トランプ関税で不透明感…三菱重・川重・IHIは成長軌道を維持できるか、注視ポイントを探る ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

航空機エンジン注視 国際事業が共通課題 政府の防衛費増額やエネルギー安全保障などを背景に成長軌道に乗る重工業大手。トランプ米政権の関税政策などにより事業環境の不透明感が増す中、民間航空機の機体製造やインフラ関連、自動車用過給器をはじめ、業績に影響を与える可能性がある。トランプ政権の政策に左右されながらも、三菱重工業、川崎重工業、ＩＨＩは引き続き堅調な業績を維持できるか。注視するべきポイントを探る。（八家宏太） 重工大手３社の売上高（２０２４年３月期）に占める米州事業比率は三菱重工が２７・３％（米州）、川重が２９・８％（米国）、ＩＨＩが２０％（北米）。三菱重工は「ガスタービン・コンバインドサイクル（ＧＴＣＣ）」「フォークリフト」「車両過給器」で、川重は「２輪車・オフロード４輪車」「鉄道車両」で、ＩＨＩは「車両過給器」で主に米州事業においてそれぞれ影響を受ける可能性がある。 トランプ政権の化石