日進月歩の進化を遂げる車の「自動運転」技術。そのレベルアップに不可欠なのが、道路交通法の改正だ。なぜなら、現行の法制度では、公道を走る自動車は「人間が運転者として乗車し、制御すること」が前提になっているからだ。 人間のドライバーがハンドルを握ることなしに車が運転を制御したり、ドライバー不在の無人の自動運転車が存在することを道交法は想定していないため、現時点ではハンドルから手を離してスマホを操作したり、許可なく公道で無人の車を走らせたりすることは道交法違反になる。 手離し運転は、65秒で自動運転が手動に切り替わる おそらくは世の中に「自動運転」の言葉を認知させたであろう日産「リーフ」のCMでも、矢沢永吉が「自動運転、もうすぐそこに来てる」とハンドルから手を離して腕組みするシーンの下には、「許可を得た場所での実験映像です。真似をしないでください」とテロップが流れる。 事実、国土交通省は、201