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ブックマーク / machida77.hatenadiary.jp (33)

  • マクガバン・レポートの真実 - 火薬と鋼

    マクロビオティックや代替療法の記事では、1977年に報告されたアメリカ生活指針・マクガバンレポートで「元禄時代以前の日事」を理想としたという話がしばしば紹介されている。その真相を追うシリーズの第3回。 マクガバン・レポートに関するメモ (追記あり) - 火薬と鋼 マクガバン・レポートを巡る伝説 - 火薬と鋼の続き。 過去2回のエントリで、アメリカで1977年に出された事目標に関する報告、通称"マクガバン・レポート"の日での紹介のおかしさについて触れてみた。 その後、実際にマクガバン・レポート(マクガバン報告)の日語訳である『米国の事目標(第2版) 米国上院:栄養・人間ニーズ特別委員会の提言』(品産業センター、1980)を図書館で借りることができた。 今回は、このマクガバン・レポート(マクガバン報告)の邦訳を元に、実際のレポートがいかにマクロビオテックや代替療法の世界での

    マクガバン・レポートの真実 - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/08/10
    「元禄以前の食事に至っては全く論外で、悪質な捏造と言っていいだろう。」/すばらしいエントリ。今後は自信を持って否定できます。
  • マクガバン・レポートを巡る伝説 - 火薬と鋼

    マクガバン・レポートに関するメモ (追記あり) - 火薬と鋼の続編。 来まともな報告であったマクガバン・レポートがトンデモ健康法の世界で歪められている件について、前回はメモとして書いてみた。 今回は参考になりそうな資料にあたって更にその伝説―真実とは思えないような部分―について追っている。 疑問の果てに、伝説の起源はみつかるのだろうか。 持田鋼一郎『世界が認めた和の知恵 マクロビオティック物語』(新潮社、2005.2) 一つ目はマクロビオティックの世界での扱いの典型例。 アメリカ上院の栄養問題特別委員会が世界的規模で行った慢性病と栄養に関する調査報告書である。 疑問:「世界的規模」は当なのか。アメリカ生活のための報告で、元になったのはそれ以前の委員会の調査やヒアリングなのに。 「がんや血管・心臓病などの慢性病が増えた原因は生活の誤りにある。生活を改めなければ、先進国は慢性病の

    マクガバン・レポートを巡る伝説 - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/08/04
    凄い調査力。/Dietary Goals for the United Statesの原本を見ようと資料を集めたのですが、数十ページしか見られなくて困っていた。5000ページというのまで捏造だったとは。バランスガイド作成者の先生も知らないはずだ。
  • マクガバン・レポートに関するメモ (追記あり) - 火薬と鋼

    幻影随想: マクガバン・レポートとはや2009-07-27で紹介されたマクガバン・レポートについてのメモ。 1977年に報告されたアメリカ生活指針・マクガバンレポートでは「元禄時代以前の日事」を理想とするという話がしばしばマクロビや日の伝統を推奨するWebサイトに紹介されている。 しかし当にこの記述があるのか。日で勝手に書き加えられた可能性がある。 (仮に原文にあったとしても栄養学的に価値のあるものだとは思えないが) この問題について、とりあえず参考になりそうな情報のメモを残す。 (1)マクガバン・レポートそのものについて レファレンス協同データベースに邦訳図書の情報があった。 http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000031057 http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/se

    マクガバン・レポートに関するメモ (追記あり) - 火薬と鋼
  • ポニョ=猫説 - 火薬と鋼

    ネタにカテゴライズしているが実話である。 ある日、家のテレビで「崖の上のポニョ」のDVDのTV CMが流れていた。 それを見た母は 「ポニョってだよね」 といつものように意味不明なことを言い出した。 さすがにその唐突な発想に驚いた私が理由を聞くと、母はこう答えた。 「だって泳いでるし」 ますます意味が分からない。 しかしこうしたやり取りはよくあることなので、魚であることだけ説明してその場は流した。 思い返すと不思議なのだが、ポニョをと認識することは、どうしたら可能なのだろうか。 ポニョなみに横に広がった我が家のを見ると、丸さがポイントなのかもしれない。 でもうちのは泳がないしな…。

