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ブックマーク / webronza.asahi.com (67)

  • 原宿の路上で「反天皇制」を叫んだ若者たち - 瀬木 理|論座アーカイブ

    原宿の路上で「反天皇制」を叫んだ若者たち 映画『秋の嵐 Harajuku im herbst』、30年ぶりに作品化 瀬木 理 「情況」編集委員 30年前、「昭和」から「平成」への代替わりの時期に、東京・原宿で「天皇制はいらん」と訴え続けた若者グループがあった。「反天皇制全国個人共闘〈秋の嵐〉」を名乗った彼ら・彼女らの行動を記録した映画『秋の嵐 Harajuku im herbst』(上映時間約90分、〈秋の嵐〉映像製作委員会)が、12月21日、東京都内で上映される。 映像は当時普及し始めたばかりの家庭用VHSビデオでメンバーが撮影したもので、粒子は粗く手ブレも激しい。いまでこそスマホで動画を撮影するのは日常のことになったが、この時代にマスメディアや記録映画の取材を除いて、当事者たちによって活動の記録が映像で保存されていたのは稀だ。 監督の犬川犬夫さんは1974年生まれで、30年前はまだ中学

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  • 必見! 成瀬巳喜男特集、最高作『噂の娘』 - 藤崎康|論座アーカイブ

    必見! 成瀬巳喜男特集、最高作『噂の娘』 藤崎康 映画評論家、文芸評論家、慶応義塾大学、学習院大学講師 東京の神保町シアターで「没後50年 成瀬巳喜男の世界」が開催中だが、男女や親子の情愛の機微を繊細に描く女性映画/メロドラマの名匠・成瀬の、なんと25作品がスクリーンで堪能できる貴重な特集である。 むろん、上映作品はいずれも必見だ。が、あえて必見中の必見作を絞れば、戦後の傑作群、かの究極の腐れ縁映画『浮雲』(1955)、『流れる』(1956)、『放浪記』(1962)、『乱れる』(1964)、『乱れ雲』(1967、遺作)、となろうか。 いやこれでは教科書的すぎるので、比較的知られていない戦後の名品、『銀座化粧』(1951)、『おかあさん』(1952)、『お国と五平』(同)、『』(1953)、『鰯雲』(1958)、『秋立ちぬ』(1960)を挙げるべきか。いやいや、日映画第1期黄金時代の19

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  • 父は福島原発の誘致にたずさわった県庁職員だった - 鈴木久仁子|論座アーカイブ

    父は福島原発の誘致にたずさわった県庁職員だった 165万部のあの写真集を担当した元上司に聞いてみました[1] 鈴木久仁子 編集者・朝日出版社 はじめまして。鈴木久仁子と申します。私は2000年に朝日出版社という会社に入社し、高校生に連続講義をしたや、ノンフィクションなどの編集をしています。怠け者で、あまりをつくりませんが、仕事はすごく楽しいです。 今回、「神保町の匠」担当の方に声をかけてもらい、「出版界やのことであればなんでも書いていい」とのことですが……自分に書けることが思い浮かばなかったため、身近な人に、こんな機会でもなければ聞かない話を聞いてみようと思いました。今回登場するのは、元上司の赤井茂樹さんという人です。 赤井さんは1956年生まれ、84年に朝日出版社に入社、91年に篠山紀信さん撮影、樋口可南子さんが被写体の『water fruit』、165万部のベストセラーになった

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  • ローマ教皇フランシスコの日本への思い - 菊地功|論座アーカイブ

    ローマ教皇フランシスコの日への思い いま、深刻な「いのち」の危機が、被災地だけではなくこの国のあちこちで起こっている 菊地功 カトリック東京大司教区大司教 11月23日から26日までの4日間、カトリック教会の教皇フランシスコが来日する。38年ぶり2度目となるカトリック教会の教皇来日にはどんな思いが込められているのか。来日の意義はどこにあるのか。カトリック東京大司教区の菊地功・大司教が語った。 教皇フランシスコ、長崎・広島へ カトリック教会の教皇による来日は、1981年の第264代教皇ヨハネ・パウロ二世以来、38年ぶり2度目となります。 教皇が今回の来日を決めた背景には、さまざまな思いがあったと思います。 一つは、教皇個人としての、日という国への思いです。 教皇はもともとイエズス会に所属している方ですが、そのイエズス会にとって日は、創立者の一人であるフランシスコ・ザビエルが、修道会の創

