今年は2月3日が伏見稲荷大社の初午(はつうま)大祭です。 初午大祭は、伏見稲荷大社の神が鎮座した「2月初午」の日に行われます。そのため日付は毎年変わり、今年は2月3日です。稲荷の神は、和銅4(711)年の2月初午の日、稲荷の三ヶ峰に降り立ちました。これには有名な伝説があります。秦氏の一族で大富豪だった秦伊呂具(はたのいろぐ)が、弓矢で遊んだ時、手近に的になるものが無かったので餅をこねて的を作り、矢を射かけました。すると、餅は3羽の白い鳥に姿を変え、彼方の山に飛び去って行ったのです。 白い鳥が飛び去った後、どういうわけか秦伊呂具の家は日に日に貧しくなっていきました。ついには生活にも困るようになった秦伊呂具が陰陽師に占わせたところ、陰陽師は五穀の神の祟りであると告げました。伊呂具には思い当たる節があります。そうです、大切な食料である餅を、あろうことか的にして矢を射かけたのです。伊呂具は慌てて、