    ポニョ=猫説 - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/06/29
    お母様から目が離せません。
  • 図書館分類の実際とニセ科学問題 - 火薬と鋼

    http://d.hatena.ne.jp/yukitanuki/20090522/p2こちらのエントリでの分類について疑問があげられていた。 分類については以前図書館とニセ科学と過去の誤謬 - 火薬と鋼で少し触れたが、今回はもうちょっと実務に即して解説していこう。 図書館の分類と屋の配置 日図書館は、日十進分類法(NDC)に基づいて分類を付与している。 のテーマ(主題)や形式に該当する番号や付与方法はNDCの(最新版は『日十進分類法 新訂9版』表編と一般補助表・相関索引編の2冊セット)に詳しく記載されている。 図書館の分類は、物凄く単純化して言えば「似た内容のが近くに置かれていると便利だ」という考えに基づいていると思っていい。 この分類は、古くは博物学(東洋では草学)や辞書・事典、学問の専門分野の区分に基づいて生まれた。 このため、一般の人には分かりにくい分類になっ

    図書館分類の実際とニセ科学問題 - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/05/23
    分かり易い解説です。素晴らしいです。
  • 足を踏む猫 - 火薬と鋼

    の日常の挙動というのは、を飼ったことがない人にはわからないほど個性的である。 例えば水の飲み方にしても、蛇口から流れている水しか飲まない、汲んだ水しか飲まない、前足ですくって舐めるなど、によって個性がある。 日常の動作、仕草には性格同様、かなりの違いを感じる。 現在我が家で飼っているには、これまで飼ったにはない習性がある。 人の前を通り過ぎる時、必ず足を踏むのだ。 片方の後ろ足で人の足の甲を踏む。 時に足を踏んだまま立ち止まってしまうことさえある。 人の足に擦り寄ってくるというのはいるが、わざわざ足を踏むというのはあまりいないのではないだろうか。 それともたまたま我が家にはそういうがいなかっただけで、世間には結構いるのだろうか。

    足を踏む猫 - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/04/14
    確かにいろいろな子がいますよね。足をわざわざ踏む子はいなかったですね。/寝っ転がって雑誌を読んでいると必ず本の上にハコ座り。
  • 問題ある図書館に非正規で勤めてしまった新人に贈る - 火薬と鋼

    ある大学図書館に委託として勤めたが、職場の状況が悪く、早々に辞めたくなったという卒業生と話をした。 この時期、そういう人は新卒でなくともいるだろう。 今回はそういう人に向けて書く。 まず、自分の過去の経験と最近の人からの伝聞を元に書くと、以下のような図書館はたいてい酷いことになる。 (1)図書館の規模が小さく、一人当たりが受け持つ業務の種類が多い (2)働いている人間に対立構造がある (3)契約や業務を理解しない人間が図書館の正規職員や管理職にいる 小さな図書館では一人あたりが受け持つ業務の種類が多く、大体不満がでてくる。 図書館人は全ての業務に通じていることは少なく、特定分野のみに通じていることが多い。 それが不得意分野の業務もやる(あるいは不得意な人間と仕事をすることになる)と、かなりのストレスが生じる。 身も蓋もないことを言うと、図書館業界なんてのは図書館以外ではとても勤まらないよう

    問題ある図書館に非正規で勤めてしまった新人に贈る - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/04/07
    委託の栄養士として就職した卒業生から泣きながらの相談を受けたことがある。なんか思い出した。何処の業界でもあるのですね。
  • 「妊婦を撃てば2人殺害」は、過去の実例がある - 火薬と鋼

    http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090324/mds0903240752002-n1.htm イスラエル軍兵士が、アラブ人妊婦に銃の照準を合わせた絵に「1発で2人殺害」の文字を入れたTシャツや照準の中に少年の絵を描き「小さいほど難しい」と書かれたTシャツを着用していて問題視されるニュースが報じられた。 日のこの報道では詳しく報じていないが、この思考法は、スナイパー、狙撃兵に特有のものだ。 海外の報道を見ると、このTシャツがスナイパー用のものであることが記されている。 http://www.haaretz.com/hasen/spages/1072466.html 報道ではジョークということになっているが、妊婦を射殺して2人分の記録とした例は、狙撃の歴史では事例がある。 また、今回のような残酷なジョークが訓練で発揮された例もある。 邦訳された

    「妊婦を撃てば2人殺害」は、過去の実例がある - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/03/25
  • 身土不二のやりたい放題 - 火薬と鋼