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  • 家族の憲法論、その不在について(上) - 駒村圭吾|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    杉田発言 ―「生産性」を指標とする家族論― 平成から令和に時代が移ったその瞬間、あたりまえであるが、夜は昨日とまったく同じように果てしなく続いていた。この際、終わりゆく平成の余韻を味わおうと思い、窓の外にひろがる闇をじーっと見つめていると、宮崎駿でもイチローでも小泉純一郎でもなく、なぜか杉田水脈衆議院議員の顔が現れた。やはり、同議員の発した例の発言がずっとひっかかっていたようで、そのことを抜きにして平成は語れないのではないか、と無意識のうちに思い続けていたのだろう。 「例の発言」とは言うまでもなく、新潮45(2018年8月号)においてなされた、「・・・LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」という発言に代表される一連の挑発的言辞のことである。 一連の発

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  • 生きていた民社党、保守運動をオルグする - 藤生 明|論座アーカイブ

    生きていた民社党、保守運動をオルグする 日会議と共闘する労働戦線は、どう作られてきたか <1> 藤生 明 朝日新聞編集委員 国民運動団体「日会議」。新宗教「生長の家」脱会者たちと神社庁・神道政治連盟がタッグを組んで、憲法、教育、防衛などの課題に取り組んできたことは知られている。 ただ、見落としてはいけない勢力がある。かつての「民社党・同盟」だ。党は1994年、同盟は87年に政界再編、労働戦線統一の渦の中に消えたが、そこにもここにも旧民社系の人がいる。それも日会議会長だったりする。彼らはどんな経緯で、日会議などの運動と共闘するようになったのだろうか。旧民社党・同盟の人々の今を取材し、成り立ちをさぐっていきたい。 河合栄治郎の門下生集団「社会思想研究会」 国会そばの砂防会館で5月3日、日会議系「美しい日の憲法をつくる国民の会」(三好達、田久保忠衛、櫻井よしこ共同代表)と「民間憲法

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  • 父娘「準強かん」、異常な無罪判決と裁判官の無知 - 杉田聡|論座アーカイブ

    父娘「準強かん」、異常な無罪判決と裁判官の無知 性的虐待被害者への想像力があまりに欠如していないか 杉田聡 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史) 先日、強い酒で泥酔した女性に対する準強かん事犯に対し、福岡地裁で出された無罪判決について書いた。女性に関する内面化した神話を「経験則」と信じた裁判官による、異常な判決であると。 「準強かん」事件、福岡地裁・無罪判決の非常識 ところがその後、今度は名古屋地裁岡崎支部で、実の娘に対する準強かん事犯に対し、再び無罪判決が出された(朝日新聞2019年4月6日付、判決日は3月26日)。今回の判決も、前回の判決に輪をかけて異常かつ無謀である。 「準強かん」(現刑法では正確には準強制性交等)とは、被害者の「心神喪失」あるいは「抗拒不能」に乗じ、もしくは被害者をそうした状態に置いた上で、なされる強かんをさす(刑法178条第2項)。一般に「強かん」罪の構成要件とさ

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  • 橋本治は「頭」より先に「体」がある人だった - 今野哲男|論座アーカイブ

    治は「頭」より先に「体」がある人だった 私が経験した「些細だが大事なこと」。追悼の列に連なって黙祷を 今野哲男 編集者・ライター 小説・戯曲はWikipediaで拾えるだけでも36点48冊、評論・エッセイは94点111冊、古典現代語訳が12点41冊、対談などの共著は合わせて9点9冊、加えてクリエーターとしての彼の社会的な出発点が、「全共闘運動」と「東大闘争」がピークを迎えた1968年の、「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」のコピーで知られる、東大駒場祭の歴史的なポスターにあったことを暗示する『橋治画集』(マドラ出版、1991年)と『橋治歌舞伎画文集―かぶきのよう分からん』(演劇出版社、1992年)なども出している。 1978年のデビュー小説『桃尻娘』(講談社、現・講談社文庫、ポプラ文庫・品切れ)と、1979年に日で初めて漫画格的に論じたデ

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  • 都立大学出身の元東大教授の憂い - 松田良一|論座アーカイブ

    竹は地下茎でつながり、一つの竹やぶは遺伝的に均一なクローンから成り立っている。同じ環境の下ではよく育ち繁栄する。しかし、同じ害虫や病気、環境の変化には弱い。しかも、竹やぶには寿命があり、真竹で120年といわれている。 私は今年、東京大学を定年退職した。私と同様、この3月に定年退職した東大教授の出身大学を見て驚いた。その7割以上が東大出身者なのだ。残り約2割も他の国立大学出身者だ。 かくも自校出身者率が高い大学は世界でもまれだ。私が留学していたカリフォルニア大学バークレイ校では同じキャンパスを卒業した教授は3年間で一人も出会わなかった。最近、同大学に自校出身者率を問い合わせてみても、そんな統計は取っていないという返事が来た。 気まずい雰囲気の昼東大では、教員の退職パーティーで後輩教員が「私は学生の時、先生にお世話になりました」と言ってお礼を述べるのが普通だ。師を敬うのは美しいが、それが

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  • グルコサミンは効かない - 唐木英明|論座アーカイブ

