバレーにいた。米国Oracleのデータベースエンジンの開発部隊にいた。さらにそれを遡ること数年前、米国DECのデータベースの開発部隊、これは東海岸(New Hampshire州Nashua)にあった、で開発していた。 われわれはよく欧米とか言う。欧州の国々の文化と米国の文化を一緒くたに議論したりしがちである。しかし、米国と英国ですら文化的には随分違うし、ドイツスペイン、スウェーデンなどなども相当違うのではないかと想像する。 米国ですら、東海岸と西海岸も生活してみて、これが同じ国かというほど違う。東海岸といっぱひとからげに言うのも語弊があるかもしれないが、ニューハンプシャー州の住んでいたところと、西海岸のシリコンバレーでは気候も回りの人々も随分違う。 東海岸の米国DECは典型的な垂直統合型ビジネスモデルで、会社の文化も、西海岸の水平統合型の米国Oracle

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    daisukebe 2007/08/24
    日本でも面白い働き方ができるようになるか
  • ユメのチカラ: コインロッカー・ベイビーズ

    「 海の向こうで戦争が始まる」のあとがきで村上龍は、この作品を書きあげた夜、あるバーでリチャード・ブローディガンに会った。「二つ目のになる小説を書いたよ」そう言うと、ブローディガンは「ふうん」と横を向いた。この野郎、おめでとうくらい言ったらどうだ、と思ったが、彼はその時機嫌が悪かったらしい。もう一度僕に向きなおるなり、「大事なのはね、三作目だ」と短かく言った。と書いている。「処女作なんて体験で書けるだろ?二作目は、一作目で取得した技術と想像力で書ける。体験と想像力を使い果たしたところから作家の戦いは始まるんだから」コインロッカー・ベイビーズは彼の渾身の力を込めた初めての書下し長編である。プロの作家として一人立できるのかそれとも芥川賞作家としてだけで終るのか、その分水嶺になった作品である。 彼の近未来小説の中では、この作品が最も好きだ。 「愛と幻想のファシズム〈上〉」、「愛と幻想のファシズ

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    daisukebe 2007/08/22
    半島を〜のほうも読んでみようかな
  • ユメのチカラ: イノベーションのジレンマ

    先日、「オープンソースは資主義の破壊的イノベーションである」などと書いたのであるが、イノベーションのジレンマをぱらぱらめくってみた。 http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/08/post_7b5e.html 破壊的イノベーションによって破壊された企業に勤めていたという個人的な体験からか、このに書かれている事例はインサイダーから見ても非常に興味深い。 あなたは、あなたの会社の基幹製品がいとも簡単に破壊的イノベーションにより破壊されていくさまを経験したことがあるだろうか。その貴重な経験からあなたは何を学ぶのだろうか。 収益が悪化し大幅な赤字を記録した企業の常としてコアビジネス以外を売却する。DECの場合は、教育ビジネスであったり、ストレージ部門であったり、DEC Rdbのようなソフトウェア部門であったりする。資産を売却するので一時的なバランスシートの

  • ユメのチカラ: OSの開発

    10年前、わたしは米国OracleOracle 8の開発に従事していた。データベースエンジンを開発する唯一の日人プログラマであった。朝から晩まで、コードとにらめっこで、自分がチェックインしたコードで、デイリービルドがぼろぼろにならないように毎朝祈っていた。 その当時、RDBMSのような巨大なソフトウェアを開発できる企業は、Oracle以外、IBM、Microsoftなど限られた大企業でしかなかった。SybaseやInformixなどは徐々に競争力を失ないつつあり、ニッチなエリアでの新興ベンチャーはあるにはあったがOracleのような汎用RDBMSベンダーになりそうな企業はみあたらなかった。むしろ、ゴリラのような巨大企業に市場は収斂しつつあるように見えた。 OSのベンダーもそうだ。Microsoft、IBM、Sun Microsystems、HPなどがOSを開発していたが、Microso

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    daisukebe 2007/08/01
    この話、よくするけどとても好き
  • ユメのチカラ: The C Programming Language

    プログラミング言語Cの教科書の定番と言えば、カーニハンとリッチーによるものが有名だ。K&Rと呼ばれていて、今だにそれを推薦する人もあとをたたない。 わたしの棚にも2nd editionがある。黄ばんだ表紙の奥付を見ると95/8/12とメモしてある。渡米してすぐリファレンスとして購入したものだ。 プログラミング言語の入門書で最初の例がなにがなんでもhello, worldというもの、K&Rからの悪しき慣習である。 プログラミングの初心者が、プログラムをどう書くかという事を習う教科書として使うにはいただけない。いただけない理由は多分いくつもあるかと思うのだけど、プロフェッショナルから見てもいただけない記述がいっぱいある。 例えば if (c >= '0' && c <= '9') ... とかいうイディオムとか、 c - '0' なんていうイディオムがいたるところ(?)にでてくるのであるが、

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    daisukebe 2007/08/01
    K&R本について
  • ユメのチカラ: なぜソースコードを読むのか?

