岩倉の妙満寺を訪れました。「雪の庭」があることで知られています。 妙満寺 妙満寺は、元は現在の京都市役所の北付近(寺町二条)にあった顕本法華宗の総本山です。昭和に入って年々都市化が進んだため、都会の喧騒を避けるため、昭和43年に現在の岩倉の地に移って来ました。本坊にある「雪の庭」は、俳諧の祖と仰がれる松永貞徳によって造営されたといわれる雪月花の三名園のひとつです。いずれも成就院というお寺に作られ、妙満寺成就院の雪の庭、清水寺成就院の月の庭、北野にあった成就院(成就坊)の花の庭とがありました。清水寺成就院の月の庭も、年に何回か公開されています。花の庭は2022年に北野天満宮の梅苑に復興されたことで話題となりました。 妙満寺 雪の庭 松永貞徳は江戸時代初期に活躍し、妙満寺を会場として正式な俳諧の興業「雪の会」を催しました。これにより連歌から俳諧が独立して認められ、後の松尾芭蕉へも繋がって行きま