    グルコサミンは効かない 「機能性表示品」の届け出が相次いで取り下げられている 唐木英明 東京大学名誉教授、公益財団法人「の安全・安心財団」理事長 膝の痛みで悩む人は多いが、グルコサミンは経口で効果がある健康品として欧米でも日でも人気がある。ところが医学の世界では、多くの研究結果が総合的に分析され、グルコサミンには膝の痛みに効果がないことが確定した。また、日ではグルコサミンの機能性表示品の届け出が相次いで取り下げられている。グルコサミンをめぐる最近の状況から機能性品の将来について考えてみる。 検証データの提供を拒否 多くの人が愛用しているグルコサミンだが、当に効果があるのか、長い論争があった。そもそもグルコサミンを飲んでも腸などの消化管からは吸収できず、痛みがある膝には届かない可能性が大きいからだ。しかし、効果があるという論文もある。そこで多くの臨床試験の結果が総合的に検証さ

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  • 「ひよっこ」が描いた勝ちにいかない美しい人生 - 矢部万紀子|論座アーカイブ

    「ひよっこ」が描いた勝ちにいかない美しい人生 自由って何ですか? 無心のみね子と女子に効く宗男おじさんからもらった宿題 矢部万紀子 コラムニスト 昨今であれば、小池百合子さんが典型なのだが、「勝ちたい人の勝ちたい人による勝ちたい人のための●●」ってものが増えすぎて、まるでついていけない。 小池さんの場合、●●にはまず「排除」が入り、その後「選挙」が入って、その後ひょっとしたら「政権」が入るって噂もある。「政権」が小池さんに転がっても転がらなくても、●●に「改憲」っていうのが入る日が近づいていると思うと、心の底からどんよりする。 という話はこれ以上、深入りしないのだが、●●に入る言葉は永田町にだけあるわけではもちろんない。「メディア」っていうのもあるなーと思うし、「経営」もそうだなーと思う。あと何だろう、「社会」っていうのが一番大きいかな。 社会がそういうふうになってしまったなー、リーマンシ

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  • 将棋ソフト不正「告発」の闇|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

  • 国谷キャスター降板で番組コントロール狙う(上) - 川本裕司|論座アーカイブ

    国谷キャスター降板で番組コントロール狙う(上) NHK上層部によるクロ現の「顔」交代に、現場からは「背景にあるのは忖度」の声 川裕司 朝日新聞記者 23年間にわたりNHKの看板報道番組「クローズアップ現代」のキャスターを務めてきた国谷裕子さん(58)が3月17日を最後に降板する。続投を強く希望した番組担当者の意向が認められず上層部が降板を決断した背景には、クロ現をコントロールしたいNHK経営層の固い意思がうかがえる。 クロ現は4月から「クローズアップ現代+」と番組名を一部変え、放送時刻も午後10時からと深くなる。 NHK関係者によると、黄木紀之編成局長がクロ現を担当する大型企画開発センターの角英夫センター長、2人のクロ現編集責任者と昨年12月20日すぎに会った際、国谷さんの3月降板を通告した。「時間帯を変え内容も一新してもらいたいので、キャスターを変えたい」という説明だった。 センター側

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  • [1]オバマ政権は5月に訪問の可能性を知った - 尾形聡彦|論座アーカイブ

    [1]オバマ政権は5月に訪問の可能性を知った 真珠湾訪問は「敵だった両国が密接な同盟国になったことを証明する」とローズは言った 尾形聡彦 朝日新聞機動特派員 安倍晋三首相とバラク・オバマ米大統領が27日、真珠湾を訪れる。1941年12月の真珠湾攻撃の75年後に実現する歴史的な訪問の背後にいるのは、オバマの側近中の側近であるベン・ローズ大統領副補佐官(国家安全保障担当) Ben Rhodes, Deputy National Security Adviser for Strategic Communications and Speechwriting。オバマ大統領を8年間、中枢で支え続け、今でも39歳という若いブレーンだ。 ローズは、米ホワイトハウスで米主要メディアの記者らが構成するインナーサークルのなかで、外交政策を動かす最重要人物として知られる存在だ。米メディアの記者たちは、ローズの話を

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  • 今年のノーベル物理学賞のどこがすごいのか? - 田崎晴明|論座アーカイブ

    今年のノーベル物理学賞のどこがすごいのか? 「無数の単純な要素が生み出す物語」を読み解く理論 田崎晴明 学習院大学教授 今年のノーベル物理学賞は、デビッド・サウレス (David Thouless)、ジョン・コスタリッツ (John Kosterlitz)、ダンカン・ハルデーン (F. Duncan M. Haldane) に与えられる。受賞対象を一言でまとめれば「単純な要素が無数に集まったときに生まれる驚くべき現象」の研究と言える。少し説明が必要だろう。 水を冷やしていくとちょうど 0 度で氷になる。物質の性質が急激に変化する「相転移」の代表例であり、「単純な要素が無数に集まったときに生まれる驚くべき現象」の最もわかりやすい例だ。 どこが「驚くべき」なのだろう? 水は無数の水分子が集まったもので、一つ一つの水分子は周辺の分子たちと影響を及ぼし合いながら単純な法則に従って運動している。水分

