ナイトラス・オキサイドを燃焼室内に吹くことでパワーアップする 映画ワイルドスピードや、古くは漫画「よろしくメカドック」でおなじみにニトロチューン。ボタンひとつで、ニトロを噴射させると、ドーンとパワーアップするというシロモノだ。 【名車列伝】軽自動車64馬力規制のきっかけになったスズキの激速マシン ニトロの正体は、ナイトラス・オキサイド(亜酸化窒素=N2O)という化合物。ダイナマイトの原料として知られる、ニトログリセリン(C3H5(ONO2)3)とは、まったくの別物で、爆発性はない。 ナイトラス・オキサイドには、大気中の空気の1.5倍の酸素が含まれていて、これがガソリンの燃焼を促進させ、爆発的なパワーを生み出す。たくさんの空気=酸素で、たくさんのガソリンを燃やすという意味では、ターボなどとある意味でパワーアップの理屈は同じ。 もうひとつ、ナイトラス・オキサイドは、ボンベ(タンク)のなかで、お