≪生まれて初めての漢字≫ 「●」という漢字があります、さあ、これをなんと読みますか? 答えは「カブトガニ」です。「足袋のコハゼ」ってありますね、あのコハゼを漢字で書きなさい。ハイ、正解は「鞐」です。 それじゃ、こんどは宛て字の問題です。「鳳梨」という漢字2文字、これ、なんと読むでしょう? わかりますか? これは「パイナップル」です。それじゃ「石決明」はどうでしょう? ヘンな字ですが「アワビ」と読むんですよ。以下、難問はいくらでもでてくる。 「日本漢字能力検定」略して「漢検」のいちばんむずかしい1級の試験問題をクイズふうにならべてみるとおよそこういうことになる。 こんな問題に答えなさい、といわれてもさっぱりわからない。わからないのもあたりまえ。こんな漢字、ふだんの言語生活にまったく関係ないからである。わたしだって人並みに教育をうけてきたが「●」なんて、生まれてはじめて見た。「鞐」にいたっては