    遥か昔に下記のようなものを書いた。1999年当時私はオラクルの開発部隊に所属していた。1998年に米国ネットスケープがそのコードをオープンソース化し、世間ではいったいオープンソースとは何かということが良く知られていなかった頃の話だ。当時の様子がよくわかるので再録する。ちょっと長くなるが読んでほしい。 日経ソフトウエア1999年9月号、77ページ 掲載 よしおか ひろたか Eric S. Raymondは、「The Cathedral and the Bazaar」という有名な論文で、フリー・ソフトウエア(後にオープン・ソース・ソフトウエアと呼ばれるようになる)がどのように開発されていくか、そして発展していくのか、一般の人々にもわかりやすい形で解説した。従来型の大規模ソフトウエアの開発を「Cathedral(大聖堂)」型開発、オープン・ソースの考え方に基づいた開発を「Bazaar(市場)」型

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    daisukebe 2007/07/19
    オープンであることの大前提
  • ユメのチカラ: 次の10年

    梅田望夫「サバイバルという言葉が嫌いなら使わないで話そうか」(My Life Between Silicon Valley and Japan)が、なかなか刺激的な事を言う。「次の十年」、いまの大学生が三十代に入る頃、さらに加速した変化が「仕事をめぐる世界」「職業をめぐる世界」に起きているだろう。いまは「そういう時代なんだ」ということを認識して「緊張感を持って生きる」ってどういうことかを考えてほしいな。わたしは、若い人に向かって、「〜してほしい」とか「〜すべきだ」なんてことは決して言わない。言うつもりもない。ましてや、「その「異常な事態」を誰かのせいにして何もしない言い訳にして今日を明日をのんびり無為に過ごしたら、そしてそれを続けたら、十年たって当に後悔すると思うよ」なんて事も言わない。 人の人生である。一人一人の人生である。彼らから直に聞かれたら、何がしかを答えるかもしれない。実際約1

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    daisukebe 2007/06/18
    プログラムを読み続けること。そもそも人に言われて動くようじゃだめなんだろうな
  • ユメのチカラ: なせ欧州のオープンソース開発者は活発なのか

    佐藤嘉則氏の「なぜ欧州のオープンソース開発者は活発なのか---FOSDEM2007に見るヨーロッパのOSS事情」という記事が面白い。 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070508/270280/ 佐藤氏はLinuxのH8アーキテクチャのメンテナーであり、サイオステクノロジーLinuxのサポートをおこなっているプロ中のプロである。 日という地域では、組み込みLinuxのベンダやハードウェアベンダ以外でLinuxのカーネルを仕事として開発、変更しているというエンジニアはほとんどいない。その意味で佐藤氏は貴重なエンジニアの一人である。 さて、上記の記事は彼がFOSDEM2007での旅行記という形式をとるが日の開発者への熱いメッセージでもある。引用する。 所属企業からの支援も「勝ち取るもの」 http://itpro.nikkeibp

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    daisukebe 2007/05/16
    環境は与えられるものではなく、自ら勝ちとるものである。
  • ユメのチカラ: オープンソースソフトウェアの本当の使い方

    リナックスアカデミーの濱野賢一朗さんと日立の鈴木友峰さんの新書である。献ありがとうございます。 鈴木さんとは、日OSS推進フォーラムのワーキンググループなどでいつもお世話になっていて、IPAでやったOSSの評価プロジェクトなどではご一緒させてもらったりした。 書も単なるOSSの解説だけではなく、IPAのOSS評価プロジェクトで得られた知見などをおりこみ類書にない特徴をだしている。(第4章など) 第5章で「OSSの課題」にふれているが、OSSミドルの発展はリナックスのようにはいかないだろうとしている。リナックスの開発の多くが最近はハードウェアベンダなどに勤務するOSの専門家によってなされているというのはよく知られているが、OSSミドルにはそのようなメカニズムがはたらきにくい。例えば、データベース管理システムの専門家はOracleのような専業ベンダーに多数いるが、彼らがOSSのデータベー

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    daisukebe 2007/05/15
    なるほど。ごくごく個人的にcommitできたらいいな
  • ユメのチカラ: Rubyって何よ。

    先日、NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」の事をこのブログで書いたものだから(「ハゲタカ」、「職人気質」など)、日頃このブログの読者でない方も多数訪問されている。ご訪問ご苦労さまです。45度おじぎ。(ぺこり) ハゲタカファンの皆様にとってはこのブログ、わけのわからない、Rubyだ、オープンソースだ、gdbの使い方だで、ほとんど興味を引かないものばかりかと思うのだが、ここは一つ、ハゲタカファンの皆様にRubyについて、お話をしてみたいと思う。 Rubyというのは、まつもとゆきひろという一人のプログラマが作ったソフトウェアである。(ふむふむ)。ソフトウェアを記述する言語のことをプログラミング言語というのであるが、Rubyはそのプログラミング言語の一種である。(ふーん)世界には様々なプログラミング言語があるのだけど、Rubyは赤丸急上昇の人気言語なのである。 ソフトウェアの世界にも流行すたりがある。プロ

  • ユメのチカラ: 眞鍋かをりのブログ

    『今やるべきことを必死にやっていれば、いつのまにか思わぬ引き出しが増えているものです』転職、眞鍋かをりのココだけの話やばい、ぐっときた。 引用のフレーズは2年前の眞鍋かをりの下記のブログの中で書かれていること。 http://manabekawori.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_1604.html 新番組で一生懸命試行錯誤している眞鍋に向かって昔からの友人が昔の彼女のブログから引用してメールを書いたとのこと。たぶん新しい環境に悩んでいる人に向けて、私なりにメッセージを書いたつもりだったんでしょう。 もちろん、自分なりの経験から思ったことを素直に書きましたよ。 そんでたぶん、そういうもんなんだろうと今も思う。 でも、その渦中にいる今の自分にとって、それが容易じゃないってことを改めて、再確認しています。 ほんとに、できるようになるんだろうか。 成長で

    daisukebe
    daisukebe 2007/04/19
    自分のブログに励まされる。ポジティブなブログ