最初の論文は,名古屋の大学の学部二年のときに思い付いたアイデアがもとになっている. そのころ知り合いに数値計算に詳しい人がいなかったため,森正武先生の住所を調べて手紙を送ったことがきっかけになる. 【論文1, 3の概要】 収束の遅いフーリエ積分に対して有効な二重指数関数型数値積分公式(DE公式)の提案を行う. 収束の遅いフーリエ積分は科学・技術計算を行う上で頻繁に現れるものであるが,古くからこのようなフーリエ積分の効率的計算は非常に困難であった. しかし,この公式の提案により,収束の遅いフーリエ積分が通常の積分と同程度の手間で計算可能となった. この計算プログラムは,私のホームページで公開している.さらに本算法は,有名な数学ソフトウェアであるMathematicaの数値積分(NIntegrate)でも使われている[Mathematicaの本数値積分法の引用と解説](2008). 日本応用数