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ブックマーク / newsweekjapan.jp (84)

  • 牛丼屋のロックなBGMにみる音楽センス

    今週のコラムニスト:マーティ・フリードマン 日に来て感激したのは、BGMのセンスが最高にいいということ。東京のコンビニに入ると、日の今のヒット曲を流している。アメリカにいるより、東京にいるほうが時代を感じることができるとは思わなかった。コンビニで新しい音楽を「発見」できるなんて、まさに最高の環境だと思う。 僕が最初にB'zに出会ったのは、ラーメン屋さんで。聴いたことのない曲だったけれど、すごくいいと思い、それがJ-POPヘの入り口になった。こんなにマニアックなファンになるとは思わなかったけれど。 アメリカではBGMといえば、古い曲とかイージーリスニングばかり。でも、向こうのイージーリスニングは全然イージーじゃない。セリーヌ・ディオンとかホイットニー・ヒューストンとか、叫び系ばっかりじゃん。全然癒やされない。寿司店なら、お琴と三味線の「さくらさくら」に決まってるよね。 でも東京では、普通

    牛丼屋のロックなBGMにみる音楽センス
  • 愛用の携帯電話がスパイに変身

    しーっ! あなたは携帯電話に盗聴されているかもしれない。 「スパイフォン」というソフトウエアの著しい進歩で、最近ではどんな携帯電話にも簡単に盗聴プログラムを仕掛けられるようになった。値段も安く、特別な技術は必要ない。相手の携帯端末を手に取って、ソフトのダウンロードを許可するキーを押す必要はあるが、作業は数分で完了する。 驚くべきパワーを持つ新世代スパイフォンが出回り始めたのは08年から。最新のソフトなら、離れた場所にある携帯電話を勝手に通信状態にし、周囲の音を盗聴することもできる。盗聴の際の通信記録も一切残らず、持ち主は何も気付かないままだ。 インターネット上では、200社を超える販売会社がスパイフォンを販売している。価格は50ドル程度から(300ドル以上するものも数種類ある)。 彼らは頑として売上高を明かそうとしないが、私立探偵やコンピューター、通信関連の専門家は、携帯が盗聴器にされてい

  • 「ヒラリー叩き」で透けて見えた苦境

    タイのプーケットで開催されたASEAN(東南アジア諸国連合)地域フォーラムは、おいしいブログのネタが満載だ。 7月23日には、北朝鮮アメリカの非難合戦がさらにエスカレート。北朝鮮外務省はヒラリー・クリントン米国務長官に異例の個人攻撃を仕掛け、長官の「粗暴な発言」は「知性の欠如」を物語っていると罵倒した。 この口論のきっかけは、おそらくニューデリー訪問中のクリントンが20日にABCテレビとのインタビューで語った次の発言だ。「(北朝鮮は)注意を常に注意を引きたがる。幼い子供や聞き分けのないティーンエージャーを育てた経験のある母親の立場から言えることがあるとすれば──ほしがるものを与えてはいけない。彼らにその価値はない」 これに対して北朝鮮外務省のスポークスマンは、「クリントン夫人は国際社会の基的エチケットも知らないと言わざるをえない」と発言。「ときに小学校の女子生徒のように、ときに買い物を

  • クロックス撲滅運動、取り下げます

    風前の灯? アメリカだけでなく世界的に流行したクロックスだが今や破綻寸前に(インドネシア・ジャカルタで、09年4月) Beawiharta-Reuters 昨年8月、他の記者たちがバラク・オバマを追い掛けて全国を飛び回るなか、私はアメリカにとって大統領選よりはるかに重要な問題を追っていた。クロックスの異常な人気ぶりについてだ。あんなケバケバしい色のサンダルを公共の場で履くなんて! 私は、この恐ろしい流行を終わらせようと、記事を通じて人々に呼びかけた。それに対する読者の反応はすさまじかった。コメントが数千件、殺すぞという脅迫が数件、プロポーズがいくつか――。 その後あっと言う間に約1年が過ぎ、現在クロックス社の業績は急速に悪化。07年秋には75ドル21セントだった同社株は、現在3ドル程度にまで落ち込んだ(今の時代に下落しないほうがめずらしいとも言えるが)。この春には、同社のCEO(最高経営責

