30日正午過ぎ、香川県小豆島の三都半島沖約1・5キロで、1頭のイノシシが小豆島方向に泳いでいるのを、高松海上保安部交通課職員、小野寺一幸さん(49)が発見した。 香川県本域と小豆島の間の備讃瀬戸東航路上で、「海の銀座」とも言われるほど船泊の航行が多い海域を、悠々と泳いでいたという。 発見当時、小野寺さんは第六管区海上保安本部所属の巡視船「ぎんが」(700トン)に派遣され同航路の標識ブイを設置する作業の支援に当たっており、肉眼ではっきり認識できる距離でイノシシを発見、撮影したという。 小豆島では長年、イノシシの生息はないとされていたが、今年1月と2月、相次いでイノシシと乗用車との衝突事故が発生、2月の事故では死体が収容された。 発見した小野寺さんは「無事、島までたどり着いてくれれば…」と話しているが、上陸されそうな小豆島町の農林水産課職員、丸本茂さん(47)は「招かれざる客ですね」と少々困惑