映像で見るとスゴい! F-35Bの「垂直着艦」の様子が動画で公開 海上自衛隊は2024年11月12日、護衛艦「かが」におけるF-35B戦闘機の艦上運用試験の動画を公開しました。動画は、F-35Bが垂直着陸(STOVL)や短距離離陸を行う様子を収めたものです。 拡大画像 特別改造工事が実施され、軽空母へと変貌を遂げた護衛艦「かが」の海上公試の様子(画像:海上自衛隊)。 海上自衛隊は今後、護衛艦「いずも」「かが」の2隻を軽空母として運用する予定です。「かが」は9月に海上自衛隊呉基地(広島県呉市)を出港し、10月5日から米カリフォルニア州サンディエゴ沖でF-35Bの艦上運用試験を実施しており、このほど試験が無事完了しました。 試験はアメリカ海軍・海兵隊の支援を受け、垂直着陸(STOVL)や短距離離陸などについて検証が行われました。10月20日に、アメリカ海軍・第23航空試験評価飛行隊のF-35B
海上保安庁が運用する大型の無人偵察機「シーガーディアン」に吊り下げる「ポッド」が公開されました。中に入っているのは武器でも燃料でもなく、「携帯電話のアンテナ」。一体どのような運用が想定されているのでしょうか。 海保自身の活動にも重要な「携帯電話の電波」を補完 アメリカの総合防衛企業ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)が、2024年10月16日から19日にかけて東京ビッグサイトで開催された「国際航空宇宙展2024」に、無人航空機MQ-9Bに搭載する、「携帯電話の臨時基地局ポッド」を出展しました。 海上保安庁における「シーガーディアン」の運用イメージ(画像:GA-ASI)。 このポッドはMQ-9Bの翼の下への搭載を想定しており、文字通り、この無人機を携帯電話の「空飛ぶ臨時基地局」として運用するための装置です。GA-ASIとソフトバンクが共同で研究開発を進めてい
三菱重工業は2025年11月、人工知能(AI)を搭載する無人実証機の初飛行を実施する。防衛装備庁担当者が11月12日に都内で開会した「防衛装備庁技術シンポジウム2024」で明らかにした。 この飛行実証機は、新たに開発された航空技術を航空機の飛行環境で評価する「実験用航空機」(FTB、Flying Test Bed)と呼ばれる。同庁から契約を受注した三菱重工業が2022年度から「無人機へのAI搭載技術の研究試作」を開始。AI搭載技術を実証するため、AIが実装できるFTB無人機や管制装置などを試作している。 このFTB無人機には2種類あり、戦闘型と偵察型になっている。両型機は胴体とエンジンを共通化しているほか、主翼と尾翼をモジュール交換が容易な機体とすることで、これら2つの機体形態が可能になるという。 全長は戦闘型、偵察型ともに3メートル超で、全幅は戦闘型が2メートル強、偵察型が3メートル超と
『トップガン マーヴェリック』の続編映画が製作予定 ─ 製作陣、キャストのコメント、主演トム・クルーズの近況は?情報まとめ (C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved. 世界的ヒット作であると同時に、主演のトム・クルーズのキャリアを代表するシリーズでもある『トップガン』(1986)『トップガン マーヴェリック』(2022)からは、現在シリーズ第3弾となる続編新作が準備中だ。これまでの経緯を振り返ってみよう。 続編を望む声は『トップガン マーヴェリック』が大ヒットとなった上映時当時から飛び交っていたが、正式に米パラマウント・ピクチャーズで製作されることが判明したのは2024年1月のこと。マーヴェリック役のトムが続投し、ルースター役マイルズ・テラーとハングマン役のグレン・パウエルの出演も見込まれていることや、『トップ
2024年10月中旬に東京ビッグサイトで開催されていた「2024国際航空宇宙展」の航空自衛隊ブースに、赤白の国産無人機が展示されていました。ただ、この機体は現在研究しているものではないとのこと。出展の意図を担当者に聞きました。 2024年の国際航空宇宙展に展示された20年前の無人機 2024年10月16日から18日にかけて東京ビッグサイトで開催された「2024国際航空宇宙展」。ここでは日本や海外の航空宇宙関連の企業が多数出展し、自社の新しい製品や技術を展示していました。 新型コロナの影響で6年ぶりの開催となった今回、全体的な特徴としてドローン(無人機)に関連した展示品が多かったことが挙げられます。少子高齢化による人手不足や、戦場での人的損失の抑制などさまざまな利点があることから、ドローンは今後の航空業界にとっては不可欠な存在になるのは間違いないでしょう。 そのようなドローンで盛り上がる会場