  • ニッポン政治の「ルノワール症候群」

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 私が感嘆してやまないのは活気あふれる民主主義だ。フランスやアメリカ、日に近いところでは台湾韓国といった国では、人々は民主主義のために生きている。民主主義のために戦い、自分のスタンスを明確にする。反対したり、支持したり。主張することを恐がらない。 フランスでは、選挙に投票しないとダメな奴だと思われる。投票することで権利を行使すべきだ、過去にこの権利を勝ち取るために死んでいった祖先のためにもムムそんな考えが根付いているからだ。 だが、フランスの政争も、韓国の激しさと比べればたいしたことはない。私が前回ソウルを訪れたときには、野党議員が立法阻止のために国会に立て篭っていた。議事堂に入るために、チェーンソーを持参した議員までいた! この日に私が取材した議員たちは皆、包帯を持ち歩いていた。 ご存知かと思うが、今年5月に自殺した韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大

    ニッポン政治の「ルノワール症候群」
    dazed
    dazed 2009/07/21
    “韓国や台湾と違って、今の日本人は民主主義のために闘う必要がなかった。自分が勝ち得たものは大切にしても、誰かにもらったものは大切にしないものだ。”
  • ジョージ・W・ブッシュ流、第2の人生の探し方

    歴史的な不支持率でホワイトハウスを去ったブッシュが、地元テキサスで支持者に囲まれながら新たな活動を模索している 経済学の授業中、携帯電話に着信があった。テキサス州ダラス在住の大学生パトリック・ビブ(19)は画面に目を落とす。相手方の番号は非表示。大した用事じゃないな。ビブはそう判断し、電話に出なかった。授業後、残されたボイスメッセージをチェックすると、声の主はジョージ・W・ブッシュだった。 その留守録で、つい最近までアメリカ合衆国大統領だった男は4度も「ありがとう」を言っていた。ビブが前大統領夫の「帰郷」歓迎のプラカードを作り、近隣の住民に1枚20ドルで売り歩いたと聞いて、大いに感動したということらしい。 「この留守電で(感謝の思いが)十分に伝わるといいが」とも、ブッシュは言い添えていた。ビブは辛抱強く最後までメッセージを聞いてから電話を切り、次の授業に向かった。 プラカードの販売を思い

    dazed
    dazed 2009/07/17
  • フロリダ篤志家夫婦殺人事件の冷血

    先週フロリダ州のペンサコーラ近郊に住むビリングス夫が自宅で殺された事件は、捜査が進展するに従ってその異常さが浮き彫りになってきており、全米のニュースでは連日報道されています。このビリングス夫ですが、自分たちの子供(再婚のためこの夫婦の間の子ではありませんが)以外に10人の子を養子に迎えて育てていたのです。その多くが、いわゆる「ダウン症」や障害を持つ子であり、そうした子を迎えて幸福に大家族を築いていた、正に篤志家といって良い夫婦でした。 そんな夫が惨殺され、多くの子が後に残された悲劇もさることながら、複数の犯人が自宅を襲撃した、しかも相当に計画性のある犯行ということ、そこまではまだ通常の殺人事件とも言えます。ですが、計画に関与していたのが現時点で8人、その多くがイラク帰還兵であり、犯行の中心には1人の中年女性が重要なカギを握っているらしい、これはやはり異常な事件です。 現在のところ分か

  • マイケル死去のウラで進行していたカリフォルニアの財政危機

    6月25日の死から7月7日の追悼式まで、マイケル・ジャクソンのニュースがアメリカのメディアを席巻していた期間、来なら大きく取り上げられて良いニュースが沢山ありました。サミットしかり、ウイグルでの暴動しかり、多くの事件がマイケル死去報道の影にかすんでしまっていたのです。その中には他でもないカリフォルニアの財政危機問題も入っています。 カリフォルニア州の財政は危機が続いています。そもそも現職のシュワルツェネッガー知事が就任するに至った2003年の選挙自体が、この問題に端を発したものでした。カリフォルニアは20世紀末のクリントン政権下にシリコンバレーを中心に「IT革命」の中心地として大変な繁栄を謳歌しました。当時のデービス知事(民主)は景気のおかげで税収が伸び、歳入超過になるごとに減税を行っていったのです。 ところが2000年に「ドットコム・バブル」が弾けたことと、これに続く電力危機などで州財

  • 短命内閣の連鎖を断ち切るにはアメリカ式の予備選が必要か?

