函館市ではこれまでとれていなかったタラバガニが、先月下旬から水揚げされています。専門家は「水温の低い時期に道東などから流れ着いたタラバガニの幼生が成長したのではないか」としています。 函館市恵山町の沿岸では先月末からタラバガニがとれていて、4日も漁船が港でカニを水揚げしていました。 漁業者の1人は「函館では今までタラバガニの水揚げは見たことがありません。これまで200匹近くとりました」と話していました。 函館市水産物地方卸売市場では先月28日からタラバガニが入荷していて、3日までにおよそ10トンを取り扱ったということです。 渡島総合振興局によりますと、記録が確認できる1991年以降、函館市でタラバガニが水揚げされた記録は残っていないということです。 水産資源に詳しい北海道大学大学院水産科学研究院の高津哲也教授は「タラバガニは低い水温のオホーツク海や道東で水揚げされるが、2010年から201