    最近マクロビオティックに関して懐疑的・批判的なブログのエントリやはてなブックマークのコメントが見られるようになった。しかし実際マクロビの活動家がどのような主張をしているかは案外知られていないようだ。そこで今回はマクロビの重要な理念である身土不二の実態について紹介する。 なお、あわせてどらねこさんがマクロビの身土不二について批判的に記した 身土不二と地産地消ってどう違うの? - とらねこ日誌 身土不二と健康問題 - とらねこ日誌 以上のエントリもお勧めしておく。 (注:リンク先記事再編集に伴い2013-2-7にリンク変更) マクロビの身土不二は伝統でも地域でもない 身土不二は来「地元の旬の品や伝統が身体に良い」という理念だが、実際は伝統や地域というものを取捨選択、時には改変している。その結果、伝統や地域とはもはや呼べないものになっている。 さて、皆さんは「地元」と聞いてどのくらいの範囲

    身土不二のやりたい放題 - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/03/20
    欧米における身土不二の想定範囲やマクロビのトンデモが分かるオススメ参考図書の紹介。町田さんならではの良エントリー/マクロビの本質が知られぬまま広がりつつある現状への注意喚起。/どらねこ日誌の紹介大感謝
  • きょうのねこ - 火薬と鋼

    寒いと引きこもる我が家のねこ。もふれない。 元気な近所のねこ。 でも寒いのでのってくる。もふもふ。

    きょうのねこ - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/03/10
    いいなぁ
  • 食育・マクロビオティック・大学図書館 - 火薬と鋼

    育とともに普及するトンデモ - 火薬と鋼の関連エントリ。 先日の夕刊にNHK学園の広告が掲載されていた。そこにはこんな内容が。 http://www.n-gaku.jp/life/dtl/5S2.html とうとうここまでマクロビティックも普及してしまった。 どらねこさんが紹介したように育の授業どころか給にまで採用された例もある。 汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOG 来のマクロビオティックの考え方はかなり無茶な、科学的というより信仰・思想色が基にあるものだが、当たり障りのない部分だけ抜き出して都合よく解釈した「カジュアルなマクロビ」とでも言うべきものが最近普及している。 ここから更に深みにはまってしまう人もいるかもしれないし、育そのものの危うさも心配だ。 今回は育とマクロビオティックを巡る現在の状況について大学図書館の側から見える状況を書いてみたい。 育の強引さ

    食育・マクロビオティック・大学図書館 - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/03/08
    良エントリー/大学図書館におけるマクロビ本の現状。/食育基本法とともに、分布を広げて来たカジュアルマクロビ。将来の管理栄養士がトンデモ本に侵される危険性、憂鬱。
  • 栄養学の歴史:食卓の恐怖 - 火薬と鋼

    栄養学の歴史 (KS医学・薬学専門書) 作者: ウォルター・グラットザー,水上茂樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/28メディア: 単行購入: 4人 クリック: 33回この商品を含むブログ (3件) を見る 図書館の蔵書の都合上、品、栄養関係のを見る機会がやたらとある。 この分野はカジュアル化した擬似科学、あるいは迷信というものが入り込んでいて、色々と悩ましい。 特に公共図書館ではその手の擬似科学に対抗する資料が少ないため、バランスを取ることが難しい。 その手の情報について、基礎的な流れを把握したい人にお勧めなのが今回のだ。 タイトルだけ見ると栄養学という学問や研究の歴史だけ扱っているように見えるが、それだけのではない。 原題はTerrors of the table : the curious history of nutritionといい、これは現在広く受け

    栄養学の歴史:食卓の恐怖 - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/03/06
    買いました。
  • 肉汁は守られるか、そして『マギーキッチンサイエンス』のすすめ - 火薬と鋼

    『美味しんぼ』と『築地魚河岸三代目』を比較してみる。 - 三軒茶屋 別館 これを読んでちょっと調理学の『マギーキッチンサイエンス』を思い出した。 マギー キッチンサイエンス -材から卓まで- 作者: Harold McGee,香西みどり,北山薫,北山雅彦出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2008/10/09メディア: 単行購入: 8人 クリック: 131回この商品を含むブログ (6件) を見る料理の世界で常識とされているようなことが、時代とともに変わったり、間違いだったことが判明したりするというのは結構あることだと思う。 その結果、料理マンガに出てくる知識も変遷がある。 中には誤りだったという話がいつまでも正しいものとして伝えられていることもある。 同書で紹介されている肉汁の話はその一例。 よく料理の説明では肉の表面を強火で焼きつけて肉汁が逃げないようにするという解説が見られる

    肉汁は守られるか、そして『マギーキッチンサイエンス』のすすめ - 火薬と鋼
    doramao
    doramao 2009/01/08
    うわぁ、未読だった、早速買わねば。・・・買いました。