    都議選の結果が出て、いよいよ政局が動き出すことになりました。安倍(在任366日)、福田(在任365日)に続いて麻生政権も1年に満たない短命に終わる可能性が濃厚です。勿論、これでは内政も外交もうまくいくはずはありません。どうしてこんなことになったのでしょう。安倍元首相はともかく、福田前首相も麻生現首相も、就任前には「過去の実績からも言動からみても総理の資質がある」と思われていたのです。それが就任して少しすると支持率が低落を始めて、最後は無惨な数字に追い詰められる、この現象は何を意味しているのでしょうか? 結果論から言えば、それぞれが宰相の器に欠けていたわけで、そうしたことを避けるにはアメリカ大統領選に見られるような長期間の予備選を行う必要がある、そんな議論があります。あらゆるジャンルの政策、個人の生い立ちを含めたキャラクターの総点検などを行い「叩いてもこれ以上ホコリが出ない」ように鍛え上げて

  • ロシアで露呈した「オバマ教」の限界

    冷たい空気 モスクワ郊外にある首相公邸でプーチンと会談するオバマ(7月7日) Alexei Druzhinin-RIA Novosti-Reuters バラク・オバマ米大統領のロシア訪問は失敗だったようだ。ドミトリー・メドベージェフ大統領とウラジーミル・プーチン首相との会談は張り詰めた雰囲気で、身振りもぎこちなかった。 モスクワの新経済大学院で行った演説の受けも悪く、現地の報道陣はアメリカのロックスター大統領の訪問に退屈しているようだった。そして現実的な成果は......何もなかった。 「ロシアに伝わらなかったオバマのスター性」と題した7月8日付のニューヨーク・タイムズ紙の記事は、その理由をいくつか解説している。ロシア人は疑り深く、そもそもアメリカ政治家を信頼していない。演説の内容もロシア語には訳しにくかった。あるロシア市民に言わせれば、「ロシア人は世界で最も賢明」だから、オバマに関心し

  • シン首相が仕掛けるインド版ビッグバン

    謙虚な経済通 政敵には弱い指導者とたたかれたが、シンの改革案は過激で大胆 B Mathur-Reuters 過去15年間の大半、インドの政治はあまりに混沌としていて首相就任後100日間の目標はただ1つ、権力の座から転げ落ちないことだった。だがマンモハン・シンは、現職の首相として戦った5月の下院総選挙で圧勝。折からの世界金融危機も相まって、アメリカの新しい大統領と同じく最初の100日で何を成し遂げられるかが注目の的になっている。 最大与党のインド国民会議派が過半数近い議席を獲得したことで、シンは官僚主義を打ち破り成長志向の経済政策を取ることもできるようになったと、専門家はみる。彼らはシンのために長い「ToDoリスト」も作っている。 だがおそらく、誰より大胆で革新的な政策を打ち出しているのはシン自身だろう。まだ誰も彼に期待していなかった選挙戦の間に練られたシンの100日計画には、具体的で実のあ

  • マイケルの死とアメリカのイスラーム

    マイケル・ジャクソンの突然の死は、世界中のファンの衝撃だった。7日に行われた追悼式にも160万人の参加応募が殺到し、その豪華さ、盛大さは空前絶後である。 さて、そんな話題のなかで、アラブ系メディアで目を引く報道がある。「はて、マイケルがイスラーム式に埋葬されたかどうかは、定かではない。」 マイケル・ジャクソンがイスラーム教徒だった? 実は昨年11月、マイケルがイスラーム教徒に改宗した、との報道があるのだ。すでに1989年に改宗していた兄のジャーメイン・ジャクソンの薦めで改宗し、名前もイスラーム教徒風に、ミカエルと変えた。2005年にバハレーンに行ったときには、モスクを建てる決意をした、とも報じられている。 英米で有名人がイスラームに改宗することは、珍しいことではない。特にスポーツ界では、ボクシングのカシアス・クレイ(改宗後モハメド・アリと改名して、日でアントニオ猪木と異種格闘技を戦ったの