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  • ノーベル文学賞、ボブ・ディランにやっとけや! - 近藤康太郎|論座アーカイブ

    新聞社というのは奇妙なところで、ノーベル賞のようなお祭りがあると、だれが受賞するのか予想して、受賞した場合の予定記事なんか用意しちゃったりして、いい大人がガン首揃えて、今か今かと発表を待ち受ける。 今年のノーベル文学賞では、ボブ・ディランが取るのではないかという噂が広がった。だれが、どんな根拠で予想してんだか知らないが、アセアセした。これでもいちおうポピュラー音楽を担当しているのだから、ディランが受賞すれば、なにかひとくさり書かなきゃならん。ディランは2000年代に入って、その人気はほとんど神がかり。間抜けな評論を書こうものなら鼻で笑ってやろうという読者が、朝日の社内だけでも37人ぐらいいるのだ、たぶん。 告白するが、自分は最初、ディランの良さが分からなかった。しわがれ声は単調に聞こえたし、ライブを見にいっても、ギターがうまいんだか何なんだか、よく分からない。「だれかの倍音かなあ?」と思っ

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  • 「ヤリサー」はなぜ消えないのか(上) - 杉浦由美子|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    東大生5人が女子大生の身体を触るなどの行為をし、強制わいせつ容疑で逮捕された。彼らはいわゆる「ヤリサー」のメンバーだったという。「ヤリサー」とは、”やること(セックスをすること)”が目的のサークルである。10年以上前に発覚した早稲田大学のサークル『スーパーフリー(以下スーフリ)』の集団レイプ事件を思い出す人も多いと思うが、あれだけ『スーフリ』事件が話題になっても、この手の「ヤリサー」は存在し続ける。私立女子大では大学側が学生にその手のサークルに入らないようにという指導もしている。コンプライアンスが厳しい時代に、どうしてヤリサーはなくならないのか。 女子学生は同性との人脈を求めてテニサーに入る 「ヤリサー」とまでいかなくても、複数の大学の学生から構成されるサークルでは男女のトラブルが起きやすい。特に男性は東大、慶応、早稲田などの難関名門大学で、女子は女子大の学生から成るサークルでは、しばしば

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  • 堀潤アナがNHKを辞めた理由|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

  • 対「全学連」の右派学生組織がルーツ - 菅野完(著述家)|論座アーカイブ

    筆者は、2015年2月、扶桑社系WEBメディア『ハーバービジネスオンライン』(http://hbol.jp)で、安倍政権の背後に蠢うごめく「日(にっぽん)会議」についての調査・報告を目的とする連載記事「草の根保守の蠢動」をスタートさせた。一介のサラリーマンからライター稼業に飛び込んで最初の大仕事だ。編集部は調査活動に多大なる理解と惜しみない協力を示してくれたが、やはりWEBメディアとしては限界がある。常にリソース難に悩み続ける1年間だった。そしてなによりつらいのが、筆者の目には極めて大きな問題と映る「日会議」について、全国紙を始めとするメジャーなメディアが沈黙を続けることだった。もし自分の取り扱う事象が、当に社会的にも大きな問題であれば、きっと大手メディアも追随を始めるはずだ。そんな思いで、ひとりぼっちの孤独な調査作業を続けていた。しかし、大手メディアは動く気配すら見せない。 そんな

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  • 日本会議を形成する生長の家人脈 - 魚住昭(フリージャーナリスト)|論座アーカイブ

    会議を形成する生長の家人脈 取り巻く宗教団体、根源に「明治憲法復元」 魚住昭 フリージャーナリスト 日会議について書いてほしいという依頼を受けて、少し迷った。 私は10年ほど前に日会議の成り立ちを取材する機会を得ただけで、現在の日会議の動きについてはあまり知らない。 日会議の実態に詳しいのは、なんと言っても、ハーバー・ビジネス・オンラインで「草の根保守の蠢動」を連載している菅野完さんと、「子どもと教科書全国ネット21」の事務局長・俵義文さんらである(両氏ともに号で筆を執っている=編集部注)。私が出る余地はないのではないか。 しかし、「待てよ」と思い直した。 日会議について、長期の取材をした経験を持つ者はたぶん数えるほどしかいない。日会議の内実を伝える情報量は未だに少ない。だから、日会議は発足から約20年たっても、得体のしれない団体のままであり続けている。 そんな謎めいた

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