自動車レースの歴史をさかのぼると、フランスで19世紀後半から多くのレースが開催されていたことが分かる。パリ-ボルドーやゴードンベネットレースなどが有名だ。自動車の黎明期で蒸気自動車から電気自動車、そして燃料エンジンの車が入り交えての闘いが行われていた。馬車から続く、木枠のみの車輪から空気入りタイヤが登場するなど、今以上にあらゆるアイデアにとんだ車両が参加していた。 そんな数多くのレースが行われた中に、ガイヨン・ヒル・クライムレースがある。パリの北西、最近では化学工場の大火災で汚染に悩む古都ルーアンに近い街ガイヨンで行われたヒルクライムだ。1899年に初開催された後、1932年まで毎年開催されていた。今年は初開催から120周年記念と言うことで、それを祝うイベントが開催されたのだ。 今回最も古い車、フランスの”樽”。馬車をそのまま車にしたモデル。19世紀の車が自走して参加してくるのだ。 193