    マイケルの死とアメリカのイスラーム
  • 完璧な葬送~マイケル・ジャクソン追悼式

    兄のマーロン・ジャクソンがジャクソン家を代表するかのようなエモーショナルな弔辞と列席者への謝辞を述べた後、マイクは妹のジャネット・ジャクソンに渡されました。場内も、そしてTV中継を見ていた世界中のファンも、ジャネットの弔辞が2時間にわたる追悼式の締めくくりになると信じて疑わなかったと思います。私もそうでした。 ですが、ジャネットはマイクのスタンドをずいぶんと低く下げるのです。おやっと思って見ていると、マイクの前に立ったのはマイケルの長女、パリスでした。叔母のジャネットから「大きな声でね」と励まされると、パリスは毅然として述べたのです。「わたしがこの世に生まれてからずっと、わたしのダディは誰から見ても最高のお父さんでした。一言だけ言わせて下さい。私はお父さんが大好きです」 そういって泣き崩れるパリスをジャネットは抱きしめていました。 11歳のあどけないパリスが、世界中の人々の涙を誘ったその瞬

  • ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

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  • インドネシア経済を立て直した女

    08年12月、ある種の金融津波がインドネシアを襲った。例の世界的信用収縮の波ではない。インドネシア政府が国民や企業に対し、今後きちんと納税すれば過去の脱税は罪に問わないという新政策を打ち出したため、国庫に納税者のお金が押し寄せたのだ。 税収が正確にどれだけ増えたかはまだ不明だが、エコノミストは年間で50%以上は増えたと予想する。「これまで税務上存在もしていなかった納税者や過去の過ちを正したい納税者からの歳入が飛躍的に増大した」と、この政策の発案者であるスリ・ムルヤニ・インドラワティ財務相は言う。 この税収増はスシロ・バンバン・ユドヨノ政権、とくにムルヤニの大きな手柄だ。この国では、98年まで32年間続いたスハルト独裁政権の間に縁故資主義がはびこった。ムルヤニは閣僚としてユドヨノ政権に参画した4年前から、そうした金融構造の解体を推し進め、金融秩序を取り戻した。 また政府と民間双方の債務を削

    dazed
    dazed 2009/07/06
    インドネシアは今年、最大5.5%の成長を達成できるかもしれないと、ムルヤニは言う。昨年の6%をわずかに下回るだけで、今年はインドか中国のどちらかを抜く可能性もある。部下に対するムルヤニのメッセージは単
  • 日本が伝えない「バカ大統領」自殺の真実

    今週のコラムニスト:コン・ヨンソク 韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が自殺して1カ月。日ではすでに過去の話だが、韓国では今もその余波が収まらない。そこには日で伝えられない、国民のなかに流れる特別な感情がある。 たしかに日で盧武鉉のイメージは悪かった。しかし隣国の前大統領が非業の死を遂げたのだ。もう少しニュースになってもいいと思うのだが、自殺直後の日のメディアは淡々と事実関係を述べるに過ぎなかった。 そして案の定、韓国の歴代大統領の不正疑惑と同一線上で報じられた。だが、いくら不正疑惑とはいえ、彼が命を賭けて闘った軍事独裁者の全斗煥(チョン・ドゥファン)や、その右腕の盧泰愚(ノ・テウ)と同じように扱うなんて......。もう少し深い洞察がほしかった。専門家の言う「左右の対立」というお決まりの説明を鵜呑みにするのではなくて。 韓国社会の真実がこうも歪められては、日韓新時代も夢のまた夢