航空自衛隊も運用中のE-2早期警戒機にはトイレがありません。しかもこの機体は1回上がると最長8時間、降りてくることがないのだとか。乗員はどうやって対策しているのでしょうか。 世界で最も使われている早期警戒機 航空自衛隊が運用するE-2「ホークアイ」早期警戒管制機は、背部に搭載されたその巨大なレーダーを用いて、広大な日本上空の警戒・監視任務に年中無休で従事しています。「空飛ぶレーダーサイト」と形容される同機は、我が国の空の安全を支える目であり、極めて重要な装備であるといえるでしょう。 そもそも、E-2「ホークアイ」はアメリカ海軍の空母艦載用の早期警戒機として開発されました。原型機の初飛行は1960年のため、すでに60年以上飛び続けている軍用機ですが、適宜モデルチェンジが行われているほか、同一モデルであってもアップデートが図られています。そのため、初期型と現行モデルでは性能的に雲泥の差がありま
海上自衛隊は6日(日本時間7日)、米カリフォルニア州サンディエゴ沖に派遣中の護衛艦「かが」で、米軍の支援を得てステルス戦闘機F35Bの運用試験を実施し、発艦する様子を初めて公開した。政府は、短距離発艦や垂直着艦能力を持つF35Bを米国から42機購入する計画で、将来的にかがは事実上の空母として運用可能になる。 日本時間の7日未明から朝にかけて、米海軍のF35Bがエレベーターで飛行甲板へ移動。米海軍と海自側で発艦手順を確認し、洋上に向けて飛び立った。 かがは3月、戦闘機の発艦に対応するため、艦首部を台形から長方形に変更。高温の排気に備え、甲板に耐熱工事を施した。9月に母港の海自呉基地(広島県呉市)を出港。10月からサンディエゴ沖において、2週間以上にわたり米海軍所属のF35Bで運用試験を実施し、この日終了した。 米第3艦隊司令官のジョン・ウェイド中将と並び、記者会見に臨んだ海自護衛艦隊司
日英伊の3国共同による次期戦闘機「GCAP」の開発への下準備が進んでいます。しかし、1国は予算の削減を表明するなど、カネの問題だけでなく、時間的にも余裕がない状況になりつつあります。 「下準備」を固めている段階のGCAP 2024年10月16日から19日にかけて東京ビッグサイトで開催された「国際航空宇宙展2024」に、次世代有人戦闘機「GCAP」(グローバル戦闘航空プログラム)の最新模型が展示されました。 拡大画像 GCAPで開発される空自の次期戦闘機のイメージ(画像:防衛省)。 展示された模型のデザインは、2024年7月にイギリスのファンボロー・エアショーで展示された模型と同一です。ファンボロー・エアショーでは全長20m強の模型が展示されていましたが、国際航空宇宙展2024ではその10分の1程度、全長2m強の模型が展示されました。 GCAPは日本とイギリス、イタリアの3か国による有人戦闘
「世界で最も高価な飛行機」といわれるアメリカの戦略爆撃機B-2「スピリット」がこのたび、定期整備に関してある記録を打ち立てたそうです。ただ、それはB-2ならではのもののようです。 ステルス爆撃機の整備期間がグッと短縮 アメリカ空軍は2024年10月21日、ステルス爆撃機B-2「スピリット」の13号機、いわゆる「スピリット・オブ・ネブラスカ」号が、PDM(Programmed Depot Maintenance:計画補給所整備)と呼ばれるオーバーホール作業を終えて任務に復帰したことを発表しました。 なお、同機は通常のPDM作業で予定していた日程よりも91日(約3か月)早く終わったそうで、今回の作業は「アメリカ空軍の即応体制にとって大きな勝利」とプレスリリースでは説明しています。 拡大画像 離陸するB-2「スピリット」爆撃機。後方に見えるのはホワイトマン空軍基地に造られたB-2専用ハンガー(画
イスラエル国防省は7日、米ボーイングと最新型F-15戦闘機(写真)25機を購入する契約を結んだと発表した。イスラエル南部で昨年6月撮影。(2024年 ロイター/Amir Cohen/File Photo) [エルサレム 7日 ロイター] - イスラエル国防省は7日、米ボーイングと最新型F-15戦闘機25機を購入する契約を結んだと発表した。 契約額は52億ドル。今年初めに米政権と議会が承認したイスラエル向け援助の一部で、25機の追加購入オプションが含まれる。納入は2031年に始まり、毎年4─6機が供給される予定。 イスラエルが購入するF-15IAには既存の兵器と連携した武器システムが搭載され、航続距離と積載量も強化される。 国防省のザミール局長は「これらの利点により、イスラエル空軍は中東における現在および将来の課題に対処する上で、戦略的優位性を維持することが可能になる」との声明を発表した。
