文部科学省の有識者会議「道徳教育の充実に関する懇談会」は2日、小中学校の道徳について、「特別の教科」に位置づける報告案をまとめた。 一般的に教科には〈1〉数値による成績評価〈2〉教員免許〈3〉教科書が必要とされる。このうち報告案では検定教科書の使用を盛り込んだ。答申は年内に下村文科相に提出され、年明けから中央教育審議会で検討が行われる。早ければ2015年度から教科化される見通し。 報告案では、教員の指導力が不十分と指摘。優れた指導力を持つ「道徳教育推進リーダー教師(仮称)」の配置や、校長のリーダーシップで学校全体での授業改善に取り組むことなどで個々の教員の指導力を向上させることを求めた。学校内での研修や大学における教員養成課程の充実も重要だとした。