深草の石峰寺では、南天の実が色鮮やかです。 石峰寺は、深草にある黄檗宗のお寺で、伊藤若冲が下絵を描いて約10年がかりで完成させたという五百羅漢像があることでも知られ、境内には若冲の墓もあります。五百羅漢は撮影ができませんが、ユーモラスな雰囲気さえ感じる独特な表情の石仏がずらりと並ぶさまは壮観です。一歩離れた全体を見渡せる場所にある石仏は若冲自身だとも聞きます。五百羅漢の周囲は竹やぶで、暖かい時期は蚊が多いため、この冬の時期こそ訪れるのによいかと思います。なお、石峰寺の五百羅漢は撮影が禁止ですのでご注意下さい。東京の椿山荘(ちんざんそう)には大正14年頃に石峰寺から移された約20体の像がありますので、参考にその写真を掲載します。 また、冬の境内は南天の実が色づいて、門前の竜宮門との取り合わせも絵になります。色彩の乏しい冬の季節、南天の実の赤色は目に鮮やかです。たくさんの南天が植えられています