    日本が伝えない「バカ大統領」自殺の真実
    dazed
    dazed 2009/06/30
  • 訃報の続くアメリカ芸能界

    ここ1週間、アメリカの「エンタメ」ニュースでは、訃報ばかりが相次いでいます。世界的に有名なのは、6月25日に亡くなったマイケル・ジャクソンと、ファラ・フォーセットですが、その他にも、この2人の2日前には、60年代から80年代にかけてお笑いTV番組『トゥナイト』で司会のジョニー・カーソンの相方を務めていたエド・マクマホンが亡くなっています。 また、この3人ほど「ビッグ」な存在ではありませんが、28日の日曜日には洗剤のコマーシャルで商品を売り込む独特のキャラが有名だったビリー・メイズという異色タレントが急死しています。いくら裾野の広いアメリカの芸能界といえども、1週間に4人の訃報というのはちょっと異常です。 天寿を全うした感のあるのはマクマホンだけで、フォーセットはガンとの壮絶な闘病の末の62歳の死でした。ニュースとしてある程度世間的な覚悟ができていたのは、この2人の場合までで、ジャクソン急死

  • 実はIT先進国のイラン、規制も実効なし

    いくら宗教指導者が強い影響力を持つイランとはいえ、中世のやり方では21世紀のテクノロジーは取り締まれない。欧米の複数の公安当局関係者によると、イラン政府は反大統領派の勢いを止めようと、フェースブックやミニブログのトゥイッター、それに携帯メールを遮断しようと試みているが、うまくいっていない。あまりに普及が進んでいて対策が追い付かないためだ。 イラン当局の取り締まりは「下手だ」と米諜報機関の元高官は言う。さまざまな手を試みてはいるものの「反大統領派の連絡を断つには至っていない」と言う。 政府が複数の通信網の遮断に成功したときでさえ、効果は限定的だった。「みんな携帯電話を持っている」と言うのは、米国防総省の元情報分析官マシュー・バートンだ。通話やメール送信ができなくてもカメラで写真が撮れる。 「ネットワークト・カルチャー」という名のブログによれば、公安当局はトゥイッターを利用して偽の情報を流した

  • iPodが戦争を変える

    話している人の両手を縛ることは舌を縛るのと同じだ──アラビア語にはそんな意味のことわざがある。イラクに駐留する欧米の兵士は、地元の人々と意思疎通を図る上で、ジェスチャーがいかに大切かを知っている。 例えば片手を握って開いて、また握ると「光」を意味する。しかし1回だけ開くと「爆弾」だ。最近イラクから帰還したある兵士は、イラク人男性を腹ばいにさせるために、自ら地面に寝そべって実演しなければならなかった。 これまでの米軍なら、戦場用に開発した高価な特別仕様の携帯端末に、翻訳ソフトなど最新のアプリケーションを搭載して持たせただろう。ただし、翻訳は現代の兵士に必要な数多くの機能の1つにすぎない。 未来の「ネットワーク戦争」では兵士同士だけでなく、兵士が兵器システムや諜報活動の情報源と「つながって」いなければならない。軍事衛星や無人偵察機、地上のセンサーから送られる大量の情報を理解するには、多機能で使

  • マイケル・ムーア次の標的はウォール街

    Moore Is Less お騒がせ映画監督の新作は「金融システム崩壊」がテーマ。金融界のリッチな経営陣の責任に迫るが、金持ちを非難するだけでは金融危機の質はあぶり出せない ドキュメンタリー映画界の風雲児マイケル・ムーアが次回作に選んだのは、これまで以上に大きなテーマ──国際金融システムの崩壊だ。10月には、約90分の作品を見るために世界中の人が映画館に押し寄せることになるだろう。 新作のタイトルはまだ決まっていないが、ムーアは5月に行われたカンヌ国際映画祭で内容を一部明らかにした。 「金持ち連中はある時点で、まだ富が足りないと考えた」と、ムーアは説明した。「もっと多くの、けた違いに多くのカネがほしい、と。そこで彼らはアメリカ国民が必死に稼いだカネを巻き上げるシステムをつくり上げた。なぜ、そんなことをしたかって? それをこの映画で見つけたいんだ」 悪役をビデオカメラの前に誘い出すのが得意