SAF・水素活用も視野 カナダのホライゾン・エアクラフト(オンタリオ州)は開発中のハイブリッド方式の電動垂直離着陸(VTOL)小型航空機について、2028年以降の日本での運航サービスに向け協議している。来日したブランドン・ロビンソン最高経営責任者(CEO)は日刊工業新聞の取材に対し、「日本の地域航空会社やリース会社と現在話し合いを進めている」と明らかにした。部品や部材の調達についても日本の製造業と協力を進めたい意向を示した。 同社は13年に創業し、米ナスダック市場に上場している。医療用品や臓器、緊急の医療搬送、災害対応など向けに7人乗りの電動VTOL機「Cavorite(キャボライト)X7」の開発を進める。翼幅15メートルの主翼と前翼に組み込まれた計14個の小型電動ファンを使って離着陸を行う。上昇後はファンの部分にカバーがスライドし、主翼後部のプロペラで水平飛行に移る仕組みだ。 共同創業者
川崎重工が新型のヘリ型無人機を公開。従来機より大型化し、積載性を向上させています。物資輸送だけでなく、防衛用途にも注目が集まっているようです。そのエンジンもまた、カワサキならではのものでした。 山頂の山小屋まで「無人」で物資お届け!? 川崎重工は、2024年10月16日から19日にかけて東京ビッグサイトにて行われた「国際航空宇宙展2024(JA2024)」にて、同社が開発中の無人機「K-RACER-X2」を初めて公開しました。 拡大画像 JA2024の川崎重工ブースに展示されたK-RACER-X2の実機(稲葉義泰撮影)。 K-RACERは、もともと高速性能を追求する無人機として開発がスタート。2023年の3月に千葉県の幕張メッセで開催された防衛装備品展示会「DSEI Japan 2023」では、ヘリコプターと固定翼機のメリットを組み合わせた「K-RACER-X1」が展示されていました。その
夜だと雰囲気が全然違う!? 暗い海に閃光を放つF-35Bのエンジン アメリカ海軍は2024年10月30日、海上自衛隊の護衛艦「かが」での夜間飛行試験を実施したと発表しました。 拡大画像 「かが」のエレベーターで移動するF-35B(画像:海上自衛隊)。 この試験は「かが」が改造によって所要の能力が計画通り付与されているか確認するために実施されました。同艦は現在、米本土沖へと派遣され、アメリカ海軍・海兵隊の協力のもと短距離離陸・垂直着陸(STOVL)が可能なF-35B戦闘機を使って、さまざまな試験を行っています。 「かが」は2017年3月に広島県の呉基地を拠点とする第4護衛隊群に配備されましたが、姉妹艦の「いずも」とともにF-35B「ライトニングII」戦闘機の運用能力を付与されることが決まり、2022年3月から2024年4月まで特別改造工事が実施されていました。 今回は夜間でのF-35Bの短距
これぞ「空母」な眺め 運用試験は順調に進行中 アメリカ軍は10月30日、海上自衛隊の護衛艦「かが」にステルス戦闘機F-35Bが着艦する際の、航空管制室内の様子を公開しました。 拡大画像 護衛艦「かが」の航空管制室からF-35Bの着艦を見守るアメリカ海兵隊の要員(画像:アメリカ海軍)。 「かが」は、ヘリコプターを複数同時運用できるいずも型護衛艦の2番艦です。基準排水量1万9500トン、全長248mにおよび、海上自衛隊では最大の戦闘艦艇となります。 2017(平成29)年3月に広島県の呉基地を拠点とする第4護衛隊群第4護衛隊に配備されましたが、姉妹艦の「いずも」とともにF-35B「ライトニングII」戦闘機の運用能力を付与されることが決まり、2022年3月から2024年4月まで特別改造工事が実施されていました。 そして今回、この改造によって所要の能力が計画通り付与されているか確認するため、アメリ
これが最後の大仕事 今後はF-35Bの修理施設に移行 アメリカ海軍は2024年10月28日、ノースカロライナ州ハブロックのチェリー・ポイント海兵隊航空基地にある東部艦隊即応センター(FRCE)で修理を受けた最後のAV-8B「ハリアーII」が、同施設で所属部隊に引き渡されたと発表しました。 拡大画像 ハンガー前で記念写真を撮るAV-8Bと修繕チーム(画像:FRCE)。 FRCEは、アメリカ海軍と海兵隊が運用する航空機の整備や修理を担当する施設で、軍民合わせて4000人以上の要員が働いています。これまで、同施設では数十年にわたりAV-8Bの修理やオーバーホールなどを専用ハンガーで実施してきました。 しかし、アメリカ海兵隊において同機の退役が決定されたことを受けて、ついにその役割を終了することとなったそうです。今後、これまでAV-8Bの修理などにあたってきた要員や施設は、その後継機であるF-35
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